公開日2022.10.24
鉄を使ったDIY【1】鉄の素材を知る&刻印入りマイストロー作り
DIYといえば木材や塗料を使ったものをイメージする方も多いのではないでしょうか? 実は、鉄などの金属でできた素材もDIYで使えます。
今回は、DIYショップ 「GASAKI BASE」を経営する足立さんに初心者でもできる金属を使ったDIYを教えていただき、実際に体験してきました。
ホームセンターで購入できる鉄の素材
一言で鉄と言っても様々な種類があります。まずは、ホームセンターでも購入できる鉄の素材についてご紹介します。
丸棒(黒皮鉄)
酸化皮膜(鉄の材料が作られる時に自然にできる膜)がついていて錆びにくく、鉄の中では安価で扱いやすい。丸棒の直径は様々あり、用途により使い分けて使用します。
錆止め塗装品
錆止めの塗装がされている鉄。主に建築物の土台などに使用されています。
素地
黒皮鉄を磨いて仕上げた素材。鉄が剥き出しのため、空気に触れやすく錆びやすい。住宅の手すりなどに使用されています。
DIYショップで初心者向けの加工に挑戦!
DIYショップ「GASAKI BASE」のDIY工房をお借りし、オーナーの足立さんに初心者でもできるDIYを教えていただきます。
「鉄などの金属の素材を取り入れることでDIYの幅も広がります。木材だと難しい加工も鉄だと「こうしたい」が叶ったりもする。初めから上手くいくことばかりではないかもしれませんが、失敗を恐れずに挑戦してほしいですね」と足立さん。
今回は、鉄と同じ金属でも加工しやすい「アルミ」を使った初心者向けDIYに挑戦!
アルミを使った刻印入りマイストロー作り
初心者でも加工しやすく、錆びにくいアルミ素材を使ったDIY。ホームセンターで売られているアルミパイプを使った「マイストロー」を作ります!
使った材料・道具
- アルミパイプ(直径7mm)
- 錆びにくい(酸化が遅い)、軽い、加工しやすいのが特徴。
ホームセンターで1本税込437円
- 糸のこ
- サンドペーパー
- 金属磨き
1.作りたいストローの長さを測る
まずは、ストローの長さを決めます。作りたい長さのところに印をつけます。好きな長さで作れるので、マイカップ用やペットボトル用などを作るのもおすすめです。
筒状のものに水平に一周、印をつけるのはなかなか難しいですが、写真のように紙を筒状に丸めてそれに沿って印を付けることを教えていただいたので簡単に一周書くことができました。
2.アルミパイプをカットする
次に、糸のこを使用してアルミパイプを切断します。アルミパイプは軽く切断しやすいため、簡単に切る事ができます。写真のように木材を台にすると切りやすくなるのでおすすめです。
3.やすりがけをして滑らかにする
切断した断面は「バリ」と呼ばれるギザギザした状態になっています。ストローの口当たりをよくするため、やすりがけをしてバリ取りを行います。
やすりがけの方法も様々ありますが、サンドペーパーの上でクルクルと回したり、サンドペーパーを丸めたりして工夫しながらやりやすい方法で行ってみてくださいね。
サンドペーパーは目の粗さによって番手という単位で分けられており、数字が小さいほど粗くなります。ヘアラインという装飾の一種もあり、あえて細かい傷をつけて模様を付けます。
やすりがけの手順
1.サンドペーパー(#240)である程度のバリを取る
2.サンドペーパー(#500)でより滑らかにする
3.ヘアライン:サンドペーパー(#240)で傷をつける
4.サンドペーパー(#120)で仕上げる
サンドペーパーの番手についてはこちらで詳しく紹介しています。
DIY初心者向け!準備する前におさえておきたい6つの工程
4.刻印(仕上げ加工)
仕上げに刻印をさせてもらいます。好きなアルファベットを金槌で打ち込みます。刻印をする際は、アルミよりも硬い鉄の棒をパイプに通して行うことで、アルミ棒が潰されずに綺麗に仕上げることできます。
「sumica」の刻印。少し読みづらいのも手作りならではです。
最後に金属磨きで拭き上げて完成です。
何度も繰り返し使える、エコなマイストローができました!
ストローブラシを購入して長く使いたいと思います。
次回は、本格的な鉄の加工に挑戦!
鉄を溶接してプランタースタンドを作ります。
お楽しみに。
最後に
鉄の素材や加工方法は用途によって色々あります。初心者でも簡単にできるものも中にはたくさん。作りたいものがあるなら、まずは詳しい人に相談して「体験してみる」こと。DIYの新たな発見が生まれるかもしれません。
取材協力
DIYショップ「GASAKI BASE」
「楽しむ」をコンセプトにした、DIYパーツ、リメイク家具ショップ。工場跡地を購入し、DIYで自らショップ兼自宅に再生。DIYでお悩みならまずは訪問してみよう。