公開日2024.03.19
内装はすべてDIY!夫婦がタッグを組んで作り上げた新築DIYハウス
DIYが好きというご夫婦がなんと新築の一軒家をDIYされたというので行ってきました。3LDKというスペースが限られているからこそ、デットスペースを作らない収納スペースの作り方など、DIYアイデアがいっぱいの素敵なお家をご紹介します!
大工さん協力のもと、完成した一軒家
間取りは3LDKの一軒家。ご夫婦と息子さん2人の4人暮らし。家の箱の部分、いわゆる建築の専門知識が必要な部分は工務店に依頼し、壁や床板貼りから収納家具など内装のすべてをご夫婦でDIYされました。
▲ 右から池上雄哉さん、DIYクリエイターの梨恵子さんご夫婦
DIYクリエイターの梨恵子さんの影響で、DIYが大好きになったという雄哉さん。溶接関係のお仕事をされている雄哉さんは「好きな箇所に照明を設置したい!」と、今では電気工事士の資格も取得されています。
「大工さんに間取りやサイズ感はこうして欲しいと相談して協力いただきながら進めていきました。ただ、大工さんも私たちが素人ですし、始めは本当にDIYで作れるのか…と不安そうな様子でしたが、最終的にはすごく仲良くなって、DIYでそこまで⁉︎と褒めていただいたり、アドバイスをいただいたりもしました。」と梨恵子さん。
▲ 大工さんの工事中に入らせてもらうことも
▲ 建築当時、DIYしている雄哉さん
はじまりはDIYリフォーム
お二人はいきなり新築をDIYしようと思ったのではなく、以前に築35年の中古住宅を購入して自らリフォームをしたことから始まりました。
▲ 当時築35年だった中古住宅(リフォーム前)
中古物件のリフォームの見積もりを依頼すると費用は約500万。費用をもっと抑えられないかと考えている時にDIYの存在を知り、自分たちもやってみようと初めて家づくりに挑戦することに。実は、雄哉さんはそれまではDIYは未経験!リフォームをしていくうちにすっかりDIYの世界にハマってしまったそう。
▲ DIYリフォーム後の写真
夫婦でリフォームしたお家は見事に生まれ変わりましたが、この時のリフォームではいくつも失敗もあったのだとか。その失敗や試行錯誤は今の新築での家づくりにしっかりと生かされています。
リフォーム経験を生かした、新築のDIYハウス
玄関の扉を開けるとすぐ目に入るのは壁にカッコよく取り付けられた自転車!
玄関ドア横にはDIYで作られたおしゃれなシューズラック。この木材だけのシンプルな収納にしたのは、扉のある下駄箱は開けるスペースが必要になったり、靴を片づけるのが面倒になるから。
このシューズラックには、シンプルに見せるために「アンカーボルト」といパーツを使った工夫がされています。壁にアンカーボルトを打ち付け、棚板に穴をあけてはめ込むことで棚受けなどのパーツが不要になります。まるで木材が壁についているかのように見た目もスッキリ!取り出しやすくたくさん収納できて、かつ見た目にもこだわったDIYアイデアですね。
こちらは家族が過ごすLDK。スペースが限られているからこそ、できるだけデットスペースを作らないよう至るところに工夫がされています。特に収納には意識し、収納棚はまず置きたいものとそのサイズ感を把握してからすべて設計し、デザインされています。
キッチンもDIY。どうしてもほしかった大容量の食洗機が入り、ゴミ箱を置いた時に蓋が開けられる高さまで考慮して設計されたそう。すべてホームセンターで購入した木材で作られています。
さすが整理収納アドバイザー1級の資格も持つ梨恵子さん。背面のキッチンボードの引き出しは、収納ケースのサイズにあった食器類がきちんと収納されていました。
LDKにある壁掛けテレビの下には収納の工夫が。一見、ブックシェルフのように見えますが…
実は扉になっていて、中が収納棚になっていました!「配線類はごちゃごちゃしがちなので、壁の中に収納スペースを作っちゃいました」と梨恵子さん。このスペースを考慮して設計し、表側をブックシェルフにして扉がわからないようDIYでカモフラージュ。
リビングから2階につながる、こちらのイナズマ階段。
「どうしてもこの階段を作りたかった」という雄哉さんが溶接で枠組みをつくり、鉄と木材と合わせて作りました。
2階の寝室にもこだわりのDIY家具がたくさん。
狭くなるため、ウォークインクローゼットをあきらめてオープンタイプにしたというクローゼットにもDIYのひと工夫が。
IKEAでクローゼット用の引き出し・ハンガーの収納パーツだけを購入し、棚に取り付けています。このIKEAの収納パーツは、オンシーズンの衣類に便利なパーツ。「DIYだからこそ、家族の暮らしに合わせたものができて、やっぱりこっちの方が…と思った時にまた自由に作り替えることもできるんです。」と梨恵子さんは言います。
家に暮らしを合わせるのではなく、DIYで今の暮らしにあった家に作り替える。お二人はこれからもアイデアを取り入れながら、家族の暮らしにあった家づくりを楽しまれるのだと思います。
最後に
池上さん夫婦がタッグを組んで作ったお家はおしゃれでありながら、暮らしやすい環境に整えられ、至る所に素敵なアイデアがたくさんありました。DIYで家づくりをしたいという方、参考にしてみてはいかがでしょうか。