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公開日2021.01.26

【プロが解説】DIY木材はどう選ぶ?それぞれの種類や違いを紹介

【プロが解説】DIY木材はどう選ぶ?それぞれの種類や違いを紹介

DIYを始めようとホームセンターへ行ってはみたけど、木材の種類の多さにどれを選んだらいいのかわからない。最近はホームセンターでもDIY専用のコーナーあったりわかりやすくなってきていますが、木材選びについては、初心者の方にはまだ難しいかと思います。もちろん店員さんに聞くのも良いですが、木材のことを知らないまま行くよりも、少し知識があるだけで、選ぶのに迷う時間、何を作ろうかを考える時間を軽減することができます。今回は、ホームセンターで扱っている木材の種類やその特徴、用途についてご紹介します。

※ホームセンターによっては取り扱っていない木材もあります。

【プロが解説】DIY木材はどう選ぶ?それぞれの種類や違いを紹介

木材の種類

木材の種類は数多くあります。材木屋さんでは種類が豊富ですが、一般の方には販売していないのでなかなか手に入りません。DIYをしようと思うと基本的にはホームセンターで売られている木材から選ぶことになります。その中で工作材料としての木材は以下の3つに分類できます。

1.無垢材 2.集成材 3.合板

それぞれ詳しく紹介していきます。

1.無垢材

接着剤を使わず製材品として、そのまま利用する木材。つまり、木を切ったそのままの自然な状態の木材です。木と木をつぎはぎしたもの(加工)ではなく、一枚板のため、そのものの材質を感じることができます。また、木目が強いので木本来の良さを活かしやすいのが特徴です。

SPF

ホームセンターのDIY用木材といえば、ツーバイフォー(2×4)などで良く聞く「SPF」と言ってもいいのではないでしょうか。SPFも無垢材です。SPFは柔らかくノコギリでカットでき、加工しやすいのが特徴です。サイズは1×2(19mm×38mm)〜2×10(38mm×235mm)と豊富にあり、そして安価のため、初心者には一番扱いやすいでしょう。デメリットとしては、決まった断面寸法のものしかないので、汎用性が低く大きな面を作る場合は工夫が必要になります。また、材が柔らかいため、傷つきやすく水に強くありません。

木材(ラワン合板)
断面を見ると加工されておらず、木を切ったまま、自然な状態の木材であることがわかる。
左:ワンバイ材(厚み19mm) 右:ツーバイ材(厚み38mm)
こぼれドメ(タオル掛け)
長さや奥行きは、1×2(19mm×38mm)〜2×10(38mm×235mm)まで豊富にある。

<向いている家具>

テーブルの脚、壁面収納棚の柱など。2×4向けアジャスターなど多く販売されています。

杉板

一枚板のため、木目もよく、木材が持つ雰囲気のある物が作れます。木目が強いので木本来の良さを活かしやすく、流通量も多いため比較的安価。しかし、木からそのまま切り出しているため、乾燥させた材でも反りが出やすい。幅のサイズが小さいため、奥行きが深い棚を作りたい場合は工夫が必要です。また、木目が強いことで他の家具とのバランスを考える必要もあります。

断面を見ると加工されておらず、木を切ったそのままの自然な状態の木材であることがわかる。
割れ防止のため、両側に5cm、3cmほどの波釘を入れています。

<向いている家具>

奥行きの浅い棚など

2.集成材

小さく切り分けた木材をその繊維方向を互いに平行にして、接着剤で集成接着して作ったもの。つまり、別々の木を幅や長さを合わせて、接着剤でつけた加工した木材です。特徴として、加工された材のため強度精度が高く、反りやひび割れが少ない。また、無垢材とは違い、集成接着しているため自由なサイズでDIYが楽しめます。厚みがあるものを使えば大きいサイズの棚も作成可能なので、初めてのDIYには集成材が扱いやすいと言えるでしょう。

