公開日2026.03.24
貼るだけで雰囲気が変わる!「タイルシール」で洗面所をリメイク
ここ最近SNSなどで目にすることが多い「タイルシール」。実はDIYの経験がない人にこそおすすめしたい、簡単リメイクアイテムです。今回はそんなタイルシールの魅力についてご紹介。
記事後半では、実際に賃貸の洗面所をリメイクした模様をお届けします。
空間を魅力的に映す「タイル」というアクセント
ドラマや映画、雑誌などで目にする素敵なおうち。その中でも心惹かれるのが、おしゃれなタイル張りの壁面です。温かな質感や垢抜けたデザインが魅力のタイルは、空間に一味ちがった表情を生み出してくれます。
素材で選ぶインテリア。「タイル」がもたらす上質で愛着ある空間
施工する代わりに「シールで貼る」
とはいえ、今の住まいにタイル張りを施すのはなかなか難しいもの。特に賃貸は大がかりなDIYができないし、うちにタイルは無理…と諦めている方も多いのでは。
そこで大いに活躍するのが「タイルシール」。費用的にも規模的にも大きく手を入れるのが難しい住まいにおすすめのアイテムです。
タイルシールの特徴5つ
そもそもタイルシールとはどんなものか。特徴として次の5つが挙げられます。
1.両面粘着テープで貼れる
タイルシールとはタイルを模した表面の裏に、両面粘着シールが付いたリメイクアイテムのこと。設置方法はいたって簡単。台紙を剥がして、取り付け面にペタっと貼り付けるだけ。言わば空間を飾るための立体的なシールです。
2.専門的な施工はいらない
工務店など、プロによるタイル施工では、一枚一枚独立したタイル片が使われます。専用の粘着液を塗布して石膏ボードなどに接着後、隣接するタイルの間の「スキマ=目地」をモルタルなどで埋めます。
一方タイルシールは、複数の疑似タイルが並んだ「面」の構造です。目地はデザインとして既に描かれているため、追加で施工する必要がありません。
3.平面なら大体取り付けられる
タイルシールは取り付け箇所が平面であれば、基本的にどこでも取り付けることができます。ただし塗り壁などのザラっとした面や粘着力に影響が出る湿気の強い場所など、素材や環境によって向き不向きがあります。
4.任意の面積に合わせてカットできる
タイルシール製品の多くはサイズを自由にカットできるものが多いです。壁面の横幅や高さは住まいによってさまざま。電源スイッチなどの埋め込み備品を避ける必要もあります。貼り付け位置の仕様に合わせてサイズを任意に変えられるのは、シールだからこその強みです。
5.タイルのような「見え方」を楽しむもの
一般的なタイルは、土や石を焼成してつくる「焼き物」です。デザインに加えて、質感や凹凸、素材の風合いも含めて楽しむことができます。
一方タイルシールは多くが樹脂でできたシール。いわばフェイクです。本物のタイルのような風合いを再現するのは難しいため、あくまでタイル壁面のような見え方を楽しむことが目的といえます。
タイルシールの2つの材質
最近は、タイルシールでも一片ごとに売っているものや、本物のタイルを模したものが登場するなど、より本物に近づいたアイテムも増えつつあります。ここでは「樹脂タイプ」「磁器タイプ」の2つの材質に分けて紹介します。
1:樹脂タイプ

タイルシールで一番主流なのが、樹脂タイプのもの。軽量かつ薄型なので、カットや貼り付けといった作業がしやすいです。比較的薄型なので圧迫感がなく、蛇口や家具などに干渉しづらいのも魅力。色や柄のバリエーションが豊富で価格も安価ですが、本物のタイルのような質感の再現は難しく、場合によってはチープに感じられるかもしれません。
2:磁器タイプ

