公開日2024.05.28
【縦長・横長LDK別】おしゃれで快適に過ごせる、リビングのレイアウト
前回、ダイニングのレイアウトについてお伝えいたしましたが、今回はリビングのレイアウトです。リビングのレイアウトや家具選びの参考にしてくださいね。
快適なリビングにするためのポイント4つ
ダイニングのレイアウトは、ダイニングテーブルをどう置くかがポイントと前回お伝えしましたが、リビングは、ソファをどう置くか、になります。
【縦長・横長LDK別】おしゃれで快適に過ごせる、ダイニングのレイアウト
なぜなら、リビングに置くメインの家具の多くは、ソファとTVボード。TVボードの位置に関しては、TV端子の位置付近に固定され、たいてい壁際に置くことになりますので、リビングのレイアウトの一番のポイントは、ソファをどう置くか、になります。
リビングに置く家具を買う前に、以下のポイントを確認しておくと失敗が少なくなります。
ソファの大きさは、「2人掛け」「3人掛け」などと分類されますが、商品によって大きさが異なるため、アームや背もたれを除いた座面の寸法で確認してましょう。
・幅(W)
- 基本的に大人一人が座るのに必要な寸法は60cmです。2人座る場合は120cm以上、3人座る場合は180cm以上が必要な寸法となります。
・奥行き(D)
- 座面寸法50〜60cmが一般的な寸法。
ソファで寝転びたい場合はもう少しゆとりがあった方がゆっくりできます。過ごしたいスタイルによって快適な寸法が変わります。
・高さ
- 高さには、「座面の高さ(SH)」と、背もたれを含めた「全体の高さ(H)」の2つの高さがあります。一般的な座面の高さは40cm前後です。それよりも低い床材に近いロータイプは足を伸ばしてくつろぎやすく、座面が高いハイタイプは座る立つの動作がラクというメリットがあります。
見た目の印象としては、背もたれも含めた全体の高さの影響が大きく、背もたれが高いハイバックソファは首や頭部まで支えてくれるためリラックス感が高い反面、圧迫感を与えやすいというデメリットがあります。
ダイニングの家具や出入りする掃き出し窓、隣接するの出入り口などとの動線を確保できるサイズのソファを検討しましょう。
<リビングに必要な寸法>
- ・人ひとりが通るのに必要な寸法は、幅60cm前後。
- ・横向きですり抜けるのに必要な寸法は、幅40cm前後。
部屋がごちゃごちゃしてしまう大きな原因に、”収納するスペース(居場所)がないため、モノが出しっぱなしになっている”ということが考えられます。
・圧迫感のないスッキリしたTVボードを選んだものの、収納スペースが足りず、モノが氾濫…
・子供ができてからは、さらにおもちゃでリビングが散乱…
というお悩みもよく聞きます。
将来的なことも含め、収納場所をどうするかをあわせて考えましょう。
【縦長・横長LDK別】リビングのレイアウトパターン
縦長LDKと横長LDKの違い
縦長LDKとは、キッチンの前がダイニング、その奥にリビングが続いている間取りです。横長LDKとは、キッチンの前がダイニング、その横にリビングが続いている間取りです。
レイアウトは、お部屋の形状、キッチン・窓・隣接する部屋の位置などの間取りによって変わりますが、一般的な縦長と横長LDKの間取り(対面キッチン)のダイニングのレイアウトパターンとそのポイントをご紹介します。
【縦長LDK】リビングのレイアウト
縦長LDKにおいては多くの場合、壁沿いにソファ、その反対側にTVボードという配置になると思います。
ダイニングの家具とソファの間が60cm以上確保できる様にレイアウトしましょう。ソファとセンターテーブルの間は、40cm程度空いて入れば大丈夫です。
ダイニングとの間にオープンキャビネット
リビングに収納家具やおもちゃ収納を置きたい場合は、ダイニンとリビングの間にキャビネットを置いてはいかが?
