公開日2026.01.30
簡単に窓の断熱性を高めるなら、ハニカムシェード!効果と取り付け方
寒さが一段と厳しさを増す今日この頃。暖房をつけたお部屋でも、窓の近くからひんやりと冷気が入り込むのを感じる人も少なくないかもしれません。そんな窓際から来る寒さ対策として、カーテンの代わりに取り付ける「ハニカムスクリーン」が人気です。
今回は最大の魅力である「断熱性」の理由や種類、実際の取り付け方についてご紹介します。
ハニカムシェードとは?
ハニカムシェードとは、その名の通り「ハニカム(六角形)」の空洞が連なったシェード(ブラインド)のこと。メーカーによってはハニカムスクリーン、ハニカムブラインドとも呼ばれています。
ハチの巣の構造として知られるハニカム構造。耐久性に優れており、シェードを繰り返し昇降してもへたりにくい強さを持ちます。またデザイン面でも、規則正しく連なるプリーツが陰影を生み出し、上品で落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
特徴は、空気の層が生み出す高い断熱性
ハニカムシェードを真横から見ると、薄い不織布でできた六角形の空洞が連なった構造になっています。この「空洞」こそが、ハニカムシェードの断熱性を担う鍵です。
そもそも「断熱」とは、熱の出入りを防ぐことをいいます。夏なら外の熱を部屋の中に持ち込ませず、冬ならお部屋の温かい空気を外に逃しません。この熱の移動を防ぎ、関所のように受け止めるのが「空気」の存在です。
断熱性を高めるために重要なのは、「空気が動かず、その場に留まる状態」を保つこと。空気が自由に動ける場合、その流れに合わせて熱も移動してしまうため、断熱性を確保することができません。小さな空洞が連なったハニカムシェードの構造は、断熱性を高める空気の“盾”を生み出すためのものなのです。
ハニカムシェードの断熱効果
ハニカムシェードを半分ぐらいまで開けた時の2日間の温度差。(外気温度が0度ぐらいの朝、暖房あり)ハニカムシェードがあるとないでは、窓付近の温度に差があるのがわかります。
「隙間」をなくして設置することで、さらに効果アップ!
熱の移動を防ぐには、空気の流れを生み出さないことが重要。そのためハニカムシェードの断熱性をより高めるためには、窓枠に対して隙間なく設置することが大切です。空気の密度を高めるためにハニカムの厚みがより細かく設計されたものや、シェードの上下両脇にフレームなどを設けてより密着度を高めるものなど、断熱性を高めるさまざまな製品が各社から登場しています。
ハニカムシェードとカーテンの違い
一番身近なカーテンと比べると、まず見た目に大きな違いがありますが、それ以外にも「断熱性」「お手入れのしやすさ」で違いがみられます。
断熱性
ハニカムシェード:〇 / カーテン:▲
- 空気の層がある分、断熱性についてはハニカムシェードが高くなります。カーテンはどうしても窓の上下に隙間ができやすいため、高い断熱性を得ることは難しいです。だたしハニカムシェードも取り付け方によっては隙間が生まれてしまう点に注意です。先述の通り、窓周りの断熱性を高めるには隙間のない環境をつくることが大切です。
お手入れのしやすさ
ハニカムシェード:× / カーテン:〇
- ハニカムシェードに使用される不織布は、水に弱く洗濯ができないためケアが難しいのが難点です、カーテンはレールからの取り外しなどが面倒ではありますが、洗濯自体は可能なものが多いため、長い目で見ればより清潔を保ちやすいといえます。
ハニカムシェードの種類
断熱性というメリットを持つハニカムシェードは、サイズはオーダーメイドと既製のサイズから選べます。また、さまざまなバリエーションからも選ぶことができます。ここでは簡単に、3つの特徴を取り上げて紹介します。
昇降操作のタイプ
①コード式・チェーン式(手動)
一般的なブラインドにも使われる「ヒモ」で上げ下げするタイプ。比較的安価なコード式、シンプルな操作性が人気のチェーン式があります。
②コードレス式(手動)
ハニカムシェード下部のフチに取っ手が付いたコードレス式。手動で開け閉めするタイプです。
③電動式
付属のリモコン、スマホや音声操作によって開閉できる自動タイプもあります。なかには、起床の時間に合わせてハニカムシェードを開ける「タイマー」付きも!手動タイプに比べれば価格は高くなりますが、より快適な開閉を叶えてくれます。
開閉パターン
ハニカムシェードは開閉パターンにも種類があります。名称は各社メーカーによってさまざまですが、一般的に以下の3つに分けられます。
①シングルタイプ
下から上に上げる、一般的なタイプ。一番オーソドックスな形式です。
②上下タイプ
中央から上と下に向かって伸縮させるタイプ。日差しが強いときやプライバシーを配慮したいときなど、シーンに応じて開く範囲を変えられます。
③異なる2つの素材が組み合わさったツインタイプ
