らしさのある家

2021.06.11

無印良品が提案する、自由に変えられる「一つの空間」としての家づくり

​​​無印良品が提案する、自由に変えられる「一つの空間」としての家づくり

皆さん、無印良品が「家」を作っていることをご存知ですか?実は、数々の商品を作っていく中でお客さまの声をもとに「家・住まい」についても広くお応えしようと2004年から家の建築、販売を手掛けているのです。どのような無印良品ならではの家を提案しているのか気になりますよね?今回は、2021年4月29日に大阪・豊中市にオープンにした「木の家」のモデル棟にてお話をお伺いしてきました。

無印良品が提案する、自由に変えられる「一つの空間」としての家づくり

ご案内いただいたのは

無印良品の家 グランフロント大阪 家センター
浅井 泰智

インフィル・コーディネーター 一級建築士

大手ハウスメーカーや工務店にて設計・現場管理業務に従事した後、無印良品の家へ入社し、現在はインフィルコーディネーターとして、資金計画から土地探し、プラン作成、入居後のサポートまで、家づくりの総合的な相談役と活躍している。

無印良品が提案する家づくり、住まいとは

永く使える家=可変性がある家づくりを提案子どもがどのタイミングで巣立っていくのか、将来どのような家族構成になるのか、家を建てる時点では誰にもわかりませんよね?未来の絵を落とし込んだ家を販売する、ということはあまり合理的ではありません。実際にお客さまのご要望には「永く使えて、変化できる住まい」を求めていることがわかりました。だったら、シンプルに性能のいい箱としての家をご用意し、住む方が自由に変えられる家づくりをご提案すればいいのではないかと、そうすることが、永く使えて可変性がある家につながるのではないか、と考えています。

無印良品の家の特徴と構造は

解放感のある大きな窓、そして吹き抜け 無印良品の家には「木の家」「窓の家」「縦の家」「陽の家」の4つのモデルがあり、こちらのモデル棟は「木の家」です。
この家の最大の特徴は、南側に向かって大きく開けた大きな窓と吹き抜けです。最近では、吹き抜けは冬は寒くて、夏は暑い、という声を聞きますが、実は全く逆のことを狙ってます。南側に大きな窓を設けることで、冬は南側の大きな窓からたくさんの太陽光が入り、家の中がとても暖かくなります。夏は外の軒を深く出して家を作っているので、太陽の日差しが高くなったら家の中が日陰になり、窓が日差しで焼けないよう、夏でもエアコンの効きが良くなるよう計算しています。

計算された温度・空気環境 1階と2階での同じ温度・空気環境も実現しています。断熱性能が高くて冬の日差しがいくらたくさん入ってきても、壁で区切られた部屋が7つあれば、1つは暖かいかもしれませんが、残りの6つの部屋は当然寒くなりますよね?そういったことがないよう、家中の空気が、冬は暖かく、夏は涼しく過ごしていただけるように、このような吹き抜けを大きくとる、窓を大きくとる、軒を深く出すことを形にしたのが、この木の家の特徴です。

無印良品の家のこだわり

住みながら作る、編集できる家 無印良品の家は広々とした1つの箱のような空間で、部屋というものがまだ存在していません。そこに人が住んではじめて暮らしが始まり、家ができていく、というのが基本的な考え方。
建具を購入し、空間を仕切ることも1つですが、どちらかと言うと、収納家具で仕切り、子どもが巣立つタイミングには、その収納家具と一緒に引っ越しすることができれば、またそこに広い空間が戻ってくる、というような用途に合った変更が気軽にできて、永く使える家にしていくこともご提案しています。

未来を見据えた足し算と引き算 建築で何かを設置してしまうと、後から取り外す(引く)いうのは解体作業が必要となり、費用もかかります。できるだけ「置いて使うことができる、後から取り外しやすいもの」を間仕りしていただくように提案しています。住んでいくうちに、扉・引き戸を追加したいという場所は、収納も含めて出てくるかと思います。その場合に無印良品の家では、予算を押さえて追加できるよう計算もしています。その計算とは、無印良品の家は天井の高さを低く、230cmにしていること。標準(既成)の高さの扉や引き戸の高さに合わせて230cmにしているのです。天井は低めですが、大きな吹き抜けがあるため、あまり圧迫感は感じません。

