公開日2025.05.29
夏におすすめのお花は?梅雨・猛暑を乗り切るガーデニングのコツ!

eo光チャンネルで放送中の番組「sumica 住まいの神アイデア!」。今回は、ガーデニングのコツをご紹介します。
これからの時期におすすめの暑さに強いお花や上手に植える方法、長雨が続く梅雨や厳しい酷暑を乗り切る方法を、ガーデニングのプロにたっぷりうかがいました。
夏におすすめのお花と元気な花の選び方

eo光チャンネルで放送中の「sumica 住まいの神アイデア!」。ナビゲーターであるお笑いコンビ「アルミカン」の二人が、暮らしや住まいに関する達人やアドバイザーからあっと驚く“神アイデア”を教えていただく、暮らしのハウツー番組です。
今回は、夏の暑さを乗り切るためのガーデニングのコツをご紹介。昨年、花壇の作り方を教わったヒアリングガーデナーの酒井智児さんにアドバイスしていただきました。
アドバイザー

ヒアリングガーデナー
酒井 智児(さかい ともこ)さん
植物が人のココロとカラダを癒やす力の素晴らしさを体験し、癒しや生きがいを求めている方達の力になりたいという思いからヒアリングガーデナーをスタート。子育てコーチング×ガーデンニングをコンセプトに、植物と共に暮らす豊かさを伝える教室や、子育て支援の一環として「子ども寄植え教室」「親子DE寄植え~花育~」にも力を入れている。
レンガで簡単!おしゃれな花壇の作り方【ガーデニング】

お花を探しに訪れたのは、大阪府茨木市にあるガーデンセンター「The Farm UNIVERSAL」。“全ての人が楽しめる植物の楽園”をコンセプトに、数多くの花苗や観葉植物、多肉植物のほかガーデニンググッズなども取り揃えています。
暑さに強い、夏におすすめの花4種
梅雨や酷暑を乗り切るために、酒井さんがおすすめする花は次の4つ。いずれも温暖な地域が原産のため、暑さに強くガーデニング初心者の方でも育てやすいそうです。

1.ペチュニア
南アメリカ原産、ナス科の多年草。春から夏にかけて人気の花。赤、ピンク、青、紫、白など色の種類も豊富。ナス科というだけあって、葉っぱからナスの匂いがするそう!

2.オステオスペルマム
南アフリカ原産キク科の多年草。華やかな見た目やグラデーションが美しく、寄せ植えでも大活躍。

3.ネメシア
南アフリカのケープ地方が原産。ゴマノハグサ科。花をたくさん重ねて咲く可憐な姿が特徴的。

4.マーガレット
カナリア諸島の温暖な気候で自生するキク科の多年草。細長い花びらや上を向いて咲く凛とした姿が人気の花。
元気に育つ花の選び方

“苗を揺らす”と、花の元気度がわかる
お店に並ぶ花のなかでも、できるだけ元気に育ってくれるものを選びたい…。そんなときは「苗を片手で持ち、やさしく揺らしてみましょう」と酒井さん。元気な花苗であれば、多少の揺れにも動じず凛とした状態で立っているそうです。逆にグラグラと揺れてしまう場合は、元気がない証拠だそうです。アブラムシなどの虫がついていないか、病気になっていないかも併せてチェックしておきましょう。
梅雨と酷暑を乗り切るガーデニングのコツ Q&A
お花を選んだらさっそくガーデニング!…とその前に、夏越しするうえで押さえておきたいコツをQ&A方式でまとめました。ジメジメする梅雨も、うだるような暑さの真夏も、ちょっとした工夫で乗り切ることができます。はじめて夏越しに挑戦する方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
葉や枝の詰まりをなくして、風通しを良くする
余分な葉っぱや枝を残したまま梅雨を迎えると、風通しが悪くなり病気や虫の温床になることも。常に新鮮な空気が入り込むように、詰まり過ぎている葉や枝部分を手やハサミを使って短く剪定し、風通しを良くしておきましょう。
ビールを使って花に近づけない!
ナメクジから花を守る方法として、酒井さんがおすすめするのはビール。ナメクジは酵母の香りに寄ってくる性質があるため、誘引剤となってビールにナメクジが集まります。コップなどに少量のビールを入れて置いておくだけで十分な効果があり、花からナメクジを遠ざけることができるそう。
日中を避けて、たっぷりと
気温が高いときに水をやると、水温が上がって花にダメージを与えることも。日中は避け、涼しい時間帯に水やりをしましょう。根鉢周りから土全体に向かって、まんべんなく土の表面をたっぷり濡らすようにして与えてください。
新しい花を咲かせるためには、“世代交代”が大切!
長く花を咲かせるためには、終わりを迎えた枯れた花を取り除く“世代交代”がとても大切。新たに咲き始める花にしっかり栄養を届けるほか、早く咲かせることにもつながります。 理想は毎日、少なくとも週に1回を目指しましょう。毎日様子を見て、枯れた部分などを取り除くのがベストです。お忙しい方は、週に1度だけでも花をチェックしてあげましょう。

