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更新日2024.06.28 公開日2020.12.03

初心者必見!DIYを始めるならまずは揃えておきたい工具5選

初心者必見!DIYを始めるならまずは揃えておきたい工具5選

普段の生活の中でこのスペースに合う家具がどうしても欲しい、できたら収納も確保できて、などの要望が増え、なかなか家具を選べなくなった…なんてこともありませんか?そんな悩みを解決してくれる方法にDIYがあります。今回は、DIYで日曜大工のようなことをしてみたいけど、工具を揃えないといけないし大変そう、という初心者の方のために、これさえあればスムーズにDIYができる、必要な工具を5つに絞ってみました。

初心者必見!DIYを始めるならまずは揃えておきたい工具5選

1. コンベックス

1. コンベックス

一つ目はコンベックスです。メジャーの一種で縦・横・高さなどを計測するための工具です。DIYは初心者・上級者問わず、部屋の長さや高さなどを測ることから始まるのでDIY初心者には必須の工具です。

コンベックスは測定目盛りのテープ部分が薄い金属でできているため、折れ曲がることが少なく、自立して寸法の長い物や高さのある物のサイズをより正確に測ることができるのが特徴です。物によって数センチから数メートルの幅を計測することもあるなかで、DIY初心者には5mくらいのもので充分です。ホームセンターに行くとコンベックスだけでもたくさんの種類のものがあります。基本的にはどれも同じですが、ベルトに引っかけられる爪が付いているもの、マグネット付きなどさまざまです。お好きなものを選んでください。

コンベックスの使い方

コンベックスの使い方

先端の爪を使って、基点に爪の部分を引っかけて長さを測ります。壁から何cmとか棚の内側の広さを測るなどの時は、爪の部分を基点に押し当てて測ります。

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

爪を押し当てて動かないよう固定できる

爪を押し当てて動かないよう固定できる

軽く折り曲げることができる

角がある場所でも、測定目盛りのテープ部分が薄い金属でできているため、軽く折り曲げることができる


2. インパクトドライバー

2. インパクトドライバー

インパクトドライバーはDIYや日曜大工などで、ネジやビスを打ち込む時に使う電動ドリルドライバーです。手動ドライバーもありますが、数カ所となると腕の力を使うことになり、作業がとても大変で疲れます。木材など硬い物に打ち込むとなれば、確実に作業効率のアップに繋がるのでDIY工具としておすすめのひとつです。

インパクトドライバーの特徴

インパクトドライバーの特徴

インパクトドライバーの特徴は、振動や衝撃のパワーでネジ締めや穴あけができ、回転と打撃の機能を兼ね備えた電動ドリルドライバーです。穴があいている所にネジを締めることはもちろん、穴がない所へのビス留めなど、パワーを必要とする作業に向いています。ネジ締めの作業効率もアップし、数多くのネジやビスを留めるDIYアイデアにはおすすめです。

インパクトドライバーの種類

充電式とコード式の2種類があります。

インパクトドライバーの特徴

充電式は、電動ドリルドライバー本体にバッテリーを装着して使います。コードレスのため機動性に優れていて、屋外でも手軽に使えるという大きなメリットがあります。ただし、今使いたいと思ったときに充電されていなかったり、作業途中でバッテリーが切れてしまうこともあります。

インパクトドライバーの特徴

コード式は電動ドリルドライバー本体に電源コードがついていて、コンセントに挿して使います。電源がある場所で作業をするぐらいであれば、充電の必要もありません。ただ、部屋の中央でコンセントが届かないとか、屋外で作業するとかであれば、延長コードなどが必要になります。

インパクトドライバーの使い方

写真赤丸のスイッチ部分でドリルの回転方向を変えることができます。中央位置がロック、右位置がビスを打つ回転方向、左位置がビスを取り外す回転方向。


3. さしがね・かねじゃく・スコヤ

3. さしがね

木材の縦・横・高さなど正確な数値を測る工具。「かね」とは、建築用語で直角を意味します。差し金、曲尺は同じもので、目盛りの付いたL字型の定規のようなものです。木材などを切断する時に、長辺に対しての垂直のガイド線を引くことが主な使い方になります。