できるだけ未来の費用も抑える 扉や引き戸を床から天井までの高さと同じにすることで、どこの場所でもその扉をすることができます。天井が高く設計された家では、扉や引き戸を追加する際、別注サイズとなり、費用がかかりますが、この家では標準サイズの扉・引き戸を気軽に追加することができるのです。費用的にも理に適う家づくりをご提案しています。

詳しく見る sumica YouTube動画

「木の家」を動画で詳しくご紹介しています。

大阪府豊中市「木の家」モデル棟

1階
1階床面積 43.06m²(13.02坪)

2階
2階床面積 36.85m²(11.14坪)

<面積>
延床面積 79.91㎡(24.16坪)
建築面積 53.82㎡(16.28坪)
工事面積 101.84㎡(30.80坪)

<基本仕様>
基礎|基礎コンクリートベタ基礎
構造|SE構法(木造)
断熱|断熱ダブル断熱工法(外張り断熱+充填断熱)

大阪府豊中市「木の家」ギャラリー

キッチン

広く使えるシステムキッチン。シルバーと白の2色から選ぶことができます。

システムキッチン後ろの収納スペースは引き戸で隠すことができます。

収納スペースの奥行きは無印良品の家具のサイズに合わせています。レイアウト変更も可能。

収納グッズも全て無印良品。引き戸は床から天井までの高さ。

リビングダイニング

玄関を上がるとすぐにリビング。廊下を取らないことで広々とした空間を実現。

大きな窓から光が差し込み、明るい空間。

吹き抜けなので2階からもリビングが見渡せます。

窓があり、明るいダイニングスペース。

光と温度調整を考えられた南側の大きな窓。

2階

リビングの階段を上がると2階。階段の位置は変更することも可能。

2階に部屋を区切る壁はなく、繋がっている空間を演出しています。

開放感ある寝室には取り外し可能な引き戸が設置されています。

子どもの遊びスペースや、くつろぎの空間にもなるフリースペース。

寝室の隣はワークスペースや書斎などパーソナルな空間にぴったり。

フリースペースと収納家具で仕切られています。

バス・トイレ・玄関

リビングダイニングとつながる洗面所。引き戸で区切られています。

洗面台の右には白で統一されたバスルーム。

洗面台の左にあるトイレ。こちらも引き戸。

玄関は下足箱ではなく、取り外し可能な扉で仕切れています。

玄関土間も断熱性が高く保温力があるため、リビングドアを付ける必要がありません。

外観・その他

床から天井までの大きな窓、温度調節のため、軒を深く出しています。

ウッドデッキでスペースを作り、いろんな用途に使えるようにしています。

外壁のカラーは、シルバー、グランブルー、モスグリーン、ブラック、ホワイトから選ぶことが可能

外側から見た、特徴のある大きな窓。

防水のメンテナンスの費用を抑えた物干しスペース。

最後に

様々な住宅メーカーや住宅デザインがある中で、価格の比較や購入するまでの過程など、なにかとハードルが高い家づくり。「失敗してはいけない」と身構えてしまう方も多いと思います。無印良品の家は、価格が明解で(家本体の価格は全国で統一されています)、住む方の未来を見据え、「永く住める家」を提案し続けています。私たちはあまり身構えず、未来を想像し、その思いを伝えるということが、失敗しない家づくりの第一歩かも知れません。無印良品の家 グランフロント大阪 家センターでは、これから家の購入をお考えの方に、これからかかる費用やプランなどが学べる「初めての家づくり講座」も開催していますので、何から始めていいかわからない、という方は参加してみるのもおすすめです。

取材協力

大阪府豊中市「木の家モデル棟」
阪急電鉄・宝塚線「岡町駅」より徒歩7分・駐車場2台分有り

無印良品の家
グランフロント大阪 家センター

お問い合わせ

無印良品の家「グランフロント大阪 家センター」

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