公開日2021.06.30
家事とハウスクリーニングのプロの技!お風呂のカビ予防と掃除のコツ
梅雨や雨がジトジト続く時期のお風呂の「カビ」、気になりませんか?生えてしまってからではお掃除もより大変に…。今回は、やっかいなカビを防ぐために、カビの知識や正しい掃除方法など、家事のプロである株式会社ダスキンの家事代行サービス「ダスキン メリーメイド」の方に、実際に実践しながら解説していただきました。
家事とハウスクリーニングのプロの技!お風呂のカビ予防と掃除のコツ
アドバイスいただいたのは
株式会社ダスキン
玉木 華さん
家事代行サービス メリーメイド / マネジャー
家事やハウスクリーニングのプロフェッショナル。いつも高品質の心のこもったサービスを提供することがメリーメイドの使命とし、ハウスクリーニング・家事・おかたづけをこなし、「キレイの感動」と「ゆとりの時間」を届けています。
なぜ、カビは生えるの?
カビが生える条件
カビは以下の3つの条件が揃うと発生します。
浴室内でのカビが生えやすい場所
湿度は下に溜まりやすく、また身体や頭などを洗うと、腰から下に汚れが散りやすいので、下の方が汚れが強いのです、つまり、カビは下の方に生えやすく、腰から下の四隅やゴムパッキンなどに繁殖しやすくなります。
カビ予防の基本「お掃除」
では、カビが生えないようにするためのもっとも大切なことは何でしょう。それは、お掃除です。浴室の掃除手順を理解し、ポイントを踏まえて掃除できるようになることで、カビ予防に繋がります。さっそく正しいお掃除手順を見ていきましょう。
1.掃除をする前に小物類を全て外に出す
掃除する前に外に出すことによって、隅々まで掃除がしやすくなります。
2.浴室全体を水で流す
はじめに浴室全体に水をかけて濡らしましょう。次にスポンジに洗剤をつけましょう。洗剤は直接かけると材質を傷めることもあるのでスポンジに付けてから行うようにします。
3.壁などの垂直面を掃除する
円を描くように洗い、下から上へ掃除します。上から洗うと洗剤がたれて跡が残ってしまうことがあります。この液だれを防ぐために、壁などの垂直面を洗剤で掃除する場合は、下から上へ洗うことがポイントです。また腰から下は汚れが溜まりやすいのでしっかりとこすりましょう。
4.天井を掃除する
天井の掃除では、浴槽のフチに乗ったり、脚立を使うのは危険なので、柄の長い掃除道具を使って洗うようにしましょう。また天井を水で濡らす時は半分ずつ進めていくと顔や体に水が掛かりにくくなります。
5.床や排水口を掃除する
汚れが溜まりやすい四隅はしっかりと掃除しましょう。タイルの床の場合は、目地に沿って縦方向と横方向にこすります。排水口の細かい箇所はブラシなどで掃除します。
蛇口や鏡に付く白い汚れ「水アカ」、あれって気になる!
白く硬い水アカは、マイクロファイバークロスのような目のつまったクロスなどにクリームクレンザーを付けてこすり、水で流します。最後に水滴を拭き上げましょう。
- ・小物などを先に外に出して、掃除しやすい環境を作る
- ・浴室全体に水をかける
- ・洗剤は直接かけず、スポンジに付ける
- ・壁などの垂直面は、下から上に円を描くようにこする
- ・天井などの高い場所は、柄の長い道具を使う
- ・腰より下に汚れが溜まりやすいので、四隅や排水口などはしっかり掃除する
浴室掃除の洗剤
- 風呂・化粧室用洗剤(500mL)
標準価格:330円(税抜300円) - オレンジオイル配合で爽やかな香り。除菌もできて泡切れスッキリ。
※スプレー別売
- カビ・ぬめり取り剤(210mL)
標準価格:330円(税抜300円) - 刺激臭が少なく、しっかりとカビやぬめりを除去
※スプレー別売
カビ予防のコツ
一度掃除で綺麗にしたら、これからも生えないようにカビ発生の条件を揃えないようにすることが大切です。
- ・お風呂から上がる際に浴室全体を水で流し、皮脂汚れや洗剤汚れを落とす。
- ・スクイージー(水切り用掃除道具)で水を切っておくと乾きやすくなり、
水アカも防ぐことができる。 - ・何よりも乾燥が一番の予防法!入浴後は、換気扇や浴室乾燥機を床が乾くまでは運転させましょう。
- ・便利な防カビ剤なども活用してみましょう。浴室全体には「燻煙タイプ」、
部分的には「排水口タイプ」などもあります。
防カビ剤
- 防カビ剤 くん煙カビガード
8週間定期補充料金:660円(税抜600円) - 除菌成分の煙が浴室のすみずみまで届く!水をいれて薬剤缶をセットするだけ!すみずみまで除菌成分が広がり、天井などお掃除しにくい箇所のカビの元を退治。
- 防カビ剤排水口カビガード
8週間定期補充料金:550円(税抜500円) - カビ・ぬめりが 発生しやすい浴室の排水口に置くだけ!揮発性のワサビの辛味成分で水を流さなくても常にカビ・ぬめりを防止。
カビが生えてしまったら・・・
カビが生えてしまったときの対処法
どうしてもカビが取れなかったところだけ、しっかり換気をして、手肌の保護対策をしてから「カビ取り剤」を使うようにします。しつこいカビには、カビ取り剤をつけたあとに時間を置くことも有効ですが、あまり長時間放置しておくと、素材が痛むので使用用途の時間を守るようにしてください。
カビ取り剤を使う際の注意点
sumica YouTube動画
動画では実践しながらより詳しく説明しています。
最後に
今回はカビの掃除方法や予防方法をお伝えしてきましたが、特に掃除方法については、実はみなさんが普段されている掃除とさほど変わりはないとのこと。カビ予防で大切なことは、掃除の手順や使う洗剤、汚れの付きやすい場所、カビの性質などの基本と知識を身につけて、日々のお掃除を繰り返すこと。汚れをリセットできたら、これからはためない工夫を続けていきましょう。
取材協力
株式会社ダスキン
お掃除用品のレンタル・販売から、ハウスクリーニングサービスの展開など、暮らしの中の「キレイ」を提案。家事や片づけの代行サービス「メリーメイド」やプロによる技術で普段のお手入れでは落としにくい汚れをクリーニングしてくれる「サービスマスター」など、ご家庭の様々な要望に応えてくれるサービスが充実。