公開日2025.07.25
手織り体験ができる!かんたん手芸キットでタペストリー作り

eo光チャンネルで放送中の番組『sumica 住まいの神アイデア!』。今回は、手軽に楽しむハンドメイド・織物編です。いままで本格的に手芸をしたことがない…という方こそ必見!「手織り」の魅力を、便利アイテムとともにご紹介します。
手芸経験がなくても楽しめるアイテムがあるって本当?

『sumica 住まいの神アイデア!』は、ナビゲーターであるお笑いコンビ・アルミカンのさおりんとマッチョ赤阪の二人が、暮らしや住まいに関するアドバイザーのみなさんからあっと驚く“神アイデア”を教えていただくハウツー番組です。
今回訪れたのは、今年創業100周年を迎えた老舗ハンドメイド用品の手作り総合メーカー「クロバー株式会社」。手芸経験がほとんどない人にもやさしい、とっておきのアイテムがあるようで…⁉
今回訪れたのは
クロバー株式会社
大阪市東成区に本社を構える、ハンドメイド用品の総合メーカー。縫い針や編み針などの手芸道具を手掛けるほか、近年は手軽にハンドメイドを楽しめるアイテムやDIYグッズなど幅広い商品を展開。手芸を趣味にしている人はもちろん、これから始めるビギナーまで、たくさんの人に「手作りすること」の楽しさを届けている。

いま、手芸が空前の大ブーム!?

実はいま、若い世代のあいだで手芸の人気が高まっているのをご存じでしょうか。ブームの火付け役となったのは、人気韓国グループの一人。彼女のSNSに自作の手芸作品が投稿されたことをきっかけに、ファンを中心に広がりを見せ、手芸にハマる人たちが急増しているそうです。

▲ 「編み物を長く続けて楽しんでくださる方も多くいらっしゃいますが、最近では新しい層の方々が始められているなと実感しています」と広報担当・辻井さん。
手芸未経験でも手織りが楽しめる「ミニ織り」って?

手芸には時間も手間もかかるといった消極的な印象を持ってしまう方も少なからずいるはず。なかでも織物には「大きな機織り機が必要なのでは!?」「技術を身に付けるだけでも大変そう」など、ハードルが高いイメージを持たれやすいかもしれません。 そんな手芸や織物に対するハードルをうんと下げてくれるアイテムが、クロバーさん手掛ける卓上織り機「ミニ織り」です。「ミニ織り」の本体は、CDケースほどの小さなサイズ。織物作りをしたことがなくても、気軽に手織りを体験できる商品です。
「ミニ織り」で手織りの仕組みを知ろう
いろいろな作品が作れる「ミニ織り」ですが、“織る”というしくみそのものを知れるのも醍醐味のひとつ。ここでは、「ミニ織り」の使い方に沿って、生地を織るためのステップをかんたんに解説します。
ミニ織りのセット内容

- ①フレーム
- ②織り歯(上下2点)
- ③シャトル
- ④持ち上げバー
- ⑤織り針(部分織りや糸始末に使用)
- ⑥織りくし
STEP1.たて糸を準備する

ミニ織りのフレームの上下に付属の織り歯を設置し、まずは生地の“骨格”となるたて糸をセットします。下の歯から上の歯、上の歯から下の歯…と交互に糸を張っていきます。

STEP2.よこ糸を準備する
次はよこ糸の準備です。よこ糸は、骨格となるたて糸と垂直に交差しながら生地の面をつくる、いわばデザイン担当です。このとき、よこ糸を通すための道具がシャトルです。

よこ糸をこのシャトルの両端に8の字にクロスさせながら巻いていきます。全体の厚みが1~2cm程度になったら準備完了です。
STEP3.1段目(奇数列)を織る

1段目を織りはじめる前に、付属の持ち上げバーをたて糸に差し込んでいきます。このとき、偶数列のたて糸のみをすくうよう交互に差し込むのがポイントです。

1段目は、持ち上げバーを倒した状態からスタートします。右から左に向かって、奇数列のたて糸(持ち上げバーにかかっていない糸)をシャトルですくい通していきます。

シャトルが通り切ったら、通したよこ糸を山形にたゆませてから打ち込みをします。打ち込みとは、よこ糸を手前側に押し込んで整える作業のこと。

このとき付属の「織りくし」を使います。ピンと張った糸を打ち込むと、生地の引きつれや歪みが起こる場合があるため、たゆませてから打ち込みましょう。

これで1段目が織れました!
STEP4.2段目(偶数列)を織る

さきほど設置した持ち上げバーを立てて、シャトルが通る隙間を作ります。バーを立てることで、偶数のたて糸だけが持ち上がっている状態です。

2段目は左から右へ、シャトルを通します。持ち上げバーは偶数のたて糸のみを持ち上げているので、そのままシャトルを通すだけで、偶数のたて糸のみを拾える状態になります。

このあとは1段目(奇数列)と同じ。通したよこ糸を山形にたゆませたあと、織りくしで手前側に打ち込めば、2段目の織りが完成です。
STEP5.1段目2段目の工程の繰り返す
3段目は、1段目と同じく持ち上げバーを下ろし、奇数のたて糸を拾い、打ち込み終えたら4段目…とこの工程を繰り返すことで、だんだんと生地が織りあがっていきます。これが手織りの仕組みです。
手織りでミニタペストリー作りに挑戦!

「ミニ織り」で手織りの基本を理解したうえで、さっそく実践!毛糸以外にも細く切った布地やレースを使いながら、夏にぴったりなおしゃれなミニタペストリーを作ります。

▲ タペストリー作りを教えていただいた、営業担当・福井さん

織り方の説明を聞きながら、白の毛糸を数段織ります。アルミカン・さおりんも、「うわ~織れてるっ!」と思わず感激。

次は細く切った青い布地とピンクのレースを織り込んでいきます。

さらに、たて糸の端側に小さくレースを巻いてアクセントに。涼しげな印象がより増していきます。

織り作業を続けること数十分…。よこ糸の色や素材を変えながら、とてもキュートな生地が織りあがってきました。

面いっぱいに織りきったら、フレームから生地を取り外し、タペストリーのフリンジ部分をたて糸の下端部分に取り付けていきます。

タペストリーの完成です!布やレースをメインに置くことで、夏らしい涼やかなデザインに仕上がりました◎
「ミニ織り」で作れる作品のバリエーションは豊富!
そのコンパクトな見た目とは裏腹に、作れる作品のバリエーションはとっても豊富。タペストリーなどのインテリアグッズや、コースターやティッシュカバーといった実用アイテム、生地を組み合わせればマフラーだって作ることができます。
ミニ織りで作ったコースター。コツを掴めば、柄物を作ることもできます

生地をつなぎ合わせれば、マフラーにも!

自分だけのポケットティッシュケースも織ることができます

おわりに

今回ご紹介したクロバーさんの「ミニ織り」を使えば、手芸に触れる機会が少なかった方でも、簡単に手織り楽しむことができます。世はまさに手芸時代!この波に乗って、気軽に「作る楽しさ」を味わってみてくださいね。
取材協力
クロバー株式会社
大阪市東成区に本社を構える、ハンドメイド用品の総合メーカー。縫い針や編み針などの手芸道具を手掛けるほか、近年は手軽にハンドメイドを楽しめるアイテムやDIYグッズなど幅広い商品を展開。手芸を趣味にしている人からこれから始めるビギナーまで、たくさんの人に「手作りすること」の楽しさを届けている。