採光用のシーム生地、遮光用の厚め生地など、上下段で異なる素材がセットになったタイプ。一つの窓に2つの機能を付与できます。
取り付けタイプ
取り付けタイプは以下の4つが代表的。お部屋の仕様や、価格帯に合わせて選べます。
①天井付け
窓枠内にすっぽりはめて設置するタイプ。
②正面付け
窓枠の上に金具を付けて設置するタイプ。
③カーテンレール付け
カーテンレールのランナーなどを一度取り除き、必要な取り付け金具を設置して取り付けるタイプ。
④つっぱり式
窓枠の内側に、つっぱり棒を設置して取り付けるタイプ。賃貸でも可能。幅は自身でカットして調整ができるタイプもあります。
天井付けと正面付けは、設置の際に壁や枠に穴を開ける必要があるものが多いため、原状回復が求められる賃貸などのお部屋では、避けた方がよさそうです。
そのほか、遮光や採光、防炎などの機能性が付与されたもの、お部屋側のプリーツがより美しく見えるデザインのものなど、各種メーカーがさまざまなラインナップを展開しています。
つっぱり式のハニカムシェードを取り付けてみた
sumica編集部スタッフが住む自宅の一室にある小窓に、実際に取り付けてみました。併せて、ハニカムシェードの有無で室温に変化があるかも検証してみました。
ハニカムシェードを設置する環境は、戸建て2階の一室。真冬は雪が降るほどの寒さのため、暖房は欠かせません。
購入したハニカムシェード
今回使用したハニカムシェードは、友安製作所の「Easy Bee Bee」。一般的な窓の仕様ではないため、自身でカットしてサイズ調整できるもの、かつ取り付けが簡単な「つっぱり式」を選びました。
窓が2つ並んでいるので、2セット用意。つっぱり棒とシェードが入っています。
【製品仕様】
- 切ってサイズ調節できる突っ張り棒ハニカムブラインド「Easy Bee Bee」
5,300円 (税込)※2セット
ホワイト/長さは110cm×幅35cm/突っ張り棒セット
取り付け方
使用した道具
左から)定規、メジャー、マスキングテープ、大きめのカッターナイフ
(1)窓のサイズを測る
購入前に、まずは窓のサイズ(縦・横)を測っておきます。
今回ハニカムシェードを設置する窓の横サイズが26㎝。窓の幅より小さいサイズを選ぶと隙間ができ、断熱効果も薄れるので最適なサイズを選びましょう。
(2)ハニカムシェードのサイズを測る
窓枠のサイズに合うよう、シェードのカットする箇所に目印をつけます。この時、両端を均等にカットしないと傾いてしまうため、必ずストッパーコードが中央に来るよう、目印として中央に線を引きます。
中央に引いた線から両端が均等になるよう、必要なサイズに合わせてカットする目印線を引いておきます。
必要なサイズを測る時は、ハニカムシェードにつける付属のキャップ(2〜3mm)を含めたサイズを測ります。
(3)ハニカムシェードをカットする
キズが付くため、カッターマットなどの敷物を用意。両端のキャップを一度取り外し、ボトムバーを上にした状態にセット。目印線の内側をマスキングテープで固定し、カッターナイフで切ります。
カットしてサイズを調整するタイプは、まっすぐ切るのが難しい!
今回使用した製品は、窓のサイズに合わせてカスタマイズできる一方で、自身でのカットが必要なもの。プラスチックのボトムレールごとカットする仕様で、「本当に切れるの…?」と思いながらの作業。切り終えるのに少し時間がかかりました。思っているよりも力も必要で、まっすぐきれいに切るのが難しく、大きめのカッターナイフが必須です。カッターナイフが怖い人、慣れていない人は注意が必要かもしれません。
カットが終えれば、あとは突っ張り棒に通して設置するだけで、完成です!
実際に取り付けてみて
室内温度がプラスに!
検証する部屋を暖房なし・人の出入りなしで一日置き、帰宅後に室内温度を計測。ハニカムシェードがある場合の方が、ない場合に比べて2度高い結果に(※日によって気候や気温が違うのであくまで目安となります)。また結露の発生はあったものの、いつもより軽減されている印象でした。
シンプルなデザイン、光を柔らかくする効果も◎
カーテンに比べてシンプルな見た目のデザイン。窓の位置に関わらず、ジャマにならないのが好印象。また日差しが直接入ってこないため、やわらかい光が部屋一体に広がるようにもなりました。
最後に
空気の層が断熱性を生み出すハニカムシェード。お部屋の環境や窓の仕様によっては向き不向きがありますが、条件が整った環境であれば、高い効果を得ることができます。気になってみた方はぜひ、自宅の窓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
お部屋をあたたかくする方法は、以下の記事も参考に。
寒い冬でも快適に『あたたかい家づくり特集』
筆者
sumica編集部
自然体で心地いい時間が過ごせるおうちにしたい、そんな想いを込めて、「こんなのあったらいいな」「これは便利!」と思う暮らしのアイデアをお届けします。





