公開日2025.11.13
洗面所の「狭い」「収納がない」は、リフォームで解決!おしゃれなアフター事例
ワンランク上の理想を叶えるリフォームのコツ、第2回は、洗面所編です。
前回の記事:設備交換だけじゃもったいない?キッチンリフォームで理想を叶えたアフター事例
洗面所は壊れて使えないという状況が少なく、洗面所だけリフォームするというより、お風呂と合わせてリフォームを検討することが多い場所です。洗面所に不満はあっても「リフォームするまでは…」と踏みとどまっている方は多いのではないでしょうか?
ですが、狭くて不便な洗面スペースを広くしたい、収納を増やしてもっと片づけやすくしたい、おしゃれな洗面スペースにしたいなどの要望は、リフォームで叶えることができます!
それでは、不満を解決して理想を叶える洗面スペースのリフォームのコツと事例を、紹介しましょう。」
今の洗面所にどんな不満がありますか?
毎日使う洗面所に対して不満がある方は多く、日々のストレスの原因になっていることも少なくありません。そこで、リフォームをする前の洗面所に対する「不満の声」をまとめてみました。
・洗面台が狭い、小さい
- 子どもが年ごろになると、鏡の前で髪を整えるなど身支度に時間がかかるようになります。親が歯を磨きたいのに洗面台の前から動いてくれない…など、朝の身支度ラッシュ時はストレスを感じてしまいます。また、洗面ボウルが小さいと水はねの問題があり、洗濯物の予洗いにも不便。
・収納スペースが少ない、片付かない
- 洗面台まわりには歯ブラシやハンドソープ以外にも、洗面アイテムや基礎化粧品など置きたいものがいっぱい。子どもが成長すると家族それぞれのアイテムが増え、収納スペースには収まりきらない状態になることも。また、タオルや下着類、パジャマなど収納できるスペースがあれば便利ですが、スペースに余裕はなく、洗濯前の衣類が山積み…。いつも片付かない洗面スペースを何とかしたいと考えている方も多いでしょう。
・汚れが取れない、キレイにならない
- 洗面ボウルの縁の汚れが取れない、水栓を掃除してもすぐに水垢がついてしまう、いつもタオルをかけていた裏側の壁にカビが生えている…などなど、掃除を心がけていても湿気などの影響でカビや汚れが付きやすいのが洗面スペース。磨いても汚れが取れなかったり、掃除してもピカピカにならないなど、努力が報われません…。
・来客時に洗面所を使ってもらうのが恥ずかしい…
- コロナ禍以降、お客様にはまず手を洗ってもらいたい、お客様も手を洗いたいけれど、洗面台は生活感にあふれている場所。洗濯前の衣類が山積みになっていたり、掃除はしていても歯ブラシや洗面アイテムがいっぱいで、お客様をお通しするのはちょっと恥ずかしい…というのがストレスの原因に。お客様は気にしていないかもしれませんが、「どうぞ使って!」と自信をもって言いたいものです。
▲ 玄関から近い場所にある手洗いカウンターはコロナ禍以降、かなり増えました(ビーバーリフォーム施工例)
意外と見落としがち?洗面所リフォームのタイミング
洗面所は湿気が多くこまめな掃除が必要で、少し怠るとすぐにカビが生えてしまいます。それに加えて、何かとモノが多い場所ですが、収納スペースはそれほど多く用意されていません。
しかし、洗面所にある洗面台自体は電気系統の設備ではないので、長年使用していても故障が少ない場所。そのため、決定的な劣化がないからとリフォームには踏み切れず、いつの間にか古くて使いづらい、快適とは程遠いスペースとなっていることも…。
実は洗面台にはメーカーが推奨する変え時というのがあり、洗面台の耐用年数はおよそ15年から20年。そのぐらいの時期に不具合が生じやすく、リフォームを推奨しているということです。洗面スペースに不満があり、かつ洗面台が15年を超えているならば、リフォームを考えてみてもいい時期かもしれません。
またコロナ禍以降、時代は変わり、洗面スペースを「見せて恥ずかしくない、おしゃれな場所にしたい」、現在の間取りのトレンドともいえる「ランドリールームともかねて、洗濯動線として使える場所にしたい」などの声は増えてきました。
不具合の改善だけでなく、見栄えも含めて洗面所の役割をもっと増やしたいという気持ちが芽生えてきたら、それもリフォームのタイミングでしょう。
専門家に聞く、おしゃれで快適な洗面所リフォームを叶えるコツ
洗面所という限られたスペースの中で、どんなリフォームができるのでしょうか?また、洗面台をただ新しくするためだけの設備交換リフォームと、洗面スペース自体を見直すリフォームではどれぐらい快適性がかわってくるのでしょうか?
リフォームの専門家に詳しく話を聞きました。
株式会社ビーバーリフォーム プランナー
大田さん
株式会社ビーバーリフォーム プランナー
田村さん
──どんな洗面室リフォームをしたいという方が多いですか?
大田さん:洗面台はあまり故障しない水回りですので、急いでリフォームしたいというお客様はあまりいません。汚れが目立つようになり、見栄え的に古くなってきて、トイレやお風呂と一緒にリフォームしようかなというお客様がほとんどです。
田村さん:でも、最近は衣類乾燥機を付けたい、室内干しスペースが欲しい、タオルや下着を入れる収納場所が欲しいなど洗面室に対する要望も増えてきた印象です。
大田さん:やはり、共働きでご夫婦ともにフルタイムで働く方が増えましたし、家事を少しでも減らしたいという気持ちや花粉症の方も増えてきて、洗面スペースを洗濯動線の中継地としてもっと活用したいという方が増えてきましたね。
──洗面台を今のサイズより大きくするというのはできるのですか?