パイン

集成材といえばパイン(松)と言ってもいいのではないでしょうか。加工された材のため、精度も高く加工しやすい。3×6から切り出して制作できるで、自由なサイズで作れる上、厚みがあるものを使えば大きいサイズの棚も作成可能です。テーブルの天板から、ある程度の棚まで汎用性は高く、この材があれば大体のものが製作できるでしょう。しかし、細かい木を継いで加工しているため、少し安っぽく見えるので意匠的に見せる工夫が必要になります。

表面の木目や断面を見ると小さく切り分けた木材がくっついているのがわかります。

<向いている家具>

テーブルの天板から簡易な収納棚まで。汎用性は高い

3.合板

原木を薄く剥いでつくった板を、木目方向(繊維方向)を互い違いに重ね合わせて何枚も積層し、接着剤で1枚の板に加工した木材。何層にもなってるので、厚みが薄くても強度制度がとても高いため、厚みが9mmとか12mmで売られているのが一般的。また、建築資材で大量に使われることが多いので比較的に安価で購入することができます。

ラワン合板

一般的にべニアといえばこのラワン合板のことを指します。合板は1820mm×910mmで比較的安価で購入できますが、サイズがとても大きいので、DIYする際はホームセンターのカットサービスなどを利用すると便利です。ただ、木目を活かしたものにしたい場合はあまり向いておらず、ベニヤの積層になっているため、カットした断面はあまりきれいではありません。

断面を見ると木目方向(繊維方向)を互いちがいに重ね合わせて、接着剤でくっつけているのがわかる。

<向いている家具>

天板、壁の仕上げ、簡易な収納棚

シナ合板

シナの表情は細かく木目も美しいため、シンプルかつ高級感がある物が作成可能です。しかし、ベニヤの積層になっているため、カットした断面があまりきれいではありません(中の芯材がラワンベニヤのため)。木目が繊細 なため汚れやすく、塗装は必須になってくるでしょう。価格は表面性に優れていることから、その他の合板より比較的高価になります。

<向いている家具>

シンプルで高級感ある物

OSB合板

DIYに人気のある木材の1つ。環境に優しく、木片を接着剤で押し固めた木材です。安価なため厚みのある板を使えば、軽微な箱物は作りやすく、ちょっとした棚など幅広く使用できます。しかし、表面が多少ざらついており、掃除しにくいため、天板等にはあまり不向きです。また、水に弱く、水がかかるところには不向き。屋外に使用する場合は取り扱いに注意が必要です。

<向いている家具>

箱物、棚など

ランバーコア

合板の一種で、いろいろな大きさの木片をブロック状に並べて継ぎ合わせ芯材にして、大きな板を貼り合わせて作る3層構造の木材です。ビスや釘にも強く、反りにくく耐久性に優れているのが特徴。比較的安価なため、厚みのある板を使えば、軽微な箱物は作りやすく、合板より軽いため加工もしやすい。ベニヤより厚みのあるものを使用したい場合は、コストパフォーマスが高い棚板のためおすすめです。しかし、ランバーの中身は木片をサンドイッチしているので、カットした断面があまりきれいではありません。

・ラワンランバーコア

・シナランバーコア

ラワンとシナで表面が違います。好みはありますが、シナは木目がきれいなのが特徴
断面を見ると木目方向(繊維方向)を互い違いに重ね合わせて接着剤でくっつけているのがわかります。

<向いている家具>

天板、壁の仕上げ、簡易な収納棚などの家具やドア、カウンターなど

木材を選ぶ際のポイント

DIYで作りたい物や用途によって、上記を参考に木材を使い分けることが重要です。集成材や合板は加工しているので、扱いは特に心配することはないですが、無垢材は木を切ったそのままの自然な状態の木材です。反りや割れなどがあり、ひとつひとつ異なります。木本来のアジとも言えますが、ホームセンターで購入する際は、チェックして選ぶようにしましょう。

協力アドバイザー

建築、内装設計デザイン
TO DO 藤田 剛

2008年より設計デザイン事務所主宰
住宅や店舗のデザイン・設計業務を主に、素材や質感、ストーリーを大切にしたデザイン業務を行う。空き家問題にも取り組み、淡路島に移住し築100年の古民家を自ら改装しながら地域交流拠点としての活用を目指す。

 

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