最近では本物のタイルと同じく焼成された磁器タイプのタイルシールも販売されています。焼き物としての質感を気軽に取り入れられるのが魅力です。重さがあるため、接着状況によっては自重に耐え切れず剥がれ落ちる場合があります。樹脂製に比べて価格は高価になり、バリエーションも少なくなります。
タイル施工とタイルシール(樹脂・磁器)の比較
|
一般的なタイル施工 |
タイルシール(樹脂) |
タイルシール(磁器) |
|
|---|---|---|---|
|
素材 |
陶磁器 石・ガラスなど |
ポリプロピレンなど |
磁器 |
|
取り付け方法 |
要工事 |
貼り付け |
貼り付け |
|
目地の施工 |
必要 |
不要 |
不要 |
|
立体・素材感 |
◎ |
▲ |
〇 |
|
バリエーション |
多い |
やや多い |
少ない |
|
価格 |
高価 |
安価 |
やや高価 |
タイルシールには他にも調湿機能や耐火性に優れたものなど機能性を高めたタイルシールも登場しています。タイルシールを選ぶ場合は目に見えるデザインだけではなく、取り付ける環境、取り付けのしやすさ、機能性など、さまざまな視点から検討しましょう。
タイルシールはどこで買える?
タイルシールは、おもにホームセンターやDIYショップで手に入れることができます。簡易的なものであれば、100円ショップのDIYコーナーでも購入できます。ネット通販でもたくさん取り扱いはありますが、見た目や質感にこだわりたい人は、実際に見てからの購入がおすすめです。
DIY初心者でも簡単!タイルシールの取り付け方
「貼るだけ」「カットも簡単」など使いやすさが魅力のタイルシール。はたしてDIY初心者(おまけに不器用)でも取り付けできるのか、いざ実践です!
賃貸の洗面所を「磁器タイルシール」でリメイク
今回設置するのは賃貸の洗面所。鏡下の樹脂面と、ワゴンの天板に同色のタイルシールを取り付けます。使用したのは友安製作所の「タイルシール DECORE(デコレ)」 。美濃焼でできた本物のタイルで、1枚から購入可能です。
商品名:友安製作所「美濃焼磁器モザイクタイルシール DECORE・デコレ ジェラート」グリーンアップル 10枚 8,580円(税込)※1枚あたり858円
使用したもの:タイルシール10枚、カッターマット、カット、スキージー、マスキングテープ
取り付ける面を確認していきます。まずは洗面台の鏡下をチェック。樹脂素材のためそのまま貼り付けできそうですが、退去時の作業を考えて下地にマスキングテープを貼ることにしました。
平面で貼りやすそう!と思いきや、よく見ると左右に樹脂製の小さな突起が。製品の注意書きでは「フラットな面」が推奨されていたので少し心配なところ…。
一方、ワゴンの天板は木製できれいな平らです。購入品ですが、こちらも念のためマスキングテープを貼ります。
続いて、取り付け部分の面積を測ります。今回使用するタイルシールは1枚150㎜四方(15㎝×15㎝)。鏡下とワゴンの天面、それぞれに必要な枚数を割り出します。
タイルシールをカットする前にぜひやっておきたいのが、貼り付けのシミュレーションです。実はタイルシールには、製品によって「向き」があります。今回使用したタイルシールには、目地がある辺とない辺がそれぞれ2辺あります。この向きを気にせず貼ってしまうと、タイルの並びが不均一に見えてしまいます。
▲ 今回使用したデコレのタイルシール。1枚のうち2辺には目地がない。
▲ 写真左)目地の向きが正しい状態。タイルが等間隔で並ぶように見える。
写真右)目地の向きが誤っている状態。囲んだ部分だけ、タイル同士がくっついてしまう。
また、貼り付け面に対して必要なタイルシールの面積がぴったり合わない場合、「貼り付けはじめの位置」が重要になってきます。今回設置する鏡下は、面の端から貼り始めると、最後が若干はみ出してしまいます。そのため本体ではなく、壁を始点にして貼ることにしました。
▲ 樹脂面本体ではなく、壁に沿わすように設置することに。
続いて、タイルシールをカットします。目地は塩化ビニール樹脂製でスポンジのような感触。タイルの側面に沿ってカッターを入れると、定規がなくてもきれいに切ることができました。
鏡下の面積に必要なタイルシールは、4枚+タイル2行分×4セット。
ワゴンの天板はタイルシール3枚分から各1行をカットしたサイズ。短辺がやや足りないため、両サイドに目地を残す形でカットしました
タイル部分には、専用の「タイルカッター」を
- 今回使用した焼物のタイル部分は一般的なハサミやカッターでは切ることができません。幅や高さがどうしても合わない、微妙な隙間が気になるといった場合には、タイル専用の「タイルカッター」を購入してカットしましょう。
取り付け面をさっと乾拭きしたら、保護するためのマスキングテープを貼り付けていきます。空気が入った場合は、上からスキージーを滑らせるようにして抜きます。鏡下の底辺部分は洗面所の蛇口などが邪魔になって貼るのに若干苦戦しました。
▲ 鏡下にある両サイドの出っぱりが、やや気になるところです…。
ここからはタイルシールの貼り付け本番。まずは鏡下からです。タイルシールの向きを確認してから、裏面のシートをめくり貼り付けます。シートは一気に剥がさず、タイル1~2行程度に。手で押さえながら順にめくっていくと、きれいに貼り付けることができます。

心配だった出っぱり部分は、多少ぼこっとしているものの、気にならない程度。タイルに厚さや硬さがある分、あまり影響を受けなかったのかもしれません。
おなじように天板も。余ったタイルは手前側面に貼り付けました。


ビフォーアフター


サイズ計測から貼り付け完了までざっと1時間程度。思っていたよりも簡単に貼りつけることができました。これまであまり愛着が持てなかった洗面所。タイルシールを取り入れたことで、自分のための場所になった気がします。たとえ小さな面積でも、気分は大きく変わるなと感じました。
終わりに
空間の印象を「貼る」だけで変えてくれるタイルシール。ほんのひと手間で、いつもの場所に自分らしさを取り入れることができます。ミニマムにおしゃれな雰囲気を作り出したい…。そんなときには、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
家のネットを、もっと快適に。
「eo光」が選ばれる理由
筆者
sumica編集部
『自然体で、心地よく過ごせるお家にしたい』そんな方々に、毎日が少し楽しく、豊かになる住まいづくりのヒントをお届けしています。日常に役立つハウツーや、便利な暮らしのアイテムなどもご提案。





