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住まいをデザイン

公開日2025.10.15

設備交換だけじゃもったいない?キッチンリフォームで理想を叶えるコツ

リフォームと言えば、キッチンやトイレ、洗面台などが古くなったり、故障したり、いわゆる不具合を解消するために設備を新しくするというイメージでしょう。しかし、せっかくリフォームするなら単純に設備を入れ替えるだけでなく、SNSで見かけるようなおしゃれで今より使い勝手をよくしたいですよね。

でも、どうしたら思い描いたようなリフォームができるのかわからない…。
そんな声に応えて、ワンランク上の理想を叶えるキッチン・洗面所・トイレのリフォームのコツを3回に分けてご紹介します。初回は、キッチンリフォーム編。リフォームの専門家のインタビューやおしゃれなリフォーム例も紹介しますので、リフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください!

今のキッチンにどんな不満がありますか?

キッチンをリフォームした方の多くは、三ツ口コンロのうちのひとつが使えなくなった、水栓から水漏れがするなどの設備の故障がきっかけです。ですが、故障以外にも当然ながら何かしらのキッチンに対する不満やお悩みがあったはず。リフォームをする前のキッチンの「不満の声」をまとめてみました。

・「キッチンが暑い…」

  • ガスコンロをお使いの方で一番多いのがこの悩み。夏は料理をしたくなくなる、キッチンに立ちたくないなど多くの方が不満を感じています。暑さという点ではガスコンロよりIHの方が快適です。特にシニア層は火事の心配からIHコンロを希望する方が多いです。

・「キッチンまわりが古い、狭い…」

  • 床や壁などキッチンまわりを掃除してもピカピカにならなかったり、取れないシミがたくさんついていたりすると料理もしたくなくなるもの。また、狭くて使いづらいキッチンにいること自体にストレスを感じるとの声も聞きます。

・「収納スペースが少ない…」

  • 食器や調理道具が増えて収納場所に困る、便利な調理家電が欲しいけれど置く場所がないなど、収納スペースがあればもっと便利になるのにと感じている方も多いです。

これらの不満を抱えている時に親しい友人や身内がリフォームをして、そのおしゃれさや使い勝手の良さを目の当たりにした時に「ウチもリフォームしよう!」と決断される方が多いようです。
キッチンは家事をする場所ではありますが、不満を解消してもっと機能的に、おしゃれにリフォームしてキッチンに立つこと自体が楽しくなると、自然と料理へのモチベーションもアップしますし、QOLの向上につながります。

設備の交換だけではもったいない?
リフォームの専門家に聞く、理想のキッチンを叶えるコツ

では、おしゃれでモチベーションが上がるキッチンにリフォームするためにはどうしたらいいのでしょうか?
リフォームの専門家に詳しく聞いてみました。

株式会社ビーバーリフォーム プランナー
大田さん

株式会社ビーバーリフォーム プランナー
田村さん

──理想のキッチンを叶えるためには、まず何をしたらいいですか?

大田さん:まずは、どんなキッチンにしたいのかを明確にするために、リフォーム会社とよく話し合ってみてください。ほとんどの方がおしゃれで使いやすいキッチンにしたいという希望があっても、具体的なリフォーム内容までは明確にはなっていません。私たちはキッチンをリフォームしたいというお客様とはまず施工例を見ながら「どれがお好きですか?」という話をします。そうするとお客様の好みのデザインや理想としているキッチン像が大体わかってきますので、好みにあうようなリフォームプランを提案します。また、実はキッチンが暗いとか熱がこもるとか現状の不満も話していただくことで、では吊り戸を取りましょうかとかキッチンの向きを変えましょうかなどの提案もできます。

田村さん:そうですね、私もお客様とたくさんお話をします。話し合っている間に、実はアイランドキッチンに憧れているとか、夫婦で料理できる広いキッチンがいいなど、いろんな憧れや夢を語ってもらえるようになります。実は本当にしたいキッチン像はキッチンを入れ替えるだけでは叶えられない場合があるんですね。なので、自分でも自覚していない、心の中にある潜在的な希望を引き出すためにも、しっかり話し合った方がいいですね。

──キッチン設備だけをリフォームする場合と、そのほかも合わせてリフォームする場合には予算の問題があると思うのですが…?

大田さん:確かに、予算は上乗せされます。リフォームにはお金の面と憧れの面があり、その調整が必要です。しかし、最初から予算がないからとあきらめて設備入れ替えだけを検討するのではなく、憧れを叶えるためにキッチンまわりをリフォームする見積もりだけでも検討してみてください。私はよくお客様に「見積もりとるだけはタダですから」とよくお伝えします(笑)。見積もりを検討してみて、予算との妥協点を見つけていく方法が満足度の高いリフォームにつながりますね。

田村さん:キッチンだけを入れ替えて、やっぱりせっかくリフォームするんだったらカップボードもリフォームすればよかったとか対面式キッチンにしたかったなど後悔される方も多くいらっしゃいます。まずは、いろんな選択肢を検討してみることをおすすめします。

──提案してくれるリフォーム会社を選ぶポイントはありますか?

