インテリア

2021.10.15

プロが教える、失敗しない家具の選び方とおすすめのインテリアショップ

プロが教える、失敗しない家具の選び方とおすすめのインテリアショップ

テーブルやソファ、テレビ台など、大きな家具を買っていざ自宅に届くと、「あれ?イメージしていたものと何か違う…」なんて経験ありませんか?大きな家具は価格もそれなりにしますし、部屋の中で占める面積も広いので、絶対失敗したくないですよね。今回は、インテリアコーディネーターの久保さんに、失敗しない家具の選び方と、おすすめのインテリアブランド・ショップを紹介していただきました。

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

家具選びでよくある失敗例

インテリアショップに行くと、どの家具もおしゃれに見えるので、事前にサイズを測ることなく、ついついその場の直感で家具を購入してしまうことがあります。
実際に部屋に置いてみると思ったより大きかった、インテリアショップと自宅とでは雰囲気や照明などのコーディネートがそもそも違うので、レイアウトすると違和感を感じる、ということも多々あります。

家具選びでよくある失敗例
  1. 家具を部屋に置くと、思ったより大きかった
  2. 家具を部屋に置くと、ショップで見た時とイメージが違う
  3. 必要な時に「とりあえず」で都度買うため、家具がちぐはぐ

家具選びで大切なこと

まず、どんな部屋にしたいのかイメージしてみる

全体的なイメージがないこと、これが家具選びで失敗する原因です。部屋をどのような雰囲気にしたいのか、理想のイメージの方向性を持つことでトータルなコーディネートができるようになります。

イメージがよくわからない、という方はこちらを参考にしてみてください。

理想のイメージの見つけ方

好きなインテリア画像を集める

インスタグラムやピンタレスト、ルームクリップなどのアプリを使って、好きなインテリア画像を、とりあえず集めてみましょう。カフェやショップなど素敵と思った空間があれば、色使い、照明の使い方、テーブルの素材、ディスプレイなど、どこに惹かれたのかも考えてみましょう。

集めた画像の共通点を確認する

イメージや統一感が違っていても、集めた画像から好きな素材感やカラーなど、自分の好きな共通点を拾い、自分の言葉でよいのでわかりやすく言語化してみましょう。

言語化してみよう

絶対に失敗しない、おすすめの方法

やっぱりイメージがわからない、イメージはわかったけれど、自信がない…、どうしても失敗したくない、という方におすすめの方法。

1. ベースの家具はシンプルでモダンなものを選ぶ!

ソファやダイニングテーブルなどの大きな家具は、長い目でみるとシンプルでモダンなものにするのがおすすめです。シンプルでモダンとは、ラインが直線でスッキリしているデザイン、カラーはモノトーンやグレー、オフホワイト、ベージュなどの家具です。

シンプルでモダンな家具を選ぶと、インテリアが洗練されて見え、その中でも温かみがある、もしくはクールさがあるなど、好みの方向性にも違いが出せます。

ソファの脚が木材ならナチュラルで温かみ寄りに

ソファの脚がシルバー・金属ならクール寄りに

シンプルでモダンな家具を選ぶメリット

将来、好みのインテリアテイストが変わっても、スタイルチェンジがしやすいこと。また同居人(特に男性)にも、比較的受け入れられやすいこともメリットとしてあります。

2. 好きなテイストは小物で加える

大きなベースの家具はシンプルでモダンなものを選び、自分の好きなテイストやカラーは、小さな家具や小物でアクセントとして取り入れましょう。サイドテーブルやチェアなど持ち運べる家具、ペンダントなどの照明も好みのインテリアイメージを方向づける強力なアイテム。その他、アート、クッション、オブジェ、フラワーベース、鉢などの小物も取り入れやすいのでおすすめですよ。

ペンダント(久保さん私物)

鉢カバー(久保さん私物)

3. 長く使うなら無垢の木材を選ぶ

市販の家具の素材は、大きく分けて以下の3つがあります。長く使う家具として選ぶなら、無垢(天然木)が最適です。価格は少し高いですが、経年変化で味わいが増し、愛着がわいてきます。

市販の家具の素材

無垢

木そのもの。木は呼吸しているので反りや割れが出やすく、重いということもありますが、傷や色合いなど経年変化を楽しめます。傷がつきやすいダイニングテーブルにおすすめ。

突き板

合板などの基材の上に薄くスライした木材を貼り付けたものです。0.2mm〜0.6mmの薄い素材になるので、深い傷がつくと、中の合板が見えてしまうことがあります。表面は本物の木なので、手触りなども楽しめて無垢に比べて軽く、価格もリーズナブル。

プリント化粧合板

木目を印刷した紙を合板などに貼り付けたものです。表面は紙なので湿気や傷に弱く、剥がれやすい。リーズナブルなことが1番のメリットなので短期的な使用に向いています。


インテリアコーディネーターがおすすめする、インテリアブランド・ショップ

KEYUCA(ケユカ)

