公開日2022.04.27
【新築】テレビとテレビコンセントの位置の決め方。入居後、後悔しないために
戸建ての新築が決まったら、建築前に決めておいた方がいいことのなかに、テレビとテレビコンセント(アンテナ端子)の位置があります。新居のテレビはどこに置くのがいいのか、壁掛けテレビするか、配線を隠したいなどでお悩みの方に、後悔しないテレビとテレビコンセントの位置の決め方をプロに詳しくお聞きしました。
テレビとテレビコンセントの位置の決め方
テレビとテレビコンセント(アンテナ端子)の位置を決めるためにはには、「テレビのサイズ」と「見る場所」をあらかじめ決めておく必要があります。
テレビのサイズ
新居でどのくらいのサイズのテレビが必要かを考えましょう。
- ● 今使っているテレビを新居に持っていく予定
- ● 映画が好きなので大きいテレビを買う予定
- ● 家族があまりテレビは見なくなったので大きなテレビはいらない
など、今お持ちのテレビもあるかと思いますが、買い替えを予定している場合はどのくらいのサイズがいいかを考えておきましょう。
(参考)テレビのサイズ早見表
インチ(型) | 対角線(cm) | 画面の幅(cm) | 画面の高さ(cm) |
---|---|---|---|
32 |
81.28 | 約71 | 約40 |
40 |
101.6 | 約88 | 約50 |
50 |
127 | 約110 | 約62 |
55 |
139.7 | 約122 | 約68 |
60 |
152.4 | 約133 | 約75 |
65 |
165.1 | 約144 | 約81 |
75 |
190.5 | 約166 | 約93 |
テレビを見る場所
次に、どこでテレビを見たいのかを考えましょう。見る場所によってテレビを置く高さが変わります。
- ● ソファで寛ぎながらテレビを見たい
- ● ダイニングテーブルから見たい
- ● キッチンで料理をしている時も見える位置に置きたいなど
リビングのソファに座って見る場合
テレビを長時間観る場合、テレビの高さは目線と同じか少し下にすると疲れにくいと言われています。身長や座面の高さ・柔らかさにもよりますが、ソファの場合、目線の高さは110cm前後になりますので、画面中央の高さが110cmぐらいになる様に設置するといいでしょう。
ダイニングテーブルに座って見る場合
ダイニングチェアに座った場合はソファよりも少し高くなり、目線の高さは120cm前後となります。目線より高く設置すると首が疲れやすくなるので避けた方がいいですが、観る時間の長さなども考慮して設置しましょう。
キッチンからも見たい場合
キッチンからも観たい場合は、他の家具で隠れてしまわない高さにする、離れていても画面が見えるテレビのサイズにする必要があります。
座卓で見る場合
床に座った場合の目線は80cm前後となり、テレビもそれに合わせて低めに設置することをおすすめします。
位置を決めるポイント
入居した後に後悔しないためにはここからが肝心!ポイントをおさえておきましょう。
1.窓の近くにテレビを置くのはNG
掃き出し窓の前や窓から日差しが入る場所にテレビを置くことはおすすめできません。故障の原因や窓からの日差しが影響して見えにくくなるので、できるだけ窓からは避けてテレビを置く場所を考えましょう。
2.家具のレイアウトを決めよう
テレビとテレビコンセントの位置を決めるためには、テレビを置く部屋の家具レイアウトを考えておく必要があります。
その際、「ソーニング」をすることがおすすめです。
ゾーニングとは、一つの部屋の中ですること・したいことの目的に沿って「エリア分け」をすることです。エリアごとに丸で囲んで、家具のレイアウトを考えましょう。
リビングダイニングでの家具の配置に悩んだら。知っておきたいレイアウトの基本
3.壁掛けと置きで変わる高さと配線処理
テレビを壁掛けにするか、テレビボードに置くかのどちらにするかで、テレビコンセントの高さや配線処理が変わってきます。壁掛けの場合は、他周辺機器にも配線処理が必要になるので新居の建築前に必要な配線計画を立てることをおすすめします。
壁掛けテレビ:注意点とメリット
テレビを壁掛けにする場合、テレビのサイズや種類、壁掛け金具(寸法・位置)、設置位置(下にテレビボードを設置するかも含めて)を決めておく必要があります。これらがすべて決まっていないと壁掛けテレビにすることは難しくなります。
メリット
- ・部屋がスッキリする
- ・アートにもなる
- ・壁内配線にできる
デメリット
- ・位置が固定される
- ・テレビの大きさを変えづらい
- ・壁の下地補強が必要
壁掛けテレビ:コンセントの位置
壁掛けにする場合、テレビの配線を隠すためにテレビの後ろの壁にコンセントとアンテナを設置します。またDVDデッキなどを置く場合は、空配管(壁内配線)を通して置くと配線が隠せてスッキリします。
テレビボード:注意点とメリット
テレビのサイズは買い替えなどで大きくなる傾向にあるので、リビングに配置するテレビとテレビボードは目立ちやすい家具・家電になります。大きすぎた、小さすぎたとならないように、テレビとテレビボードのサイズバランスは事前にしっかり把握しましょう。
メリット
- ・可変性がある
- ・サイズを変えやすい
デメリット
- ・場所をとる
- ・配線を整えるのが大変
テレビボード:コンセントの位置
テレビボードの背面に配線穴がある場合は、その配線穴の後ろの壁にコンセント・アンテナを設置すると配線が隠せてスッキリします。
テレビ周辺の家具を決めておくと悩まずに済む
新居の建築前に前もって家具を決めておくことで、コンセントの位置は悩まずに決めることができます。また、テレビの置き場所としてだけでなく、壁面収納として活用できたり、スッキリとしたおしゃれな空間にすることもできますよ。
テレビ周辺を壁面収納にした例
テレビ周辺の家具を壁面収納にすることで部屋に統一感を持たせながら収納スペースを増やすことができます。また、テレビを収納棚に溶け込ませることにより、テレビの存在感を減らすこともできます。
壁面にテレビ専用エリアを作った例
壁掛け専用のエリアを作り、テレビをアート感覚で掛けることで、おしゃれでスッキリとした空間に見せることができます。
テレビボードを壁に設置した例
テレビボードを壁に設定して浮かせることにより、床に広がりが出てオシャレ感がアップ!掃除もしやすくなります。
機能性のあるテレビボードもおすすめ
今後のテレビのサイズや暮らしの変化を見据えて、機能性があるものを選ぶのもおすすめです。
下のテレビスタンドは、高さ調整が可能で、テレビを見たい環境に合わせて変えることができます。また、壁掛けテレビのように空間もスッキリして見えるので、狭いリビングや個室、一人暮らしにも最適です。
タンスのゲン
新築入居後、テレビが見られない・・・!という事態を避けるために
はじめての家づくりはわからないことだらけ。その中でもわからないままつい後回しにして入居後「しまった…!」になりがちなのが、すぐにネットが使えない、テレビが見られないなどの通信環境の計画漏れです。このような事態を避けるためには「建築前からの計画」が大切です。
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最後に
まだまだリビングの主役ともいえるテレビ。後からテレビコンセントの位置を変更したり、増設するのは容易ではないため、まず大切なのは、リビングでどう過ごしたいかを考えて家具レイアウトをしっかり決めること。そして、買い替えやテレビの使い方の変化を見据えて、長い目で見ることも必要なことです。