大田さんまずはリフォーム会社のホームページを見て、施工例をチェックしてみてください。いろんなパターンの施工例がたくさんある会社は提案力が高いと思います。デザインのパターンだけでなく、壁付けタイプを対面式にした実例などいろんな工事に対応している会社は提案力も高いですし、提案を叶えるだけの施工力も高いと思います。

キッチンまわりをプラスしたリフォームの費用感は?

キッチンを入れ替えるだけのリフォームと、キッチンまわりもプラスするリフォームでの費用の違いを大田さんにお聞きしました。

キッチン自体のグレードの高さや広さなど様々な面で変わりますが、
(キッチンの場所はそのままの場合)
・キッチン入れ替えのみ:約100万円程度
・キッチン入れ替え+カップボード+壁をあわせてリフォーム:約200万円程度

と予算は約2倍になります。ですが、キッチンまわりを合わせてリフォームした方が満足度は高いとのことです。

キッチンを入れ替えるだけのリフォームでは、本当にしたかったキッチンが実現できないこともありますし、「本当は〇〇〇にしたかった」などリフォーム後に後悔をしないためにも、どんなキッチンが理想なのか費用面を含め検討してみましょう。

リフォームで理想のキッチンに変身!ビフォーアフター

ここから、おしゃれで機能的なキッチンに生まれ変わったリフォーム例を3つ紹介します。

キッチンリフォーム事例【1】

一戸建ての圧迫感があるキッチン→開放感のあるキッチンに

【Before】何かとモノにあふれ、吊り戸があったキッチン

【After】ビーバーリフォーム施工例

キッチンの吊り戸を無くして開放感がプラスされたキッチンに。LDKの面積は変わっていませんが抜け感がある、広く感じられるキッチンになりました。

【After】ビーバーリフォーム施工例

キッチン背面には食器棚の代わりにカウンターとしても使える腰高のカップボードも設置。もともとあった階段下を利用した収納は使いにくい形状だったので、半分はパントリーにして半分は冷蔵庫置き場にしました。キッチン全体がスッキリして生活動線も良くなりました

キッチンリフォーム事例【2】

マンションの対面式キッチン→ペニンシュラ型キッチンに

【Before】対面式で閉塞感があるキッチン

【After】ビーバーリフォーム施工例

キッチンの向きを変え、ペニンシュラ型にリフォーム。キッチンはリビングから丸見えなので、できるだけ生活感がでないように調理家電の収納スペースに扉を付け、キッチンの奥にパントリーをつくりました。また、配管を隠すためにキッチンを一段あげているのですが、高さのあるキッチンはまるでステージのよう!配管が床下にある分、天井が高くなり伸びやかな空間になりました。

キッチンリフォーム事例【3】

一戸建ての壁付けキッチン→対面式キッチンに

【Before】調理スペースが狭い壁付けキッチン

【After】ビーバーリフォーム施工例

憧れの対面式キッチンを叶えるため、広すぎた洗面室と浴室を小さくして壁の出っ張りを無くすことでカウンター付きの対面式キッチンが実現!

【After】ビーバーリフォーム施工例

キッチンとおそろいのカップボードも備え付けることで、収納スペースも増えました。キッチンスペースの幅が広くなりゆとりがあるので、家族みんなで料理ができます。キッチン上の木目の下がり天井もおしゃれですね。

まとめ

せっかくキッチンをリフォームするなら、現状の不満を解決してもっとおしゃれに、もっと便利なキッチンにしたいですね。「そろそろキッチンをリフォームしたいけど何からはじめたらいいの?」と一人で悩んでいるよりも、プロと話して提案してもらうのが近道です。とは言っても、「強引な営業をされるのでは…」「やりたくない工事まで進められるのもちょっと…」と二の足を踏んでしまうのもよくわかります。
そこは怖がらずに、まずはリフォーム会社の施工例をチェックして実際に行って“話す”ことから始めてみましょう。きっと想像以上の提案をしてくれるリフォーム会社に巡り合うはずです。

取材協力

株式会社ビーバーリフォーム

地域密着型で創立57年になるリフォーム専門会社。水回りの設備などの部分リフォームから耐震補強、全面改装などリフォームの事なら何でも任せられます。丁寧な説明と暮らす人の立場にたった親身な提案は地域の方から大好評。藤井寺・八尾・東三国にショールームがあり、キッズスペースもあるのでお子様とご一緒の相談も大歓迎してもらえます。

藤井寺ショールーム外観

筆者

住宅ライター / プロインタビュアー
大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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