公開日2022.01.28
整理収納アドバイザーから学ぶ!家庭の書類をスッキリさせるコツ
取り扱い説明書やレシート、チラシなど、知らず知らずのうちにどんどんたまっていく家庭の書類。「どのように整理収納したらいいのかわからない」「一度整理したはずなのに、またあふれ返ってしまった…」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、整理収納アドバイザーである長谷由美子さんのご自宅にお邪魔して、今すぐ役立つ家庭の書類の整理収納法を教えていただきました。
まず、整理収納の「目的」を考える
家庭の書類の整理収納を始める前に大切なこと。それは「何のために書類を整理するのか」を考えることです。「書類を探す時間を省きたい」「置き場所を決めておきたい」「万が一、自分に何かあった時に、どこに何があるのか家族や親族がわかるようにしておきたい」など、目的や希望はご家庭によってさまざまなもの。何のために整理をするのか、その目的を考えることで、「どう収納すればいいか」「どこまでやればいいか」が明確になります。
家庭の書類は大きく分けて3つ
家庭の書類は、大きく下の3つに分類できます。
「必要か不要か」「期限付きか保存しておくべきか」など、それぞれの書類がもつ用途を意識しながら、上手に整理していくことが大切です。
それではさっそく、書類の整理をスタート
3つに分類した書類の整理収納法
1. すぐに処分できる紙類
例)郵便のDMやチラシ、レシートなど
郵便物の場合
郵便物の確認から書類の整理はスタートします。まずは必要なもの、処分してよいものにそれぞれ仕分けしていきましょう。封筒に入っている書類は後回しにしがちですが、このタイミングで開封を済ませてしまうのがベター。不要だと判断した場合は処分にまわします。市報など、あとでゆっくり読みたいものや、家族宛の郵便物は、必要なものとして分けておきましょう。
処分すると決めた書類は、その場ですぐに捨ててしまいます。リビングやダイニングなど、郵便物の仕分けをする場所の近くにゴミ箱を置いておくのがおすすめ。また個人情報などが載っている書類を処分する際は、シュレッダーがあると便利です。
長谷さんのアドバイス
- 市報などの定期刊行物は、毎月情報がアップデートされるもの。過去のものを保管している場合は、新しいものが届いたタイミングで手放すようにしましょう。
2. 一時的に保管する書類
例)提出物、学校のプリント、イベント案内、地域の会報誌など
提出物やあとでゆっくり読みたい冊子など、一時的に保管する書類はクリップ付きファイルを活用するのがおすすめ。最近ではおしゃれなものもたくさんあるので、思わず手に取りたくなるデザインを選ぶのもいいですね。優先順位の高いものや、期限が近い書類が上に来るようにファイリングし、不要になったら処分していきます。家族みんなで共有する際は、ダイニングテーブルなど目に付きやすい場所に置いておきましょう。
- ●幼稚園や学校の提出物
- ●学校やマンションからの連絡事項
- ●健康診断の案内
- ●市報
- など
3. 長期的にしっかり保管する書類
例)取り扱い説明書、保険や年金関連の書類など
家電の取り扱い説明書や保険の契約書など、長期的な保管が必要な書類は、上手に分類して保管することが大切。長谷さんが実際に収納で使っているのは無印商品の2アイテム。取り扱い説明書はスタンドファイルボックスに、契約書などの書類は引き出し式ケースにそれぞれ収納しています。
大事な書類は整理しやすい浅めの引き出しに
保険の契約書や年金関連の書類などは、整理しやすい引き出し式ケースに収納していきましょう。保管する書類は、大分類ごとに引き出しを分け、より細かい小分類ごとにファイリングします。新しい書類が上に来るように保管していくのもポイントです。
たとえば、「年金・税金関連」の大分類の引き出しには、「マイナンバー」「個人年金」「固定資産税」などに分けてそれぞれ個別にファイリングし、収納します。
●給与関連
給料明細や源泉徴収など。
●健康関連
病院やお薬のレシート、健康診断の結果など。
●年金・税金関連
マイナンバーや年金手帳、固定資産税など。
●銀行関連・パスポート
貯金通帳やクレジットカードの契約書など。クレジットカードの契約書類は、カードごとにクリップで留めて保管することで、どの会社のカードをいくつ契約しているかが一目でわかります。
●保険関連
自動車保険や火災保険の契約書など。毎年更新が必要な自動車保険は、個別でファイリングするのがおすすめです。その他の火災保険や地震保険などはまとめて保管し、どこに加入しているかが一目でわかるようにしておきます。
長谷さんのアドバイス
- 契約書類や給料明細などこまめに整理が必要な書類には、浅めの引き出しがおすすめです。さっと取り出せるため整理しやすく、書類のためすぎ防止にもなります。
取り扱い説明書はファイルボックス&クリアファイルでシンプルに収納
こちらは、家電の取り扱い説明書をファイルボックスに立てて収納しています。「キッチン家電」や「理美容」など、家電のジャンルごとに大分類し、クリアファイルに入れることがポイントです。上から書類を差し込むポケット式ファイルよりも、さっと取り出しやすいクリアファイルがおすすめです。洗濯機やテレビ関連など、厚さのある取り扱い説明書は単体でファイリングしておきましょう。また意外に多いのが、リモコン用の壁掛けケースなどの付属品をあわせて保管していること。今後も使わないようであれば、思い切って手放しましょう。
●キッチン家電
電子レンジ、ホットプレート、ハンドミキサーなど。
●理美容
ドライヤー、ヘアアイロン、美顔器など。
●エアコン類
エアコン、扇風機、加湿器など。
●小型家電
掃除機、PC、プリンターなど。
家電の取り扱い説明書には、購入日と保証期間を記入しておくと、保証書を開けて期限を確認する手間が省け、処分するタイミングも一目でわかりやすくなります。
書類の整理収納ポイント
- ●1.整理収納の目的を考える
- ●2.大きく3つに分類する(すぐ処分できる物・一時的に保管する物・しっかり保管する物)
- ●3.保管する書類は、大分類してから小分類して収納する
- ●4.収納用品は、半透明や透明で見てわかりやすく、取り出しやすく、収納しやすい物を選ぶ
- ●5.定期的に整理することを心掛ける
詳しく見る sumica YouTube動画
詳しい書類の分類・収納については動画で紹介しています。
最後に
生活していく中で書類は増えていくもの。家族がいるとなればなおさらです。何から手を付けたらいいかわからない。そんな時こそ一度立ち止まって、何のために整理したいのかをじっくり考えてみてもよいかもしれません。今回の整理収納法をヒントにして、あなたらしい整理収納法を見つけてみてくださいね。