整理収納

公開日2021.09.15

アドバイザーから学ぶ!出し入れがラクになる食器棚の収納ルール

アドバイザーから学ぶ!出し入れがラクになる食器棚の収納ルール

食器棚はあるけど、どこにどの食器を収納したらいいのかわからない、そもそも食器棚を上手く使いこなせていない、など食器収納についてのお悩みがよくあります。

今回は、整理収納アドバイザー長谷さんの自宅にある食器棚を見せていただき、実際にしている収納法と食器の収納ルールについてお聞きしてきました。

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

整理収納アドバイザー長谷さんの食器棚

整理収納アドバイザーの長谷さんの自宅は、無印良品のユニットシェルフを連結させ、ガラス引き戸を組み合わせて食器棚として利用しています。

早速、こちらの食器棚での収納法について教えてもらいましょう。


食器収納の基本

身長から収納場所を決めていきましょう

まず、よく使う食器やものをどこに収納するかを考えましょう。食器棚は、普段立った状態で使いますよね?立った状態で自分の目の高さから指先を下にピーンと伸ばした範囲をゴールデンゾーンと呼び、その範囲に使用頻度が高いものを収納することで、食器棚がとても使いやすくなります。

▲ 食器棚では色のついているエリアがゴールデンソーン

上段(ガラス戸の場合)

ガラス戸は中が見えるので、こだわりのある、お気に入りのカップやグラス、食器を収納するのがおすすめ。

横開きの引き戸タイプは、横にスライドさせて開けるワンアクションがあるので、開けてすぐの位置に使用頻度が高い食器を、ガラス戸の中心にいく程、取り出しにくくなるので使用頻度が低い食器を収納しています。

食器を上に重ね過ぎると下のものが取り出しにくいので、コの字の仕切り棚を使い、2段にしています。2段にすることで収納量も増やすことができます。この仕切り棚はクリアなので、どんな食器棚にも調和するのでおすすめです。
また、カップやグラスは同じ種類のものを並べて奥に、奥に置いていくことで戻す場所がわかりやすくなります。
仕切り棚/無印良品 アクリル仕切棚・小


オープンエリア

上段のオープンエリア

毎日使う食器はノンアクションで取り出せるよう、オープンエリアに立てて収納しています。こちらもコの字の仕切りを使い、2段にしています。手前は余白を広くとり、食器を乾かす場所として利用しています。

中段のオープンエリア

コーヒーや紅茶をほとんど毎日飲んでいるので、同じアクションをここで繰り返しています。使いやすい食器棚の中段に、ポットやコーヒー・紅茶などを固めて置いておくと、アクションが楽になります。こちらも手前に余白を広く取り、カップを置いたり、洗った食器を置いたり、作業スペースとして利用しています。

できるだけ収納量は増やす工夫を

中段の奥には邪魔にならない奥行きの浅い棚をつけて、収納量を増やしています。コーヒードリッパーはS字フックにかけることで省スペース化。

オーブンもよく使用するので中段に置いています。使った際にそのまま乗せられるよう、トレイをすぐ近くに収納しています。ティッシュペーパーは常にキッチンに置いておくと、簡単に拭き掃除ができて便利ですよ。

よく使うものをセットにして収納

中段に、使用頻度の高いものをグループ分けしてセットをつくっておくことで、さらに使いやすさがアップ!

長谷さんのおすすめセット

ふきん・キッチンタオルセット

濡れている食器を拭くためのタオルやふきんのセット。濡れた状態で収納するのが嫌なので頻繁に拭いています。よく使うものは手前に収納しています。

飲み物・汁物セット

インスタントのコーヒーや紅茶、味噌汁、スープを上から見て何が入っているかわかるよう収納。こちらも手前に使用頻度が高いものを。

ごはんセット

お茶碗や味噌汁のお椀、ふりかけ、のり、お茶漬け、しゃもじをまとめています。

ヨーグルトとよく使う器セット

ヨーグルトをよく食べるので器とスプーンをセットにしています。ここはキッチンが近いので調味料を混ぜあわせる器もまとめています。

必要な時に引き出せば全てそろっているので便利ですね。お弁当を作っているお母さんはお弁当作りのセットなどもいいですね。


食器棚の下段

下段には、重たいもの、大きいもの、高価なものを収納しています。

2段に重ねられる無印良品のステンレスワイヤーバスケットを使用。バスケット下には重いお鍋セットを、上は冷蔵庫に近い場所でもあるので根菜類を収納しています。風通しも良いので食材収納にも向いています。

こちらはステンレスワイヤーバスケットの下に発砲スチロールを敷いて、大きなをお皿を無印良品の仕切りスタンドに立てて収納しています。

こちらは無印良品のラタンバスケットに大皿を立てて収納。あまり使わない来客セットもひとつのバスケットにまとめて収納。

食器棚の上は?

落ちてきても危なくないものならOK

食器棚の上には落ちてきても危なくないもの(レトルトやストック、常備品、人からもらった食品など)を無印良品のカゴに隠して収納しています。収納する際は、上から見て賞味期限がすぐ確認できるようにしています。

お箸などのカトラリーはワゴンが便利!

ダイニングテーブル近くにワゴンや棚を置いて、よく使うカトラリーなどを収納しておくのも便利でおすすめです。お箸やスプーンを忘れた時、足りない時に食器棚まで戻らずにパッとすぐ取り出すことができます。
写真/無印良品 スチールユニットシェルフ

ワゴン(棚)に収納しているもの

カトラリーセット

お箸やスプーン、フォークなどのカトラリーセットを無印良品のステンレスワイヤーバスケットに収納

グラス・おちょこセット

こちらもステンレスワイヤーバスケットにお気に入りの日本酒用のグラス・おちょこのセット

おつまみセットやお酒のストック、お菓子が好きな方ならおやつセットなどをワゴンや棚に置いておくのも便利ですね。

Youtubeでは、長谷さんが自宅で詳しく説明しています。

最後に

長谷さんの食器棚に入っていたものは、全て「今、使っていて好きなもの」でした。好きなものを揃えることで気分も上がり、時短につながるセットづくりや収納法など、考えることが楽しめるようになるのだとか。また、余白を作ることも大切なことだそう。キッチンでの作業をしやすくすることで、日々のストレスを減らすことができます。あなたも一度、自宅の食器棚を見直して、自分らしい食器の収納法やセットづくりを楽しんでみませんか?

アドバイザー

整理収納アドバイザー

長谷 由美子

延べ7,000件以上の相談に応えてきた知識や経験から、苦手なお片付けをも好きにさせてしまう人間力と提案力が定評。

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