スコヤは、差し金・曲尺よりも小型の道具で、より精密な直角を求められるときに使います。ホームセンターに売っている2×4(ツーバイフォー)材は幅が8.9cmなので、そのくらいのサイズまでの角材であればスコヤで線引きできます。

さしがね・かねじゃく・スコヤ

4. 水平器

4. 水平器

水平器は、DIYや日曜大工の際に傾きがないか確認する計測工具です。棚を作るときなどに傾きを防いで水平、垂直に仕上げることができます。初心者・上級者に関わらず使用する頻度は高く、ホームセンターに多種の水平器が売っていますので、DIYを失敗しないためにも、揃えておくことをおすすめします。

水平器には数種類ありますが、一般的に手に入れやすい気泡管水準器と、より精度が高いデジタル水準器についてご紹介します。

気泡管水準器

気泡管水準器

一般的で手に入れやすい水平器です。水の中に水泡がありその位置を見て、真ん中にあれば水平もしくは垂直、ずれていれば傾いているということが一目で分かります。初心者向けDIYに使うなら、比較的安価で、購入しやすいのでおすすめです。ただ精度に難がある場合もあるので、用途によっては千円以上のものを購入しましょう。

気泡管水準器の使い方

水平を測りたいものや場所に水平器を置き、気泡の位置を確認します。水平であれば気泡の位置は中心になり、気泡が中心より左側にあれば、測定しているものや場所の左側が高く、反対に気泡が右側にあれば右側が高くなっています。

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

気泡の位置が中心にあるので水平であることがわかる

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

気泡の位置が左に斜めに傾いているので水平ではないことがわかる

精度が高いデジタル水平器

デジタル水平器

どれくらいの傾きがあるのかを正確な数字で表示してくれるのがデジタル水平器。とてもわかりやすく判断に困ることもめったにありません。作業効率アップは間違いないですが、初心者DIYにしては、比較的高価な工具です。

レーザー水平器

レーザー水平器

プロがよく使っているのがレーザー型水平器です。レーザーで視覚的に分かりやすく、指し示す方向により、離れた位置の水平さも簡単に割り出せます。比較的高価な工具でしたが、最近は安くなり、手が届きやすくなっていますのDIYにもおすすめです。ただ、商品によってはレーザーの精度が悪いものもあるので注意しましょう。


5. サンダー

5. サンダー

サンダーは、木材や金属の表面仕上げに研磨したり、塗装をはがしたりするときに使用する電動工具です。DIYでは木材をカットすることがよくありますが、カットした面に出っ張りやギザギザができる「バリ」ができてしまい、ささくれが手に刺さったりしてケガをすることも。サンダー本体にサンドペーパー(紙やすり)などを取り付けてやすりをかけることで、木材を滑らかにし、ケガを防ぐことにつながります。

また、DIYでは塗装をすることがよくあります。塗装する前に表面をサンディングすると、塗料のノリがよくなります。日常生活でも傷んだ家具・建具の研磨などで用いられ、手作業より効率的で、安全面だけでなく、仕上がりにも大きな差が出ます。表面が整うとホコリが溜まりにくく、掃除もしやすい! こちらもぜひ揃えておきたい、おすすめの工具です。

サンダーの種類

「オービタルサンダー」と「ランダムサンダー」と「ベルトサンダー」の3種類があります。手軽にDIYを始めたい方や初心者の方には、オービタルサンダーがおすすめです。

オービタルサンダーは、長方形のサンドペーパーを挟んで使用するタイプで、最も一般的なタイプの電動サンダーです。パッド面の面積が広いことから、広範囲の研磨に適しています。ギザギザした面の荒削りから、最後の仕上げまで幅広く使用できるので、DIYはもちろん、家具や建材の研磨など、さまざまな用途に活用できるところが特徴です。製品によっては市販のサンドペーパーを使用できますので、コストパフォーマンスも高く、おすすめです。

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

オービタルサンダー

角型のパッドに市販のサンドペーパーを取り付けることができます。平らな面を研磨するのに向いていて、粗削りから仕上げまでを万能にこなすことがでるDIYなどで多く用いられる一般的なサンダーです。

