公開日2022.10.20
プロがおすすめする、リビングダイニングの照明とその選び方
リビングやダイニングで今お使いの照明、なんとなく引越し前に使っていたものを使い続けていたりしていませんか? 今の空間をもっとおしゃれにしたいと思われる方におすすめしているのが「照明を変える」こと。毎日点けている照明を変えるだけで、リビングやダイニングはグッとおしゃれに変えることができますよ。
今回は、天井に取り付けるタイプのリビングダイニングの照明を選ぶポイントと、価格もお手頃でおしゃれなの照明をご紹介します。
意外と大きい?天井照明が与える印象
天井照明が与える印象
照明の光の色は1日の太陽の色に例えられ、白っぽい光は「昼間の光」で仕事部屋など活発に作業したい空間に適しており(=緊張)、逆にオレンジっぽい光は「夕方の光」で、落ち着きたい空間(=リラックス)に向いています。目に見えない光は心理的にも大きな影響を与えるので、電球の色を変えるだけでも空間の雰囲気がガラっと変わります。
また天井(上)からの光だけではなく、ペンダントライトなどを取り入れて光の高さを変えることで空間にメリハリがつき、グッとおしゃれにすることもできます。
天井照明の種類
天井に取り付ける照明にはどんな種類があるのかご存じですか? 天井についている引っ掛けシーリングに取り付けられるタイプの照明にもさまざまなタイプがあります。
- ペンダントライト
- 天井からケーブルやワイヤーなどで吊り下げるタイプのペンダントライトは、いわば空間のアクセサリー。シンプルな空間も、ペンダントのデザインによって印象が変わります。
- シーリングライト
- 天井面に張り付くタイプのシーリングライトはシンプルな円形のものが一般的ですが、間接照明効果のあるものなど、今はおしゃれなデザインのものもたくさん出ています。
- シーリングライト(シャンデリアタイプ)
- 天井に近い場所に設置する多灯タイプのシーリングライトは、空間をおしゃれに演出してくれます。普通の円形シーリングライトでは満足できない人にもおすすめ。
- ダウンライト
- 天井に埋め込むダウンライトは、新築時に計画するか、建築後はリフォームが必要になります。空間がスッキリ見える反面、設置場所を簡単に変えられないというデメリットも。
- ライティングレール(ダクトレール)
- 天井に直接取り付ける直付けタイプと引っ掛けシーリングに取り付けるタイプがあります。レールの容量と耐荷重内であれば、ペンダントやスポットなど好きな照明を取付けることができます。
- アダプターでライティングレールに取り付けも可能
- 引っ掛けシーリング対応のペンダントもアダプターをつけることにより、ライティングレールに取り付けることができます。テーブルと引っ掛けシーリングの位置が離れている場合も、この方法でペンダントの位置調整が可能です。
リビングダイニングの天井照明の選び方
照明を選ぶ際は以下のポイントをチェックすることがおすすめです。
●光の広がり方と明るさ シェード(傘の部分)の素材やデザインによって光の広がり方が変わり、空間の明るさに大きく影響します。例えば、光を通さない素材のシェードであったり、光が下方にしかいかないデザインのペンダントの場合、実際に取り付けてみたら思ったより暗かった、などはよくある話です。どのように光が広がるのかを確認しましょう。
明るさは取り付ける場所の広さにあった照明を選ぶようにしましょう。
1畳あたりに必要な明るさの目安
- ・白熱灯:30〜40W
- ・蛍光灯:10〜15W
- ・LED:400〜600ルーメン
*明るさの感じ方は個人差がありますので、あくまでも目安となります。
●デザイン 照明もインテリアの一部なので、作りたいインテリアイメージに合うものを選ぶことがポイントです。
作りたいイメージが分からない場合は、どんなインテリアテイストにも馴染むシンプルなデザインを選ぶのも一つの方法ですが、おしゃれに見せたいのであれば、よくある天井に張り付くタイプの丸いシーリングライトではなく、洗練されたデザインのものを選びましょう。
●統一感 ダイニングとリビングはつながっているおうちが多いので、ダイニングとリビングの照明はトータルで考えましょう。
例えば、ダイニングもリビングも主張の強いデザインの照明にするとゴチャゴチャして見えることがあります。そういう場合は、どちらを主役にするかを決めてもう一つはシンプルなデザインのものにするなど、組み合わせのバランスを考えることが大切です。
●ペンダントライトは取りつける数も考える
ダイニングテーブルの上にペンダントライトをつける場合は、大きいものを1つつけるか、小さいものを並べてつけるかの数も考えましょう。
テーブルの幅と照明の明るさ、取り付ける間隔のバランスを取ることがポイントです。
テーブルの幅によるペンダントの明るさと位置関係
4人掛けテーブル(W1200〜1400mm)の場合
- ・100w(大型)×1台
- ・60W(小型)×2台(取付間隔:400〜600mm)
- ・40W(小型)×3台(取付間隔は上に同じ)
6人掛けテーブル(W1800〜2000mm)の場合
- ・100W(大型)×2台
- ・60W(小型)×3台(取付間隔は4人掛けと同じ)
- ・40W(小型)×4台( 〃 )
*明るさの感じ方は個人差がありますので、あくまでも目安となります。
リビングダイニングにおすすめの照明
シンプルながらもこだわりがあり、価格も手が届きやすいおしゃれな照明をピックアップしてご紹介します!
ペンダントライト
シンプルだけど個性を感じる、どこかレトロな雰囲気もあるペンダント照明。気取らないカッコよさのある空間にピッタリです。
3種類のデザイン、カラーも3色展開があるペンダント照明は、シンプルながらも空間の素敵なアクセントになります。カラーガラスが魅力的。
ダイニングにデザイン違いで組み合わせて吊り下げるだけでとてもおしゃれに見えます。
こちらもデザイン2種類、カラーも3色展開がある、まるでオブジェのような照明です。
色やデザインをMIXして数灯吊り下げて、モダンなインテリアに遊び心をプラスして楽しんでみては? キッチンカウンター上に個性的なペンダントを検討している人にもおすすめ。
電球がそのままぶら下がったようなデザインのこの照明は、3灯ついていながらとてもリーズナブル。シンプルなデザインなのでインテリアスタイルを選ばず、色々なお部屋で長く使えそうですね。
シーリングライト
シンプルで洗練されたデザインのシーリングライト。下への光だけでなく、天井と器具の間のアッパーライト機能により、天井を照らす間接照明としても楽しめます。また、付属のリモコンで光の色や明るさを変えられるので、シーンに合わせて空間を演出することができる優れもの。
華美な装飾はいらないけど、天井照明におしゃれなアクセントが欲しい方におすすめの照明。カッコいいのは好きだけど柔らかさも欲しい、モダンも好きだけどクラッシックな要素もちょっと入れたいなど、MIXスタイルにピッタリ。インテリア上級者におすすめしたい照明です。
スポットライトタイプのシーリングのメリットはなんと言っても、光の向きを変えられること。壁面のアートを照らして演出するなど、メリハリをつけた空間演出をすることができます。このデザインは柔らかさもあるので、カッコいい空間だけでなく、可愛い系の空間にも合いますよ。
最後に
天井から部屋全体を均一に照らす照明だけだと、どうしても平坦な印象になってしまいます。
ペンダント照明を取り入れたり、間接照明効果のあるデザインを取り入れたりすることにより部屋に陰影が生まれ、奥行きや立体感を作ることができます。目に見えなくても、光は心に大きな影響を与えます。
リラックスした空間を作りたいという方は特に照明にこだわってみて下さいね。