取り除く際は花のすぐ下を切るのではなく、節の部分をななめに切るようにしましょう。
地面の熱から守る、すのこやレンガを活用
直射日光を浴びて暑くなるベランダの地面にプランターを直接置くと、根が焼けて枯れてしまうことがあります。地面の熱から守るためには、プランターの下にすのこを置くこと。さらにレンガを使って地面から離すことで、虫を近づけにくくする効果もあります。

ベランダでは直接プランターを置かないことが、猛暑と虫から花を守るポイントです。
見栄えがよく、長持ちする花植え方法
つづいては、実際に花植えに挑戦。今回選んだのは、ペチュニア、オステオスペルマム、マーガレットの3種。昨年作った花壇の土をベースに、上手に花植えするため方法を5つのステップで教えていただきました。
準備するもの

・花苗
・グローブ
・スコップ
・ハサミ
・肥料(追肥用)
花壇の作り方と土づくりについては以下の記事でご紹介しています。
レンガで簡単!おしゃれな花壇の作り方【ガーデニング】

新しい花苗が育ちやすい環境に整えるため、土全体をほぐしていきます。土の中に根っこなどが残っている場合は取り除きます。

実際に植え始める前に、花の配置をシミュレーションしておきます。正面から見て奥側に背の高いもの、手前に背の低い花を植えれば、バランスのよい見た目になります。
\ここがポイント!/

花と“目が合うところ”を正面にする
花の向きに悩んだら、根鉢を手に持ってくるりと一周してみましょう。自分と目が合ったな!と思った部分が、その花苗の正面です。

ここから花を植えていきます。スコップを使い、根鉢がすっぽり埋まる程度の穴を掘ります。肩の部分の土を少しほぐしてから穴の中に入れ、土を寄せ集めます。
\ここがポイント!/

満開時期に合わせて隙間を作っておく
花苗を植えた5月はまだ蕾がたくさんありますが、梅雨を越える頃には1.5倍ほどの花が咲き誇るそうです。のびのびと花を咲かせられるように、植える際は苗と苗の間の間隔を少し開けて植えておきましょう。
植えた花苗のうち、枯れている花や余分な葉はここで取り除いておきます。

たくさん花を咲かせるためには、十分な栄養が欠かせません。そこで重要なのが「追肥(ついひ・「おいごえ」とも)」の存在。タブレット状の置き肥(おきひ)を苗と苗の間に一つずつ置き、その上から水をやってじっくりと効かせていきます。
\ここがポイント!/

追肥は適度な量を間接的に!
栄養分である肥料も、度を越えると“毒”になってしまうことがあります。早くたくさん育ってほしいからと必要以上に与えるのはNGです。また液状の肥料を使う場合は、花に直接かけるのではなく、根っこの部分に与えてください。

これで、花苗の植え付けが完成です!
おわりに

梅雨入り前や本格的な夏到来の前に、しっかり対策することが長く花を楽しむコツ。そして、やっぱり大切なことは、日々お花を気にかけてあげること。
ぜひ、お気に入りの花を選んで、この夏のガーデニングを楽しんでくださいね。
協力アドバイザー
ヒアリングガーデナー
酒井 智児(さかい ともこ)さん

植物が人のココロとカラダを癒やす力の素晴らしさを体験し、癒しや生きがいを求めている方達の力になりたいという思いからヒアリングガーデナーをスタート。子育てコーチング×ガーデンニングをコンセプトに、植物と共に暮らす豊かさを伝える教室を開催し、子育て支援の一環として「子ども寄植え教室」「親子DE寄植え~花育~」にも力を入れている。