センスのいいもの

2022.02.24

​一つあるだけでテーブルが華やぐスペイン・ポーランドの海外陶器

​​一つあるだけでテーブルが華やぐスペイン・ポーランドの海外陶器

食卓の風景がちょっとマンネリ...。そんな時は、海外デザインの陶器を取り入れてみてはいかが?
今回は、世界中のインテリア雑貨や食器を扱うセレクトショップ「カランフィル」を15年以上運営する平井 眞理子さんに、スペインとポーランドの地域性や陶器雑貨のデザインについて教えていただきました。かつては海外に足を運び、現地で買い付けをされていたという、まさに“目利きのプロ”がおすすめする陶器もご紹介します!

情熱の国、スペイン!陶器デザインの特徴って?

スペインはラテンの国。優雅なフラメンコや闘牛などでも有名ですよね。歌って、踊って、たくさん飲んで食べるという陽気な国民性です。世界遺産や歴史を感じさせる建造物がたくさん残されています。美しい街並みを歩くと、映画の登場人物になったような気持ちになれるでしょう。

スペインの首都・マドリードから南下したところにあるアンダルシア地方は、陶器の産地として、複数の陶器が盛んに作られています。産地によって、絵柄やデザインの特徴は異なりますが、どの陶器もラテンの国ならではのビタミンカラーや、大胆でおおらかに描かれたデザインが魅力的です。

現地の食事は、パエリアやアヒージョ、タパスやピンチョスなどがあげられます。食べる食事が異なれば、使われる食器も変わります。スペイン料理に欠かせないのがオリーブオイル!
国内のほとんど全土でオリーブが栽培されていて、オリーブオイルの生産量は世界一といわれています。そのほかにも、にんにくやトマト、玉ねぎもスペイン料理によく使われる大切な食材。食文化はそのまま、食器デザインに反映されているので、意識してみてみると面白いですよ。


プロがおすすめするスペイン陶器。魅力はこれ!

1. キッチンに置きたい、ガーリックポット

スペイン料理では、にんにくをたっぷり使います。にんにくは常温で風通しのいい場所に保存するのが好まれます。そのために作られたにんにく専用の保存用ポットはスペインならではでしょう。
陶器に書かれている「AJOS(アホス)」とはにんにくのこと。中に入れるものをそのまま文字で書いてしまうのも、スペインらしさ。日本だと、にんにく以外にショウガにも使えます。ほかにも、じゃがいも、野菜などさまざまなポットがあります。ポットについた耳は、古代ギリシャの伝統的な素焼きの壺「アンフォラ」を彷彿とさせます。

2. スペインらしい、おおらかな色使いが映える小皿

スペイン陶器は、厚みのある素朴な風合いを持ちながら、色彩豊かな図柄に特徴があります。赤・黄・青と、見ているだけで元気になれそうなビタミンカラーの陶器は、温暖な気候から産みだされるスペイン人の心優しさが伝わってくるようです。
1000年以上前に、イスラムから伝わった陶芸技術、そこにスペインらしい明るい手描きの手法が加わっています。もちろん絵付けは全てハンドメイド。職人が心を込めて描いた、全て一点ものの陶器なのです。

3. 可憐な草花がモチーフ。トレドのマグカップ

作られる産地によって、デザインが異なるスペイン陶器。カラフルな陶器を作る有名な産地の一つとして、トレドがあります。スペインの首都マドリードの郊外に位置するトレドは、石造りの中世王都。可憐な草花がモチーフに描かれており、見ているだけで優しい気持ちになれます。同じスペインでも風土の違いを感じさせてくれます。

中世の町 トレド

番外編:スペイン陶器の楽しみ方

左:パセリ入れ 右:オイルポット

スペイン陶器は、ガーリックポットやオリーブオイルポットやパセリ入れなど、スペインならではのアイテムを取り入れるのが楽しい! パセリ入れは水を入れられるので、一輪挿しなどの花瓶としても使えます。アイデア次第で、食卓以外にもさまざまなインテリアアイテムとしても工夫できそうです。


メルヘン溢れる、ポーランド!陶器デザインの特徴って?