雑貨のイメージが強いかもしれませんが、シンプルでおしゃれな家具もたくさん取り扱っています。見た目も品質も良いものを買いやすい値段で提供し、買って良かったと思える商品を、ものづくりやデザインの力で実現。ひとりひとりがちょうど良いと心地よさを感じられることを探求し続けています。

▲ 形状(オーバル)

大きさや素材、脚の形状がオーダーができるダイニングテーブル

大きさや素材、脚の形状を、好みや暮らしに合わせて選ぶことができます。1番のポイントは、天板が無垢で、価格も比較的リーズナブルということ。ちょうど良いを実現したおすすめの家具です。

■バリタダイニングテーブル(写真1枚目の参考価格)
<オーダー内容>  
サイズ  :W1600×D800
形状   :天板角丸
材質・塗装:オーク材のセラウッド塗装
小口形状 :斜め
脚    :棚付き4本脚ブラック
売価   :天板¥57,000(税込¥62,700)+脚¥32,900(税込¥36,190)=¥89,900(税込¥98,890)
★オーダー内容によって価格が変動します。(最低価格¥59,800(税込¥65,780)~)

サイズや座り心地、生地などオーダーができるソファ

大きさや座り心地、素材、脚、アームの形状などが選べるソファ。1番のポイントは、シンプルなデザインです。シンプルモダンのベースを作るのに最適なソファの一つ。

■アコード オーダー ソファ
<オーダー内容>  
サイズ  :W1600(片アーム)×W1000(カウチ)×D880(D1620)
仕様   :ウレタンクッション(座・背)
     :ワイドアーム
     :H60脚
     :スタンダードファブリック
売価   :片アーム¥82,000(税込¥90,200)~+カウチ¥66,000(税込¥72,600)~=¥148,000(税込¥162,800)~
★オーダー内容によって価格が変動します。

NOWHERE LIKE HOME

北欧のインテリアを作るのに最適で上質な家具を取り扱うブランド。北欧のライフスタイルに共感し、スカンジナビアンデザインを取り入れながら、日本の住環境に合わせてデザインされています。高品質なプロダクトを適正な価格で提供しています。

フレームがオークの木材、シンプルなデザインが1番のポイント。フルカバーリング仕様で、床から座るところまでの空間が空いているので掃除がしやすい、おすすめの家具です。

商品名: SOFA STOKE
素材:ファブリック、ウェービングベルト、ウレタンフォーム、フェザー+チップウレタン、オーク(フレーム)
サイズ: [ 2.5P ] W1710 D770 H750 SH420
価格: ¥138,000(税込¥151,800)

無垢材と突き板を組み合わせたチェア。オークとウォールナット、オークとブラックのツートンがあり、デザイン性が高いのでインテリアのアクセントにもなるチェアです。

商品名: DINING CHAIR FIKA
素材: O/WN オーク無垢材、ウォールナット突板 ポリウレタン塗装
O/BK,O オーク無垢材、オーク突板 ポリウレタン塗装
カラー:オーク/ウォールナット、オーク/ブラック、オーク
サイズ:W475 D535 H810 SH420
価格:¥21,000(税込¥23,100)

購入前の最終チェックを忘れずに

お目当ての家具が見つかったら、以下は必ず確認しておきましょう。

サイズの確認

欲しい家具が見つかったら、実際に部屋に入れてみて大き過ぎたということがないように、例えば家具の大きさに合わせた新聞紙を置いてみたり、マスキングテープを貼って大きさをサイズ感を確認しましょう。

イメージの確認

選んだ家具の画像が他の家にある家具とトータルで見たときに違和感がないか、調和がとれているかを確認しましょう。インスタグラムのレイアウトアプリは簡単に画像を並べて確認することができます。

YouTubeでは、久保さんの詳しいお話を聞くことができます。

最後に

最後に、インテリアコーディネーターの久保さんが家具選びについて皆さんにお伝えしたいこと。

「家具は安いから、高いからと価格だけで決めるのではなく、価格が安いものから高いものまで、たくさんの家具を見てみてください。実際に見に行く、家具に触れる、座ってみる。特に、ソファやチェアーは座り心地が大切です。

インテリアショップで家具を色々見ているうちに、自分なりのこだわりポイントや優先順位が見えてきます。

実際にたくさんの家具を見る、触れたりするには、労力もかかりますが、この探す過程も楽しい時間です。楽しみながら本当に居心地が良い自分らしい空間をつくっていただけたらと思います。

「家具ってこんなもんでしょ」から、「家具はやっぱりこうでなくちゃ!」の世界へ、一歩踏み出してみましょう。」

アドバイザー

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

個人邸やモデルルームのコーディネート、店舗の装飾&ディスプレイなど空間づくりに関わるあらゆる分野で活動中。

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