公開日2025.03.12
6畳の子供部屋を2人で使うレイアウト例|家具で仕切る方法も

子ども1人に一部屋を与えることができれば理想的ではありますが、家の間取りや家族構成によってはやむを得ず1つの部屋を兄弟・姉妹2人で使わないといけないケースもあります。
その際、子ども2人で使用してもストレスのない空間にするためには、家具選びが大切なポイントです。その家具選びで間違えないためには、あらかじめレイアウトを考えておくことが必要になります。
そこで、よくある6畳の間取りを例に、2段ベッドを使う場合と使わない場合のレイアウトをご紹介します。家具選びのポイントもあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
子供部屋を2人で使う場合、必要な家具
子供部屋の広さとして多いのが、6畳の部屋。その部屋を兄弟・姉妹2人が使用する場合、一人分のスペースを確保することが厳しくなるため、サイズが大きい家具は慎重に選ぶ必要があります。
子供部屋に必要な家具

まず、子供部屋に必要な家具は、基本的には以下の3つになります。
- 1. 机と椅子
- 2. 本棚
- 3. ベッド
子ども2人であれば、この3つの家具をそれぞれ2セットずつ必要ということになります。ただ、スペースが厳しいという場合は、本棚は共有してもいいでしょう。
一人用の子供部屋の家具を選ぶポイントと実例については、以下の記事で紹介しています。
小学生・中学生の子供部屋インテリア実例と作り方
二段ベッドを使うと、スペースが有効活用できる

1つの部屋を2人で使う場合は、家具の選択肢として二段ベッドが挙がるかもしれません。ベッドを二段ベッドにすることで、ほぼベッド1台分のスペースで2人が寝られるため、スペースが節約でき、限られた空間を最も有効活用できます。また、二段ベッドの上段は秘密基地のようで子どもにも人気もあります。
二段ベッドは上段から転落の危険性があるため、特に子どもが小さいときは注意が必要です。
また、二段ベッドは高さがあるためどうしても圧迫感が出やすくなります。濃い色だと圧迫感が強まりますが、ホワイトや淡いグレーなど、明るめの色のものを選ぶと圧迫感が軽減されます。
他の家具のサイズをコンパクトに
二段ベッドを使わない場合は、ベッドを2台置く必要があるのでさらにスペースが厳しくなります。そのため、机や本棚のサイズを通常よりもコンパクトにするなど、ベッド以外の家具を慎重に選ぶ必要があります。
レイアウトを考えておくと、家具選びで失敗しない
家具を選ぶ前に、あらかじめレイアウトを考えておきましょう。レイアウトを前もって考えておくと、子供部屋に最適な家具のサイズを把握することができ、家具選びでの失敗を防げます。
また、レイアウト次第では家具を使って空間を仕切ることもできるので、子ども2人が勉強に集中し、ストレスなく過ごせる空間をつくることもできます。
ここから、二段ベッドを使う場合、使わない場合の家具のレイアウト例をご紹介します。

▲ 使用するのは、マンションでよくみられる6畳の間取り。腰窓が一箇所とクローゼット(折戸)が一つある想定です。
二段ベッドを使う場合のレイアウト

一番オーソドックスなレイアウト例です。二段ベッドを長辺に沿って置き、反対側に机を2台置きます。本棚は、机の間に壁に沿って置いてもよいですが、上のように置くことで仕切ることができます。子どもが小さい間は、机2台をくっつけて並べてもいいでしょう。

このレイアウトの場合は、ベッドの足元にもスペースができるので、+アルファの収納家具を置くことができます。

短辺に沿って二段ベッドをレイアウトすると、机を離してレイアウトすることができます。それぞれ集中して勉強したい場合に、おすすめのレイアウトです。

ドア側の机の本棚は、あえてベッドと仕切るようにレイアウトしてもいいですね。

オフィスのように机2台を向かい合わせにくっつけて「島」のように配置した例です。イレギュラーなレイアウトになりますが、6畳の部屋を広く使うことができます。コンセントが遠くなりますので、可能な場合はあらかじめフロアコンセントを設けると便利です。本棚は、机の奥行き×2の寸法(幅)のものをサイドに置くといいですよ。

