失敗しないマイホーム

公開日2024.07.09

おしゃれな家はこれを採用!折り下げ天井とオープンクローゼット

年間約100軒取材する住宅ライターが、おしゃれな家に取り入れられている仕様をご紹介します。
年間約100軒も取材していると、モデルハウスや建築関係者が建てた家ではなく、一般の方が建てた注文住宅でもびっくりするぐらいおしゃれな家に巡り合う時があります。今回は、ここ数年でおしゃれな家によく採用されている仕様の「折り下げ天井」と「オープンクローゼット」をご紹介します。

折り下げ天井

折り下げ天井とは?

▲ 株式会社ビーバーハウス 施工例

折り下げ天井とは、天井の一部が低くなっている部分を指します。下がり天井とも言われ、キッチンの上部によく取りつけられています。機能性の改善や利便性という視点よりも、意匠性をあげてデザイン性を高めるために取り入れられています。

折り下げ天井のメリット

▲ 有限会社KEIJI 一級建築士事務所 施工例

空間にメリハリがつく
例えば、広いリビングの天井が白だけだと、間延びして見えてしまうこともありますが、下がり天井を取り入れると、空間にメリハリがつきます。また、下がり天井部分の色や素材を変えることでアクセントにもなります。壁の一面を変えるアクセントウォールのような感覚ですね。

開放感が高まる
同じ高さの天井が続くより、一部が低い部分があるとそれ以外の場所が高く感じます。LDKの場合、キッチン部分が下がり天井なら、リビングの天井はより高く感じ、開放感を得ることができます。

折り下げ天井のデメリットは?

折り下げ天井部分に圧迫感が出ることも
天井が一段低いので、その部分に立つと圧迫感が出ることもあります。特に折り下げ天井部分をダークな色にすると、圧迫感や閉塞感が出てしまうこともあります。

コストが高くなる
折り下げ天井部分の施工費がかかり、コストが高くなります。

折り下げ天井をおしゃれに見せるコツ!

▲ 303.3designStudio 施工例

1:色や素材にこだわる

例えば、折り下げ天井部分を床と同じ素材にするとか、色を合わせるとトータルコーディネート感が出ておしゃれ上級者のデザインになります! ムクの木の床なら、下がり天井は同系色の木目にするとよりナチュラル感が高まり、温かみもプラスされます。また、床が大理石調のタイルなら、下がり天井はマーブル柄を取り入れてみてはいかがでしょうか。ホテルライクな空間になります。

2:間接照明をプラスする

下がり天井と天井の間に間接照明を取り入れるのもおしゃれ! シーリングライトやペンダントライトとはちがう光の陰影ができ、ラグジュアリーな雰囲気を演出することができます。お昼はナチュラルな空間で、夜はしっとり落ち着いた空間でくつろぐ事ができます。


オープンクローゼット

オープンクローゼットとは?

▲ 美想空間 施工例

扉がないタイプのクローゼットです。お洋服屋さんのようなスタイルの収納スペースですね。ひと昔前までは扉付きのクローゼットが当たり前でしたが、様々なメリットがあるオープンクローゼットの存在を知った方は「その手があったか!」というような感覚で、取り入れる方が急増しています。

オープンクローゼットのメリット

▲ 美想空間 施工例

出し入れがしやすい
当然ながら扉がないので、出し入れがしやすくスムーズです。「扉を開けるだけでしょ?」と思うなかれ。このひと手間が無いだけで、かなり便利です。

空間を有効利用できる
扉を開け閉めする分のスペースを考えなくてもいいので、デッドスペースが少なくなり空間を有効に活用できます。また、クローゼット内にデスクを入れるなど、収納スペースだけでなく自由に空間が利用できます。

部屋が広く感じる・奥行を感じる
扉が無い分、クローゼットの奥までが住空間になるので、部屋が広く感じます。一般的にクローゼットの奥行は45センチ~60センチ程度なので、その分、部屋が広がるような感覚になります。

コストが下がる
扉を付けなくてもいいので、扉分の建築コストが下がります。注文住宅で少しでもコストを下げたくてオープンクローゼットにしたという話もよく聞きます。

オープンクローゼットのデメリットは?

整理整頓に気を付けないと部屋がスッキリしない
目隠しができない分、整理整頓に気を付けないと部屋全体がごちゃついて見えます。キレイに整理整頓ができるように工夫することが大切です。

ホコリやにおいが心配
扉でガードができないので、衣類にホコリが付きやすくなります。また、防虫剤や防臭剤の効果も薄くなりますので、虫やにおいなどの心配もあります。

オープンクローゼットをおしゃれに見せるコツ!

1:収納アイテムにこだわる

クリーニング屋さんでもらったハンガーとかではなく、ハンガーをおそろいにしてみましょう。それだけで断然見栄えが変わります。また、収納ボックスをそろえたり、ナチュラルデザインが好きなら、カゴを取り入れるのも◎。“見せる収納”を意識してディスプレイすると日常から片付けの意識が芽生えます。

2:アクセントクロスを取り入れる

シンプルな色の部屋にクローゼットの奥だけ柄モノのクロスを取り入れるなど、遊び心を取り入れてみるのもおすすめです。派手な花柄やアニマル柄も壁一面に取り入れるのは勇気がいりますが、一部分だけならOK。個性あふれる空間になります。子ども部屋ならキャラクター柄も可愛いいですね。

まとめ

これから家を建築される方でデザイン性を重視するなら、下がり天井+間接照明は鉄板です! この組み合わせを採用している家は必ずと言っていいほどおしゃれです。また、オープンクローゼットは便利な上にコストが下げられるのでメリットは大きいですね。ただ、キレイにディスプレイできるか心配でロールスクリーンやカーテンを付けるのなら、扉付きを選んでおいた方が後悔しないと思います。ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。


新築入居後「しまった…!」にならないために

はじめての家づくりはわからないことだらけ。その中でもわからないままつい後回しにして入居後「しまった…!」になりがちなのが、すぐにネットが使えない、テレビが見られないなどの通信環境の計画漏れです。このような事態を避けるためには「建築前からの計画」が大切です。

お住まいが関西なら、ネット回線はeo光がおすすめです。eo光なら、eo新築専門アドバイザーが快適でストレスのないネット環境づくりをしっかりサポート!


筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

関連ワード

この記事をシェアする

暮らしやすい間取り

New article

新着記事一覧

Ranking

Category

メールマガジン登録
PAGETOP