高さは腰ぐらいの高さ(80㎝前後)で、背板のないオープンタイプは圧迫感が少なくおすすめです。その場合は、棚に収納ボックスなどを入れてスッキリさせるのがポイント。キャビネットの上は、ディスプレイをする感覚でグリーンや雑貨を飾るとおしゃれに見えます。
テレビボード横を壁面収納にする
TVボード横に収納を作るのもおすすめです。その場合は、TVボードの色やデザインを合わせて統一感を持たせることがポイントです。
収納がたっぷり欲しい場合、ダイニングから収納をつなげることもできます。上のレイアウトは、ダイニングにベンチ収納を造り、TVボードと繋げた例です。
【横長LDK】リビングのレイアウト
1.ソファを部屋の中央に置く
壁際に置いたTVボードに向かって、ソファを部屋の中央に置くパターンです。
このパターンは割と多いのですが、大きなソファを部屋の中央に置く場合は、最も動線に気を配る必要があります。
ダイニングテーブル(もしくはチェア)との間を、60cm以上空ける必要があります。動線を確保するためのスペースがあまりない場合は、ソファの奥行きが狭いものを検討しましょう。
また、位置的に背の高いソファにすると部屋が狭く見えてしまうため、全体的に低めのソファにすることをおすすめします。部屋に入った対角線上に、フォーカルポイント(見せ場)的なものを置くと、視線を誘導しやすくなりおすすめです。
上の2枚のフォーカルポイントは、奥の観葉植物です。フォーカルポイントについては、以下のレイアウトの基本の記事を参考に。
リビングダイニングでの家具の配置に悩んだら。知っておきたいレイアウトの基本
2.部屋側にソファを置く
部屋を少しでも広く見せたい場合のおすすめのレイアウトです。
TVを少しでも見やすくしたい場合は、コーナータイプのTVボード、もしくは、最近おしゃれなデザインも増えている可動式のTVスタンドにする方法もあります。
またこのレイアウトは、ソファに座って窓の外の景色を眺めて癒されたい場合にもおすすめ。
窓の出入りに支障がない場合は、反対側の窓際に置くのもいいですね。
ソファの後ろにキャビネットを置く
ソファを部屋の中央に置いた場合、ダイニングとの間にスペースがあれば、ソファの後ろにキャビネットを置いてはいかが?
リビングとダイニングのゆるやかな仕切りになり、ちょっとしたディスプレイスペースにもなります。ポイントはソファと同じ高さにすること。凸凹をなくし一体化させることにより、空間をスッキリ見せることができます。
壁面をシステム収納にする
収納場所がたくさん欲しい場合は、思い切って壁面にシステム収納を作るのもおすすめです。一からオーダーメイドする造作家具はお値段も張りますが、規格化されたシステム収納だと比較的リーズナブルに作ることができます。
圧迫感を感じさせたくない場合は、ホワイトやベージュなどの明るい色にするとよいでしょう。
快適でおしゃれなLDKに必要なこと
家具レイアウトで大切なことは動線と寸法です。インテリアのプロは、この動線や寸法をしっかり考えた上で、それをクリアする家具を選んでいます。
インテリアを作るためには、このレイアウトと部屋のイメージや雰囲気を考えるコーディネート、この2つの視点から⾒ることが⼤切です。
レイアウト=動線・寸法
コーディネート=色やデザインの組み合わせ
レイアウトとコーディネートの両方が揃って初めて、居心地がよくておしゃれなインテリアを作ることができるのです。快適なLDKにするために、まずはレイアウトをしっかり考えるようにしましょう。
最後に
2回に分けてダイニングとリビングのレイアウトについての企画お伝えしましたが、いかがでしたか? 縦長・横長レイアウトパターン例は、皆さんの間取りとは違うかもしれません。ですが、大事なポイントは共通しています。何かヒントとして拾っていただけたら嬉しいです。
これまで家具が同じレイアウトの方は、レイアウトを変えてみてお部屋にフレッシュな風を取り入れてみましょう。