本棚は入り口側に置いていますが、ベッド側に置いてベッドと仕切るようにレイアウトしてもOK。ペンダント照明を机の真ん中にくるように吊り下げると、さらに雰囲気がよくなります。

二段ベッドと机のサイズをコンパクトなものにする必要がありますが、このように二段ベッドで2つの空間に仕切ることもできます。上のレイアウトの場合、二段ベッドの幅が100cmぐらい、机は75cm幅のものだとレイアウトが可能です。

本棚はベッドの足元に置くことができます。
また、二段ベッドの向きを変えて下のレイアウトのようにも仕切ることもできます。

この場合はベッドと机の幅にもう少し余裕を持たせられます。部屋の中央に二段ベッドを置くと、どうしても圧迫感が強くなってしまいますが、空間を明確に仕切ることができるというメリットがあります。
二段ベッドを使わない場合のレイアウト例
ここからは、二段ベッドを使わない場合のレイアウトです。二段ベッドを使う場合に比べ、スペースが厳しくなるため、家具のサイズに注意する必要があります。

ベッドも机もコンパクトなサイズを選べば、このようにシンメトリーなレイアウトにすることができます。この間取りの場合、ベッドはセミシングルサイズでヘッドボードのないタイプにし、机も80cm幅ぐらいであれば入ります。集中して勉強したい場合に、おすすめのレイアウトです。

本棚はベッドの間に、80cm幅ぐらいのものを置くことができます。

ヘッドボードなしのセミシングルベッドを並べて置き、ベッド側面に沿って机を並べたレイアウト例です。ベッドが広々使え、落下の心配もないため、子どもが小さいうちはいいかもしれません。

ポイントは、机の幅をベッドの長さに収まるものを選ぶこと。本棚は奥行きが25cm以内であれば、ベッドの脚元に並べて置くことができます。その際、開き扉がある本棚は扉を開けることができないので、オープンタイプを選びましょう。

1台のベッドをもう一つのベッドの下にもぐり込ませるタイプのベッド(親子ベッド)を使用した場合のレイアウトです。二段ベッドより高さがないため、圧迫感はなく広く見えますが、意外にスペースは取ります。

本棚を置くスペースがないときは、上のようにクローゼットの扉を外し、クローゼットの中に入れることもできます。
家具選びとレイアウトのポイント
子供部屋を2人で使う場合、少しでも部屋を広く見せる、広く使えるようにするために、以下のポイントをおさえておきましょう。
二段ベッドは明るめのカラーを選ぶ
二段ベッドは高さがあるためどうしても圧迫感が出やすくなり、濃い色だと圧迫感が強まります。ホワイトや淡いグレーなど、明るめの色のものがおすすめです。
ベッドと机をなるべくコンパクトにする
セミシングルのベッドにする、机も80cm幅にするなど、コンパクトなサイズのものにすることにより、レイアウトのバリエーションが増えます。
場合によっては本棚を共有する
レイアウトによっては本棚を2台置くことができないケースもあります。その場合は、1台の本棚の中でそれぞれが使用する場所を決める、ファイルボックスやケースを使うなど、1台の本棚を上手に共有しましょう。
子どもの成長に合わせたレイアウトをシミュレーションしておく
子どもが大きくなった時にエリアを分けたり、プライバシーを確保する必要性が出てきた場合にも対応できるよう、レイアウトを何パターンかシミュレーションしておくとよいでしょう。
スペースの確保が厳しい場合は、クローゼットの扉を外す手もあり
クローゼットがある場合、扉を開けるためのスペースが必要になります。動線の確保が厳しかったり、本棚などを置くスペースを確保することがどうしても難しい時は、思い切って扉をはずして家具を置く方法もあります。
最後に
6畳の部屋を子ども2人で使う場合、家具のサイズやレイアウトを工夫することによって、色々な使い方ができるものです。狭く見えない色を選んだり、色の組み合わせを意識することで、おしゃれな子供部屋にすることもできます。
子どもの性格や好みを考えながら、一緒に楽しんで子供部屋をつくりましょう。