失敗しないマイホーム

2022.07.28 (2023.09.29改定)

【新築を建てる人必見!】空間別・おすすめコンセント位置8選

【部屋別】新築で失敗しないコンセントの位置。見落としがちな場所もチェック

快適な暮らしの鍵は「コンセント!?」

日々の生活でなくてはならない電化製品。使用する際に欠かせないのが、コンセントです。新築での暮らしやすい家づくりを計画するためにも、コンセントの位置はとても重要で、快適な暮らしの鍵を握っているといっても過言ではありません。リビングやダイニング、寝室など、「ここに付けておいたらよかった…」と後悔しないためには事前の計画が物を言います。今回は、新築でのコンセントの位置を決めるポイントやおすすめの位置を、無印良品の家のインフィル・コーディネーター浅井泰智さんに教えていただきました。

アドバイスいただいたのは

無印良品の家 グランフロント大阪 家センター
インフィル・コーディネーター 一級建築士
浅井 泰智さん

大手ハウスメーカーや工務店にて設計・現場管理業務に従事した後、無印良品の家へ入社。現在はインフィルコーディネーターとして、資金計画から土地探し、プラン作成、入居後のサポートまで、家づくりの総合的な相談役として活躍している。

後悔しないために!5つのチェックポイント

おすすめのコンセント位置をお伝えする前に、おさえておきたいポイントを5つご紹介します。新築の間取りを見ながら、必要と思う部屋・位置にコンセントが用意できるよう、早めに計画しておきましょう。

ポイント①家具の配置を決めておく

コンセントの位置を決めるにあたって大切なのが、家具の配置をあらかじめ決めておくこと。各部屋にはどのような家具を準備するかの目星をつけておき、配置は入居後じっくり考えればいいや…と思ってはいませんか?家具の配置があいまいだと、思ったよりもコンセントの位置が低かった(高かった)、数が足りない…という失敗におちいることも。納得のいくコンセントの位置を検討するためにも、入居前に家具の配置にあたりをつけておくことが、後悔しないポイントです!

ポイント②「高さと数」の目安を知る

高さ|家具・電化製品に合わせた適切なポジションを見極める

コンセントの高さは、指定がなければ床上約25㎝が標準とされています。しかし、使用する電化製品や場所によって最適な高さは異なるため、足元の位置が常にベストとは限りません。使用する電化製品や家具に合わせた高さにカスタマイズし、入居後の後悔がないようにしたいですね。お年寄りがいらっしゃる場合は、身体に負担のない高さを考慮することも大切です。

家具・家電に合わせたコンセントの高さの目
  • ・エアコンや冷蔵庫…150~180cm
  • ・電子レンジや食洗器などのキッチン家電…120~140cm
  • ・洗濯機や食卓で使用するホットプレートなど…105~110cm
  • ・勉強机や仕事机…70~90cm
  • ・掃除機…35~40cm

※あくまでも目安となります。仕様やサイズによって異なります。

数|家族構成や使用する電化製品に合わせて用意

コンセントの数は、4~6畳なら3個、6~8畳なら4個、8~10畳なら5個…というように、部屋の大きさごとにおおよその目安があります。ただ、家族構成や使用する家電の数によっても大きく左右されるため、一概には言えません。このあとお伝えするポイントから必要な数を洗い出し、十分に対応できる数を計画しておきましょう。コンセントは入居後の増設もできますが、費用面では注意が必要。消費電力が大きい家電用として増やす場合は、ブレーカーの追加費用が発生することも。失敗しないためにも、コンセントの位置は新居の建築前に考えておくことがベターです。早めにハウスメーカーや工務店などの施工会社に相談しておきましょう。

ポイント③ 「どこ」で「何」を使う?

コンセントの最適な高さや数を割り出すには、普段の生活を見直すことが大切です。自分や家族が、自宅のどの空間で何の電源を使っているかを考えましょう。パソコンはどこでよく使っているか、スマホをどこで充電しているかなどを、具体的にチェックしておきたいですね。

チェック項目の例
  • □ 固定家電(冷蔵庫、エアコン)をどこに置くか
  • □ リビング、洗面所、自室など、部屋ごとによく使う電化製品は何か
  • □ 玄関に置く機器があるか
  • □ 屋外で利用する機器があるか
ポイント④ 住まいの不満を洗い出す

「配線が床を這っている…」「タコ足配線だらけ…」「ほしい場所にコンセントがない!」など、現在の住まいで頭を悩ませている“コンセント事情”はありませんか?せっかくの新築で同じ後悔を繰り返さないためにも、今住んでいる家で抱えている、不満や不便を洗い出しておきましょう。

