失敗しないマイホーム

公開日2025.03.03

共働き時代の新しい家づくり。子育てしやすい『ともかじ』の設計ポイント

ともかじ

仕事に、家事に、子育てに。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと目まぐるしく時間は過ぎ、ホッと息つく暇もないほど忙しい…。そんな人に知ってほしいのが「家事の時間をコミュニケーションの時間に変えてしまう家」。
前回はキッチン編をご紹介しましたが、今回は子育て編。
これから家を建てようと検討していて、さらに毎日忙しくて子どもとのコミュニケーションをとる時間が少ないとお悩みのママ・パパは必見です!

家事は家族でするもの。子どもに家事をする姿を見せよう

▲ 株式会社ビーバーハウス 一級建築士 福田美由紀さん(「ともかじの家」モデルハウスにて)

前回のキッチン編に続き、「ともかじの家」を推奨している株式会社ビーバーハウスの一級建築士・福田さんに、共働き夫婦が子育てが楽しくなる家づくりのポイントについてお聞きました。

共働き時代の新しい家づくり。家事を楽しむ『ともかじ』のキッチン

福田さんいわく、共働きの場合はお母さんひとりが家事をするのではなく、夫や子どもに「家事は家族でするもの」という意識づけが大切とのこと。

福田さん:「まずはご自分の夫の姿を思い出してください。妻が忙しく食事の準備をしたり、洗濯をしたりしている中、ソファに座ってスマホをいじって…。そんな夫のお母さんはひとりで家事をこなすタイプのお母さんではないですか?お母さんが家事をしている間、お父さんと子どもはテレビを見る。それが過去の夫の日常の風景になってしまっていた可能性があります。」

── 確かに、私たち世代の母親というと専業主婦の方も多く、また父親は仕事の帰宅が遅く、母親がひとりで家事をこなすという家庭が多かったように思います。でも、今は共働きの家庭が多いですし、お父さんの帰宅時間も早くなっていますよね。

福田さん:「そうなんです。子どもの頃から家事はお母さんとお父さんが分担しているもので、食事の準備もお母さんとお父さんがふたりでするのが当然という風景が日常になれば、子どもの意識が変わります。また、お父さんとお母さんが楽しそうに料理をしていれば、子どもも自分も仲間に入れてほしいと手伝いたくなる気持ちになるものです。」

── なるほど、子どもが「家族みんなで家事をするのは、当たり前」と意識づけられるのですね。

福田さん:「息をするように家事をするという感覚です(笑)。また、子どもが何をしているの?どうやったらいいの?などの質問に答えながら家事をすることで、会話も増えますし、家事を覚えて自分からできる子になります。」

── まさに家事の時間がコミュニケーションの時間になるのですね!

福田さん:「さらに、子どもが成長して親になった時に、夫婦で家事をするのが当然という感覚を持つようになるでしょう。」

子どもが親になった時にもいい影響があるのですね。

福田さん:「重要なのは、家事をしている時に同じ空間にいて、楽しく家事をしている姿を子どもが確認できることですね。なので、家の設計がポイントになります」

▲ パパ・ママが楽しく家事をしていれば、子どもも仲間に入れてほしくなるものです(「ともかじの家」モデルハウス:設計施工・株式会社ビーバーハウス)

では、設計のポイントを紹介していきましょう。

コミュニケーションをとりやすいリビングの秘密

まずはリビングです。ひと昔前までは、家族みんなでソファやコタツに座りテレビを見るというコミュニケーションの取り方でした。しかし、今では夫はテレビ、妻はスマホを見て、子どもはタブレットでYouTube。それぞれ違うことをして過ごしています。そして、居場所がないから個室にこもってしまうことも。それでは親が家事をしている姿も見ることができませんし、子どもと会話もできません。

しかし、こんなリビングならその問題は解決できます!

家族が自然に集まる「ソロリビング」

▲ いろんな工夫が詰まっている「ソロリビング」(「ともかじの家」モデルハウス)

このリビングは「ソロリビング」。居場所を確保しながらそれぞれの事を楽しみ、会話もスムーズにできます。

例えば写真奥の窓ベンチ。南側の明るい光を取り入れて、読書やタブレット視聴に最適な場所。ここには本棚も造り付けてあります。

▲ ベンチの下も収納スペースなので片づけにも便利(「ともかじの家」モデルハウス)

また、和室の小上がりにも注目です。
小上がりの縁はベンチのように座ることもできますし、畳に座りながらでもリビングにいる家族と目線が合うのでコミュニケーションが取りやすくなっています。

▲ 和室でゴロンとしながらも、ダイニングテーブルに座っている家族と目線が合う(「ともかじの家」モデルハウス)

この「ソロリビング」では、居場所がないからと個室にこもる必要がありません。また、どこにいてもリビング全体が見渡せ、家族の気配を感じ、家事をしている姿もチェックできます。さらに、それぞれの事を楽しみながらも輪のようにつながり、会話も弾みやすい空間です。

