公開日2023.06.07
カビが生えやすい部屋と場所は危険!今からできる家のカビ対策
梅雨時期などで雨が続いてお部屋がジメジメしていると思ったら、部屋の壁や床に黒いモノが…これはカビ!? お部屋にもカビって生えるの? そう。水回りだけでなく、気密性の高さや日当たりなどによって部屋にも油断しているとカビは生えるのです!
掃除する時間がない方もお部屋や水回りにカビが生えないように、ポイントを押さえて対策していきましょう。
カビには生えやすい条件がある
カビはどんな季節でも空気中に浮遊しているのですが、以下の条件3つがそろうと特に生えやすくなります。
カビが生える3つの条件
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- ①栄養となるものがある
カビはホコリや人の皮脂汚れ、食べ物のカスや石鹸カスなどを栄養にして繁殖していきます。
- ②湿度が60%以上
高湿度を好むカビが多く、60%以上になると生えやすくなります。
- ③温度が25~30℃
20~30℃を好むカビが多く、人が快適に思う温度はカビにとっても快適な温度になります。
家の中でカビが生えやすい部屋と場所
家のなかでカビが生えやすい場所があります。そこはきちんと対策をしないと3つの条件がそろいやすい場所。それぞれの部屋の環境によって条件のそろいやすさも変わってきます。あなたのおうちは大丈夫ですか? ぜひチェックしてみてください。
日当たりが悪い部屋
家の中で日当たりが悪く、湿気がたまりやすい部屋にはカビが生えやすくなってしまいます。早めに対策をとらないと気づいたら壁や床にカビ生えていた…ということになりやすい場所です。
換気をしない部屋
部屋を閉め切ったまま、換気をしていない部屋もカビが生えやすくなります。
押し入れ
押し入れはふすまを閉めたままの状態では換気ができないため、湿気やすくなります。また、湿気を含んだ布団をそのまま長い時間収納しているとより湿度が高くなります。また、押し入れは普段から掃除をすることを意識していないため、気づかない間にホコリなどのカビの栄養源がたまっていることも…。
布団やマットの裏
人は睡眠中にコップ1杯分の汗をかくと言われています。万年床にしていると、布団と接している床面にも湿気が溜まり、布団やマットの裏とその床面の両方に生えてしまいます。
洗面所・キッチン
洗面所・キッチンは常に水分があるため要注意です。水がたまる部分や濡れたままのパッキン、水が飛び散った場所など環境的にもカビが生えやすくなっています。
お風呂
水回りの中でもダントツでカビが生えやすい場所! カビが生えやすい条件の3つを満たしています。水が溜まっている、濡れたままの部分にもカビが生えやすいのでできるだけ対策をしましょう。
今からできる!家のカビ対策
カビは3つの条件である栄養・湿度・温度のどれかを満たさなければ生えません。温度は人間にとっても快適で調節することが難しいため、栄養と湿度のどちらかの条件を満たさないように気を付けるのかポイントです。そのためには「こまめに掃除をする」「乾燥させる」ことが大切です。
1.除湿機・エアコンの除湿機能を使う
まずは、除湿器やエアコンの除湿機能を使って、部屋全体の湿度を低く保ちます。
2.こまめな掃除
ホコリや汚れはカビの栄養となってしまうため、こまめに掃除機や拭き掃除で取り除きましょう。濡れた布で拭いた場合、カビが生えやすい部分は乾きにくいので扇風機などで最後に乾燥させるようにしましょう。
▲ 部屋の角はホコリがたまりやすいのでこまめに掃除機をかけましょう
部屋にカビが生えてしまった!場合の対処法
- 1.濡れた布に塩素系漂白剤を吹きかけて拭く
- 2.別の布を水に濡らして固く絞り、水拭きする
スプレー式の塩素系漂白剤を直接壁に吹きかけると飛び散って目に入ったり、色落ちの原因になるので濡れた布に吹きかけてから拭くようにしましょう。 ※色つき壁紙は色落ち、紙の壁紙は染み込む可能性があります。まずは目立たない部分で試して下さい。
3.そのままだと湿り気でカビが生えやすいので、扇風機で乾燥させる
1.こまめな掃除
日々掃除する場所ではないため、ホコリなどのカビの栄養源がたまっています。押し入れも部屋と同じように掃除機をかけるようにしましょう。
2.襖の両端を少しあけて、常に隙間を作る
ふすまの両端を10㎝程あけておくと、空気の流れをつくることができ、空気が流れると湿気がたまりにくくなります。
3.隙間に扇風機やサーキュレーターで風を送る
より空気の流れを作るために、扇風機やサーキュレーターで内部に風をいれます。
この時の風通しを良くするためにも、日頃から押し入れにモノを詰め込み過ぎないようにするとカビも生えにくくなります。
1.こまめに布団をあげる
布団に湿気がたまっています。布団を押し入れにしまう場合も、起床後すぐにたたまず、汗を逃がしてから収納しましょう。押し入れの床面と布団との間にスノコを敷くと、より通気性が良くなり、カビの防止になります。
2.布団乾燥機を使う
布団乾燥機は布団の乾燥はもちろんのこと、ダニ退治にも効果的です。
3.除湿シートを敷く
フローリングやベッドに直接布団を敷いている場合、布団だけでなく、床面にもカビが生えてしまいます。水分を取るために床との間に除湿シートを敷くだけでもカビが生えにくくなります。除湿シートは布団をこまめに上げる時間がない方におすすめです。(数回に一度は干す必要があります)
飛んだ水滴はすぐに拭く
洗面所・キッチンのような水回りは、使うたびに水が飛び散る場所です。そのままだとカビが生えやすい環境ですが、飛んだ水分を乾いたクロスですぐに拭きとるようにすれば、カビは生えることはありません。特にパッキンにカビが深くまで入り込むと、カビ取り剤でも取れなくなるので、生えないように防止しましょう。
お風呂はカビが生えやすいから気を付けているという方も多いのではないでしょうか? どんなに忙しい方も使用後のカビ対策としてやっていただきたいことは実はこの2つだけなんです。
1.お湯で壁についた石鹸カスを洗い流す
石鹸の泡や人間の皮膚のカスはカビの栄養源になりますのでお風呂から出る前に壁についた石鹸カスをお湯で洗い流してください。目に見えなくても背丈より上まで飛んでいます。上から洗い流しましょう。
2.換気する
洗い流した後は換気扇をまわして換気します。
お風呂のカビ取りについては以下でも紹介しています。
家事とハウスクリーニングのプロの技!お風呂のカビ予防と掃除のコツ
家のカビ対策 まとめ
カビが生える3つの条件「栄養・湿度・温度」を満たさないようにする。
1.こまめに掃除をする
- 部屋・押し入れは、「ほこり・汚れを取る」
- お風呂は、「石鹸カスを洗い流して、換気」
- 水回りは、「水分を拭き取る」
2.湿度を下げる、風を送って乾燥させる
最後に
一度カビが生えてしまうと、カビ取りをする手間が増えて掃除の時間も増えてしまいます。また、カビが深くまで侵入してしまうとカビ取り剤を使っても取れない!ということも多々あります。外に出られない日が続く梅雨時期は、おうち時間の過ごし方に「こまめな掃除の時間」をプラスしてみてはいかがですか? カビを防ぐことができて家もキレイになると気持ちがスッキリしますよ。
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。