DIY

公開日2023.01.30

操作は簡単!電動ドリルドライバーの便利な機能と使い方

操作は簡単!電動ドリルドライバーの便利な機能と使い方

DIYするなら知っておきたい「DIYの基本知識」シリーズ
これまでDIY企画に挑戦してきたsumica編集部が、実際に使ってみてわかった「電動ドリルドライバー」の機能とその使い方についてご紹介します。

電動ドリルドライバーとは?

一般的に電動ドライバーと呼ばれるものには、電動ドリルドライバーとインパクトドライバーの2種類あります。

電動ドリルドライバーは、ドライバー・ドリル両方の機能を電動で使える工具で、ネジ締めや穴あけの作業が楽にできる、とても便利な工具です。
仕組みとしては、「ビット」と呼ばれる先端に付ける工具をはめ込み、電動で回転させます。ドライバーのビットを付けてネジ締め、ドリルのビットを付ければ、ネジの下穴をあけることができます。また、その他の用途のビットを付け替えることで、さまざまな作業に対応することも可能です。

インパクトドライバーは、仕組みは同じですが、ハンマーが内蔵されており、打撃を加えながら回転します。スイッチを押している限り、回転と衝撃を加え続けます。インパクトドライバーには電動ドリルドライバーにある「トルク調節(ネジを締める力加減の調整)」の機能がありません。硬い木材に使用する、スピーディに作業がしたい場合に適していますが、やわらかい木材の場合、ネジを締めすぎてしまうことがあるので、慣れるまでは注意が必要です。

電動ドリルドライバーは、インパクトドライバーのように衝撃を与えることはありませんので、ネジ締めやネジ外し、簡単な家具の組み立てなどの作業に最適です。


電動ドリルドライバーの各名称と機能

今回は、BOSCHの電動ドリルドライバーを例にご説明します。

ビット

ネジ締め、穴あけなど作業別に対応できるドライバーの先端に取り付ける工具。ドライバービットという名称で、プラス、マイナス、六角、ドリルなどがあり、用途によって取り換えて使います。

ビットのサイズや長さ、硬さは規格で定められているため、ビットを正しく使い分けるためには規格について知ることをおすすめします。

トリガー(引き金)

先端を回転させるスイッチ。引く力加減で、回転速度が調整できます。

正転・逆転スイッチ

回転する方向を切り替えることができます。こちらが正転。

ネジを外す時はスイッチを切り替えて回転方向を逆にします。

中央の位置で回転をロック

トルク(またはクラッチ)

材質にあわせてネジを締め付ける力の上限を変えることができ、締めすぎを防ぎます。1~20程度まで調整できるようになっています。

モード切り替え

「ネジ」「ドリル」「ハンマー」のマークでモードの切り替えをします。
ネジ=回転+トルク調整が可能(ネジ締め)
ドリル=回転のみ(穴あけ)
ハンマー=回転+振動(硬い材質の穴あけ)

※ネジ締めのトルク調整とドリルモードのみの電動ドリルドライバーもあります。

キーレスチャック

ビットの装着・取り外しの際は、ここを回してチャックを開閉させてビットを固定したり、ゆるませて取り外します。


電動ドリルドライバーの使い方

ネジを締める、ネジ外し

プラス、マイナス、六角などのドライバービットを装着し、正転させてネジ締め。
逆転させることでネジが外せます。

穴あけ(木材・金属)

ドリルビットを装着すると穴をあけられます。ネジの下穴などによく利用します。ドリルビットの種類も、木工用、金属用、下穴用、座ぼり用や、ダボ穴用、アクリル用などたくさんあります。
貫通穴を開ける時は、必ず捨て板を下に敷くようにしましょう。

大きな穴を開ける

ドリルビットのサイズによっては、コードを通す程の穴を開けることもできます。

やすりがけ・研磨

やすりが装着できたり、金属や石の研磨ができるビットもあります。

アダプターで角度を変えて使うこともできる

狭い場所で使うために角度が変えられるアダプターなどもあるので、電動ドライバーにあったビットを見つけましょう。


失敗しない、電動ドリルドライバーの使い方

1. まずは、使う電動ドリルドライバーでネジ締めの練習をしてみましょう。
ビットの取り付けがきちんとできているか、回転方向の確認、トリガーを引く力加減、その他の機能も試してみましょう。要らない板で一度試してみるのもおすすめです。逆回転でネジを外してみましょう。
また、狭いところでは電動ドライバーがまっすぐ使えない場合があります。直角にしてネジが回せる位置かどうかも確認しておきましょう。

2. ネジに合ったビットを使う事が最も重要です。
サイズの合わないビットで、ネジを締めないようにしましょう。うまく締まらないだけでなく、ネジ山を一瞬で壊してしまいます。

3. ネジに対し、必ずビットを直角に押し当てます。
斜めになると、ネジとビットが噛み合わず、うまく締められません。しっかり、ネジ山にビットの先端を噛み合わせて、押し付けながらスイッチを入れます。はじめはゆっくり回転させましょう。

4. 下穴をあけてからネジ締めをしましょう。
ネジの長さにもよりますが、穴がないところにネジを打つ場合は、ドリルで下穴をあけてからネジ締めをすることをおすすめします。失敗しないためにもできるだけ丁寧に進めましょう。


電動ドリルドライバーの魅力

ここにコートや帽子を掛けられたら、こんな組立て家具があったら、生活のちょっとしたお悩みを手助けしてくれるのが、電動ドリルドライバーです。
電動ドリルドライバーが一台あれば、おうちの中のちょっとしたお悩みから、本格DIYまで幅広く活躍してくれます。初心者でも女性でも操作が簡単で、手が痛くならないことも大きなメリットです。


最後に

電動ドライバーと聞くと、DIY上級者が使う物というイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、引出しや棚の取っ手をおしゃれなのものに取り換えてみたり、地震対策に家具を固定してみたり、あなたのアイデアを実現する手助けをしてくれる便利な工具です。ホームセンターでいろいろな種類を体験することもできますので、あなたに合った一台を探してみてください。

筆者

著者

sumica編集部

自然体で心地いい時間が過ごせるおうちにしたい、そんな想いを込めて、「こんなのあったらいいな」「これは便利!」と思う暮らしのアイデアをお届けします。

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