▲ 家族が個々で楽しみながらも輪のようにつながる(「ともかじの家」モデルハウス)

子どもと一緒に過ごせる場所をリビング以外にも設ける

色々な使い方ができる「ごろ勉スペース」

次に、子どもと一緒に仕事する・勉強する・家事をする場所をリビング以外にも設けるとコミュニケーションが増えます。例えばこの「ごろ勉スペース」。

▲ ホールにカウンターデスクと畳敷きベンチを造り付けた2畳ほどの小さな空間(「ともかじの家」モデルハウス)

この「ごろ勉スペース」はいろんな使い方ができます。例えば在宅ワークの時に親はパソコンで仕事をして、子どもは畳にゴロンと横になって読書やタブレット視聴をする、親子で一緒に宿題をする、などなど。

そしてもうひとつのポイントは、部屋干しの場所にもなるのです。天井には室内干し用のポールが設置してあるので、畳敷きの場所は洗濯物を畳む場所にも。親子で家事を一緒にする場所にもなるのです。

▲ 部屋干し&洗濯物を畳む場所としても活用できる便利なスペース(「ともかじの家」モデルハウス)

子どもの自由な発想で収納できるオープン収納

可変性がある間取り、というのも子育てしやすい家には欠かせないポイント。
この間仕切りとしての役割も担っているオープン収納は、収納する物が増えるにつれて自然に間仕切りができあがります。子どもが小さい頃はお互いの部屋を自由に行き来でき、成長とともに洋服や本が増えたら棚を増やしたり、パイプを増やしたりカスタマイズもできます。

▲ 子どもの成長に合わせて収納棚のレイアウトを変えられるオープン収納(「ともかじの家」モデルハウス)

また、クローゼットや引き出しなどとは違い、見せる収納であることも大きなポイント。押し込んでしまってわからなくなる引き出し式収納と異なり、整理整頓しやすく、何がどこにあるかがわかりやすい上に、遊び心で自由にレイアウトをするという発想力も高まります。

▲ 見せる収納のセンスも子どもの頃から磨かれるかも(「ともかじの家」モデルハウス)

子どものふとした表情を見逃さない「おかえり土間縁」

楽しいことがあった日、嫌な事があった日など、子どもの一日の出来事を共有するのも親子のコミュニケーションのひとつ。けれど、ネガティブな悩みは子どもがなかなか言い出せないことも。そんな時、ふとした表情で気付き、声をかけることができたら悩みが小さいうちに解決できるかもしれません。子どものふとした表情を見逃さないためにも、こんな工夫はいかがでしょうか?

▲ 左)ダイニングキッチンの目の前の坪庭 右)坪庭に続く土間の縁側(「ともかじの家」モデルハウス)

ダイニングキッチンの目の前にある土間の縁側は名付けて「おかえり土間縁」。坪庭の緑が見える気持ちのいい場所です。でも目的はそれだけではありません。坪庭の前は玄関につながるアプローチになっているので、子どもが出かける姿、帰宅する姿を確認できます。

▲ 「おかえり土間縁」はキッチンから子どもが帰ってくる表情を確認できます(「ともかじの家」モデルハウス)

元気に「行ってきます!」と出かける表情や少し肩を落として帰ってくる表情などを見て、子どもの心境の変化を感じ取ることができるかもしれません。また、子どもが何歳になっても、元気に帰ってくる姿を見ることは親にとってこれ以上ない幸せを感じられるでしょう。

まとめ

親子のコミュニケーション不足を解消するための方法はいろいろありますが、「同じ空間にいる」ということがベースになるのでしょう。同じ空間にいることで気配を感じやすい、目を合わせやすいことから始まり、会話につながると思います。そういった意味でも、家の設計はとっても大切です。
家族がそれぞれやりたい事をしながら、同じ空間にいて居心地がいいこと、リビング以外でもコミュニケーションをとる場所があるというのは、忙しい共働き世代にとってプラスにしかならない設計です。また、家事の時間も家族との楽しいコミュニケーションの時間になるという考え方も非常にポジティブ!頑張らなくても自然に会話が増えて、子どもが自分から家事に参加したくなる家は、家族との時間を第一に考えた理想の住まいですね。

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取材協力

株式会社ビーバーハウス

豊中市・八尾市・藤井寺市を中心に地元密着スタイルで住まいを提案する株式会社ビーバーハウス。建築工事中の仮設トイレまで可愛く装飾するなど、どの施工現場も美しく「魅せる現場コンテスト」において3年連続最優秀賞を受賞している。家族で家事を楽しむ工夫が詰まった「ともかじの家」モデルハウスも公開中。見学希望の方は同社HPからご連絡を。

ビーバーハウス藤井寺営業所

「ともかじの家」モデルハウス外観

筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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