ポイント⑤「準レギュラー」に注意

日常的に使用する家電のチェックを終えたところで、忘れてはいけないのが“準レギュラー”の家電です。ヒーターや扇風機などの季節家電、クリスマスツリー用の電飾は、使用シーズンまで存在を忘れてしまいがち。日常的によく使う家電以外のものにも目を向けて、最適なコンセントの位置を計画しておくことが大切です。

アドバイザーおすすめ!コンセント位置8選

ここからは、使い勝手の良いコンセント位置を、無印良品の家「木の家モデル棟」の実例とともに部屋別にご紹介していきます。見落としを防ぐためにも、ぜひチェックしておきましょう。

キッチン:「コンロとシンクの間」

システムキッチンの場合、おすすめのコンセント位置はシンクとコンロの中央付近です。ブレンダーや電気ケトルなどの調理家電が使いやすくなります。また、スマホでレシピをチェックしながら料理を作る方にも、この位置がおすすめ。充電しながらチェックできるため、バッテリーを気にせず調理できます。

ダイニング:テーブル横

ダイニングで意外と重宝するのがダイニングテーブルの横。ホットプレートを囲んで食事を楽しむ機会が多いご家族の場合は、ダイニングテーブルの横にコンセントがあると便利です。ただし、ホットプレートは意外と消費電力が大きく、同じコンセントで他の電化製品を併用するとブレーカーが落ちることも。専用回路で用意しておくことをおすすめします。また、テーブル横のコンセントは食事以外でも活躍。リモートワークでPCを使用したり、休憩時間にタブレットを使用したりする場合は、充電ポットとして便利です。

リビング:「テレビの裏側」

テレビやネット番組を見るリビングは、テレビ台や棚の背面にコンセントを用意しましょう。ちょうどテレビボートで配線が隠せる位置がベストです。また、自動掃除機を室内に置く予定がある場合は、リビング内の充電スポット(基地)を先に決めてからコンセント位置を考えておきましょう。

【新築】テレビとテレビコンセントの位置の決め方。入居後、後悔しないために

ワークスペース:充電しやすい位置

リモートワークでパソコンを利用する場所にもコンセントは必須。リモートワークではパソコン以外にもスマホやタブレットなど接続するケーブルも増えがちなので、想定してテーブル付近にコンセントを用意しておく方がいいでしょう。オンラインゲームをする部屋も同じです。

寝室:ベッドサイドの「上」と「下」

ベッドサイドやナイトテーブルの近くには、コンセントを「上」「下」で二つ用意しておきましょう。ベッドの上部(床から約20cm上くらい)は、スマホなどの充電や卓上スタンドライト用に、ベッドの下部にはフットライト用にあると便利です。

洗面所:腰上&ラック内部

洗濯機や乾燥機など、大型家電を設置する場合は、腰高より少し上に用意しておくといいでしょう。また、電動歯ブラシやシェーバーといった美容家電の充電用として、洗面台の「中」にもコンセントがあると便利。見た目や収納もすっきりしますよ。

玄関:シューズクローク内

玄関にも、電動自転車の充電用や掃除機用などのコンセントがあると便利です。おすすめの位置はシューズクロークの内部。隠した状態で充電ができるので、空間をスッキリさせることができます。水槽やクリスマスツリーなどの装飾を飾りたい方は、その付近にも忘れずに用意しておきましょう。

庭:EV車やエクステリアに合わせて

新築のお庭ではガーデニングやバーベキューを楽しみたい!という方も多いのではないでしょうか。屋外での使用用途に合わせて、コンセントを設置しておくと便利です。外壁やブロック塀の掃除用として高圧洗浄機を使う方、イルミネーションの飾りつけをしたい方は、使い勝手のよい場所に用意しましょう。また、EV車を今後購入予定の方は、充電器用のコンセントを忘れずに用意してください。

ここでご紹介した以外にも、自分たちのライフスタイルに合わせた使い勝手のいいコンセントの位置を考えてみましょう。


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取材協力

無印良品の家 グランフロント大阪
家センター

無印良品の商品を作っていくなかでお客さまの声をもとに「家・住まい」についても広くお応えしようと2004年から家の建築、販売を開始。住む方の未来を見据え、「永く住める家」を提案し続けている。無印良品の家 グランフロント大阪 家センターでは、これから家の購入をお考えの方に「初めての家づくり講座」も開催。

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