ポーランドは、旅行先として世界中のインテリア好きに選ばれている国。旧市街地にあるパステルカラーの建物が連なるメルヘンチックな街並みは、まるで絵本の世界に迷い込んだよう。美しい自然とも融合したおしゃれな街では、美しい工芸品がたくさん見つけられます。

ポーランド陶器(通称:ポリッシュ・ポタリー)の有名な産地は、ボレスワヴィエツ地方。ポーランド南西部シレジア地方にある小さな街です。

ポーランド陶器の大きな特徴は、スタンプ技法で作られているところ。花や草など、多種多様なスタンプを組み合わせて、一つのデザインに仕上げられています。もちろん熟練の職人による、オールハンドメイド。押されるスタンプの数が多くなればなるほど、細かい作業となり高価なものとなります。

ポーランド国内で人気のあるメニューといえば、ピエロギでしょう。日本の餃子に似ています。具は肉やチーズやじゃがいもを入れるのが定番で、油で炒めたベーコンと合わせて食べます。羊肉、鴨肉、ガチョウ肉などが入っているものもあるそうですよ。
基本の主食はパン。スライスしたパンにバター、サワークリームやマヨネーズを塗り、トマトやきゅうりなどの野菜を加え、ハムやチーズを乗せて食べます。


プロがおすすめするポーランド陶器。魅力はこれ!

1. 伝統的なピーコック・アイズ柄のディッシュとマグカップ

一番のおすすめは、ポーリッシュ・ポタリーの伝統的な絵柄である「ピーコック・アイズ」があしらわれているもの。青と白のドットで、孔雀の羽模様にある目玉を描いています。写真は、かわいらしいリンゴの実のスタンプとピーコック・アイズを組み合わせたデザイン。シンプルなドットに淡いオレンジをアクセントにした、キュートなパターンを生み出しています。

2. あえて柄違いで揃えたい、マグカップ

ポーランド食器は、パターン・デザインが大きな特徴です。そのため同じ絵柄でなくても、複数集まった時にバラバラとならず、統一感がでます。家族それぞれに好きな柄を選んだり、気分によって使い分けたりと、一粒で二度美味しい使い方が楽しめます。

3. オーブン料理以外にも幅広く使える、グラタン皿

寒い時期が長いため、オーブン料理が多いポーランド。汎用性の高いグラタン皿もおすすめです。花や草がスタンプされた柄は、本場でもポピュラーなデザイン。陶器全体が青色のベースカラーなので、メインディッシュ・煮物・サラダなどどんな日本食にも合わせやすくなっています。

番外編:ポーランド陶器の楽しみ方

ポーランド陶器は丈夫で洗いやすく、実用性の高さが最大の魅力。日常的にも使いやすいつくりで、デザイン的にも多様なシーンに対応でき、日々の食卓で気軽に楽しめるでしょう。


最後に

海外のデザイン陶器は、産地の違いを存分に楽しむべき! 好きなものを自由に集めていくと、きっと知らず知らずにあなたらしい食卓が完成します。和洋折衷、パーティメニューなど、その日の食卓メニューに合わせて器を選ぶことも、日々の楽しみになりそうです。

取材協力

Karanfil(カランフィル)
インテリア雑貨からアクセサリーまで、輸入雑貨が揃う

トルコ雑貨・南仏プロヴァンス雑貨をメインに取り扱う輸入雑貨店。その他にもモロッコやスペイン、ロシアなど世界各国の雑貨も充実しています。ラグから小物、衣類まで扱うジャンルも幅広く、長年現地で買い付けをされているオーナーさんのこだわりのラインナップが楽しめます。インテリアの相談にも乗ってくださいますよ。

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