公開日2023.10.05
ハンガーで吊るす?たたむ?シワ・型崩れを防ぐ正しい収納法
ハンガーに掛けていた洋服、たたんでタンスに収納していた洋服をいざ着ようとしたら
肩にハンガーの跡がついていた…
たたみジワがなかなか取れない…
などの経験はありませんか?
この「吊るす」「たたむ」かは、衣類によって向き不向きがあります。
今回は、「吊るす」のか「たたむ」のか? 衣類を長持ちさせる正しい収納法をお伝えいたします。
収納方法は、生地の製法で決める
衣類にはハンガーに掛けて吊るす、たたんでタンスやケースにしまうの2種類の収納方法があります。
皆さんはこの「吊るす」「たたむ」をどのように分けていますか?
この吊るす、たたむを間違えて収納してしまうと、衣類によっては生地が伸びて型崩れしたり、取れないシワがついてしまいます。
衣類は正しく保管してできるだけ長く着たいもの。次に、その見分け方について説明いたします。
「編物」と「織物」の製法で分ける
生地の種類は主に「編物」と「織物」があります。
その衣類が編物か織物かの製法で分けることで収納方法が決まります。
編物
一本の糸をループ状に編んで作られたもの。伸縮性があり、シワになりにくい。
天然素材(綿・麻・ウール)や化学繊維(ポリエステル・レーヨンなど)にかかわらず、吊るすと網目が伸びて型崩れしやすいため、たたんで収納します。
×吊るす 〇たたむ
織物(布地)
糸を縦横に織って作られた布地のこと。伸縮性はあまりない。
天然素材(綿・麻・ウール)は、型崩れには強いがたたむとシワができやすいため、基本的には吊るします。化学繊維(ポリエステル・レーヨンなど)の織物は、スーツは吊るすなど衣類の形に合わせて、吊るすかたたむか選んで収納ができます。
〇吊るす △たたむ
衣類の種類での見分け方
ご家庭でよくある衣類は以下のように分類できます。
たたむ方が良い衣類 (編物) |
吊るす方が良い衣類 (織物) |
・Tシャツやカットソー ・スウェット ・ニット系 |
・コート、ジャケットやスーツ |
どちらでもOK(織物) |
・綿のシャツ・ブラウス |
たたむ方が良い衣類(編物)
●Tシャツやカットソー
●スウェット
●ニット系
Tシャツやカットソー、スウェット、セーターなどのニットは編物です。
吊るすと肩部分の編目が伸びて型崩れするので、たたんで収納しましょう。
ニットはアウター・ワンピースでも吊るすと型崩れするのでたたみます。
吊るす方が良いい衣類(織物)
●Tシャツやカットソー、スウェット、ニット以外のトップス、ボトムス、ワンピース
Tシャツ、スウェット、ニット以外の衣類は基本的に吊るします。綿、ポリエステルやレーヨンなどの合成繊維や化学繊維も吊るして収納しましょう。デニムも綿ですので基本的に吊るします。
●コート、ジャケットやスーツ
肩にふくらみがある立体的な形の織物は、吊るして型崩れしないようにします。特にウールなどの「毛織物」は、たたみジワをつけないようにしましょう。
●革製品
レザージャケットなどの革製品に一度たたみジワがつくと取れなくなります。必ず吊るして収納しましょう。
どちらでもOK(織物)
●綿のシャツ・ブラウス
綿のシャツ・ブラウスは織物なので基本的には吊るすのですが、立体的な形ではないので、たたんでも形が崩れません。収納スペースや持ち主の生活スタイルに合わせてたたむか吊るすか選びましょう。
最後に
生地の製法によって「吊るす」「たたむ」を見分けて収納することでシワや型崩れの心配なく、長く着ることができます。
長く保管する衣類や衣替えの季節に、一度意識してみてはいかがでしょうか?
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。