公開日2023.02.22
【DIY初心者向け】おうちで木材をカット・切り抜きをする方法
DIYするなら知っておきたい「DIYの基本知識」シリーズ
DIYでは必須の工程・木材のカット。最近ではホームセンターのカットサービスを利用している方も多いですが、自宅でも工具さえあれば木材はカットできます。
特に、木材がカットできる工具はDIYの最中に起こる急なサイズ変更などにも柔軟に対応することができるので揃えておきたいものです。
今回は、初心者の方向けに、自宅で木材をカットする際に揃えておきたい工具とカットする方法をご説明していきます。
おうちで木材をカット・切り抜く際に必要な工具
木材をカット・切り抜くために、揃えておきたい工具は主に3つ。
ノコギリ
ノコギリは、手動で木材などをカットする工具で、角材から板材まで幅広いサイズのものを切断できます。電動工具のように大きな音がならないため、自宅でも作業ができ、安価に手に入れることができます。
ただし、カットする木材の厚みがあったり、たくさんの木材をカットするのは向いていません。角材(2×4材、柱材など)のカットに。
糸ノコギリ
薄い板、小さいサイズの板の切抜きに曲線切りに。
糸ノコギリは、細かいコントロールや手動で曲線加工もできるので、利便性が高い工具です。
また、素材ごとに鋸刃を付け替えて使用できるため、DIYや木工クラフト、小さい金属、その他、幅広く活用できる工具でもあります。薄い板や小さいサイズの木材での使用に適しています。従来のノコギリよりも細いので、カット力が弱く、一気に切断しようと思うと簡単に曲がったり折れたりします。替え刃を用意しておくと良いでしょう。
選ぶポイントは、フレームの深さを表す「ふところ寸法(鋸刃から鋸刃を保持するアームの奥行き)」を確認して、加工したい素材よりも大きいモノを選ぶようにしましょう。
フィンガーソー
名前の通り、小さなのごぎり。木工工作や園芸など、DIY以外でも様々な用途で使用できる便利な工具です。
これらの工具はなんとなく使えそうに見えても初心者には難しいもの。
次は、これらの使い方も詳しくご説明します。
ノコギリで木材をカットする方法
まずはカットする部分に線を引きます。
ノコギリを30度〜40度くらいの角度に寝かします。
線を引いた外側(木材として使用しない側)にノコギリが当たるようにします。線の真上にノコギリを置いてカットすると、歯の厚み幅があるため、サイズが変わってしまうからです。
体勢は上からまっすぐノコギリを見る位置でカットします。日本のノコギリは引くときに切れる構造になっているので引くときに力を入れるようにします。押すときは軽めに。
ノコギリを静かにあて、ゆっくり何度かノコギリを引いて溝を作ります。これで、ノコギリが遊ばずに、引くことができるようになります。
一気に切ると木材が割れてしまいますので、ゆっくりとまっすぐに切り落とします。
注意点
切るための作業台には木材の片側のみを乗せてください。
カットする位置の両側を台で支えると、両側からノコギリを押さえつける力が働いて、上手く動かすことが出来なくなります。
治具を使おう
治具(じぐ)とは、加工をする際に木材などの材料を固定させ、加工しやすくする工具です。最近では、100均でも治具を購入できます。
木材を縦・横・斜め方向に、まっすぐにカットできます。
磁石で鋸刃を密着させてカットします。
材料のみ、または材料と作業台を一緒に挟んで固定する工具
端材を当て木にして補助することもできます。
クランプについてはこちら
【DIY】直角固定がラクになる!コーナークランプの使い方
木材を切り抜く方法
DIYで机や棚を作る際に、コードやコンセントを通す穴を開けたいなど、切り抜きが必要な場合があります。その際に使用するのが、糸ノコギリとフィンガーソー。その切り抜き方をご説明します。
木材を四角く切り抜く方法
まず、切り抜きたい場所に線をひきます。
フィンガーソーを差し込めるように、電動ドリルドライバーで穴を開けておきます。
次に、糸ノコギリで両端をのこぎりで切り込みを入れ、
穴を開けた箇所にフィンガーソーを入れ、真横に切っていきます。
切り口などが気になる場合は、最後にやすりで綺麗に仕上げます。
木材を曲線に切り抜く方法
曲線に切り抜く際は、糸ノコギリを使います。カットしたい部分に線を引き、刃が材料に対して垂直に当たるようにし、まっすぐ小刻みに上下させて切り進めます。方向転換を急がず、力を入れずに緩やかに切っていくことがポイントです。
切り口などが気になる場合は、最後はやすりで仕上げます。
糸ノコギリは、日曜大工でよく見かけるノコギリとは違い、細く糸のような刃でカットするので、カットする方法を自在に動かせるのが特徴です。
最後に
あまり自宅で木材をカットするイメージがない方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介した工具をお持ちでその方法を知っていれば、いざという時に、自宅でカットすることができます。ぜひ、DIYに興味がある方、挑戦してみたい方は参考にしてみてください。
筆者
sumica編集部
自然体で心地いい時間が過ごせるおうちにしたい、そんな想いを込めて、「こんなのあったらいいな」「これは便利!」と思う暮らしのアイデアをお届けします。