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

ランダムサンダー

円形の形をしていてオービタルサンダーより接地面が狭く、また柔軟性があるので、平らな面だけではなく、緩やかな曲面の研摩をすることもできます。サンドペーパーを替えることによって金属の研磨や錆落としも可能で、バフを取り付けることもでき、ワックスがけや艶出し磨きなどにも使用できます。

爪を引っ掛けて動かないよう固定できる

ベルトサンダー

ローラーに輪状のサンディングベルトを回転させて材料を研摩するサンダーです。サンダーの中でも強い研磨力で、仕上げの研摩には不向きですが、広い面の荒削りや塗装剥がしなどはオービタルサンダーやランダムサンダーより向いています。

サンダーの選び方

1.目的に合ったものを選ぶ

研磨力が若干弱いものの、ほぼ全ての場面でオールマイティーに使用したい、サンドペーパーのランニングコストを抑えたい、角張った隅の研磨をしたい、など、用途に合わせて種類を選びます

2.市販のサンドペーパーが使えるものを選ぶ

市販のサンドペーパーが使えるものを選ぶ

サンドペーパーは使っているうちに破れたり、すり減ってきたりする消耗品です。ホームセンターなど安価に販売されているので、経済的です。オービタルサンダーなら、ほぼ間違いなく市販のサンドペーパーを使用することができます。

3.吸塵パックが付いているものを選ぶ

市販のサンドペーパーが使えるものを選ぶ

研磨で生じる木の粉や金属片は、身体に害を及ぼす可能性があるので集塵機能が付いているものを選びましょう。おすすめは、モーターの力を利用して木の粉を容器に集めることができるタイプです。容器からそのまま木の粉を捨てることができます。

4.静音タイプのものを選ぶ

とても大きな音が鳴る工具です。DIYなどで使用する際は、ご近所の方に迷惑をかけないよう、できるだけ音の小さなものか回転数を調整できるものを選ぶのがおすすめです。

サンドペーパーの取り付け方

オービタルサンダーの場合

サンダーのサイズにサンドペーパーを切って使うこともできますし、サンダー用にカットされているサンドペーパーも売っています。今回はサンダー用にカットされているサンドペーパーを使用します。

サンダー用にカットされたサンドペーパー

サンダー用にカットされたサンドペーパー

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

1.サンダーの裏面にサンドペーパーを合わせる

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

2.サンダーの前後にサンドペーパーをとめる

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

3.セット完了

ランダムサンダーの場合

ランダムサンダー専用のサンドペーパーを使用します。

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

ランダムサンダー専用のサンドペーパー

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

1.サンダーの裏面とサンドペーパーを合わせる

※マジックテープになっているので貼るだけ

サンダーの裏面にサンドペーパーは合わせる

2.セット完了

DIY初心者向け!準備する前におさえておきたい6つの工程


そのほか、DIYを始めるためにあったらいいもの

作業台

DIYを行うにあたり作業する場所はどうしたらいいのか? という問題がまずあります。木材とカットしたり削ったりすると木くずが出たり、床や壁など傷が付いたり、塗料を塗ると下に垂れて汚れることも。そこで安全で便利なものが作業台。腰の疲れも軽減できます。折りたたみで収納できるもの、高さを変えられるものなど、さまざまありますが、作業をするスペースにあったものを選ぶことがおすすめ。

テンションが上がる音楽

DIYは意外に設置することよりも木材を準備したり、カットしたりすることに時間がかかり、作業も体力勝負。長時間作業を続けるためには、「テンションを上げて楽しむこと」が大切です。その時の気分に合わせて好きな音楽を聴きながらDIYにチャレンジしましょう♪


最後に

あれば便利でDIYの基本となる工具をご紹介しましたが、最初は失敗も多いはず。もうムリだ、やめてしまおう…と心が折れることもありますが、工具はそれを助けてくれるアイテムです。ぜひ揃えてどんどん使っていきましょう。また木材のカットは、ホームセッターでカットできるサービスもあるので、それを活用することもおすすめ。DIYは続けることが大切です。上達すると達成感もどんどん大きくなってきます。より自分らしい住まいにするために頑張りましょう。

 

取材協力

シマコーポレーション

大阪・京都・兵庫にて10店舗展開中の建築職人さん御用達ストア。1店舗あたり約18,000アイテム以上の豊富な品ぞろえ。商品はインターネットでも購入可能。

 

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