大田さん:はじめてリフォームする方は洗濯機置き場の位置を変えることもできないんじゃないかと考える方もいらっしゃるのですが、まず、リフォームでできないことはほとんどないと考えてください(笑)。洗面台の大きさは元のサイズと同じものでなくても、大きくすることも小さくすることも可能です。また、洗面台と洗濯機置き場の位置を逆にするとか、洗濯機置き場を別の場所に移し、洗面スペースを広げることも可能です。
──洗面スペースには限りがありますが、収納スペースを新たに造ることもできますか?
大田さん:できます。 洗面台の位置を変えたり、デッドスペースを活かしたりして収納スペースを増やすことは可能です。快適でおしゃれな洗面リフォームがご希望なら、洗面台を交換するだけでなく、洗面スペース全体を含めてリフォームすることでたくさんの希望を叶えることができますよ。これが洗面リフォームのコツですね。
田村さん:洗面室で座ってメイクをしたい、洗面室にクーラーを付けたいなど、どんな希望でもお話してほしいです。最近はタイルをふんだんに使ったおしゃれな洗面スペースや造作の洗面台も流行っていますし、見た目と快適性を重視した洗面スペースをご提案します。
洗面スペース全体リフォームの費用感は?
洗面台交換だけのリフォームと、洗面室全体をリフォームする費用感を大田さんと田村さんにお聞きしました。
洗面台自体のグレードの高さや広さなど様々な面で変わりますが、
(洗面台のサイズ・場所はそのままの場合)
・洗面台交換のみ:約10万円~15万円
・洗面台交換+床+壁+収納追加:約30万円~50万円程度
・タイルをあしらった造作洗面台:約50万円~60万円
※タイルなど使用する素材によって費用は大幅に変わります。金額はあくまで目安ですのでご注意ください。
洗面台を入れ替えるだけでは壁や床の古さが目立ちますし、収納スペースを増やすことで家事がラクになり、心の余裕が生まれるのであれば、洗面室全体のリフォームを検討してみるのもいいかもしれませんね。
おしゃれで快適な洗面所に!理想を叶えたビフォーアフター
暮らしのお悩みを解決し、見せたくなるおしゃれな洗面スペースに生まれ変わったリフォーム事例を紹介します。
空間を広く見せるワザで、おしゃれな洗面スペースに
▲ (Before)圧迫感がある狭い洗面台
▲ (After)大きな鏡とタイルがアクセントのお洒落な洗面スペースに(ビーバーリフォーム施工例)

▲ (After)ビーバーリフォーム施工例
洗面台の位置を変えたことでカウンターや収納棚を取り付けることができました。カウンターではメイクをしたり、入浴前後のスキンケアなど身支度がしやすくなり、洗濯物を整理するなど家事にも大助かりです。また、大きな鏡は空間を広く見せる役割も。閉塞感があった古い洗面室がゆとりのある、使い勝手のよいスペースになりました。
洗面脱衣室→メイクもできる機能的な洗面脱衣室に
▲ (Before)対面式で閉塞感があるキッチン
▲ (After)収納力を大幅にアップさせた洗面脱衣室(ビーバーリフォーム施工例)

▲ (After)ビーバーリフォーム施工例
洗面台のサイズを変えずにボウルの位置を変えることによって座ってメイクができるスペースができました。また、開き戸だった扉を引き戸に変え、洗面室の隣にあるトイレの位置を調整することでデッドスペースになっている部分に大型の収納棚を設けることができました。ランドリースペースとしての使い勝手も良くなり、メイクルームとしても使える便利な洗面脱衣室へと生まれ変わりました。
洗面脱衣室→洗面室と脱衣室を分けてスムーズな家事動線に
▲ (Before)昭和感がただよう洗面スペース
▲ (After)清涼感があるタイルや爽やかなカラーでまとめた洗面室(ビーバーリフォーム施工例)
洗面脱衣室を洗面室と脱衣室に分け、さらにファミリークローゼットやランドリールームをつなげることで家事動線が大幅にアップしました。タイルをアクセントに使った洗面室はカウンターが広く、様々な用途に使えます。また、壁にニッチ(壁の一部をくり抜いたくぼみ)を設けて、小物などを収納する場所に。洗面室にいるだけで気分が上がる、素敵な空間になりました。
まとめ
「洗面スペースに家族の下着類やパジャマも収納出来たら…」「夏のドライヤーが暑すぎるのでクーラーを付けたい…」洗面室がこうだったらいいのにという希望はあるのに、なにも壊れていないからリフォームするまでは…とぐっと我慢をしている方は多いと思います。
筆者もその一人なのですが、取材を進めているうちにこんなに快適な洗面スペースに生まれ変わるなら、リフォームしたいと背中を押されました。そのためには、やはり希望を話して理解してくれる人が必要です。相談していても何かかみ合わないとか、打ち合わせが楽しくないと思うリフォーム会社より、話を聞いてくれて、的を射た提案をしてくれるリフォーム会社を選ぶことが重要になります。
ただ単に洗面台の入れ替えだけでは叶わない、ワクワクするような、想像を超える提案をしてくれるリフォーム会社をまずは見つけることからはじめましょう。
取材協力
株式会社ビーバーリフォーム
地域密着型で創立57年になるリフォーム専門会社。水回りの設備などの部分リフォームから耐震補強、全面改装などリフォームの事なら何でも任せられます。丁寧な説明と暮らす人の立場にたった親身な提案は地域の方から大好評。藤井寺・八尾・東三国にショールームがあり、キッズスペースもあるのでお子様とご一緒の相談も大歓迎してもらえます。
藤井寺ショールーム外観
筆者
住宅ライター / プロインタビュアー
大内 夏実
株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。





