公開日2025.02.18
家事だけに追われない!家で心地よく過ごすために必要な3つのこと

お家でもっと心地よく過ごしたいけれど、時間がない、お金がないからできないと思っていませんか?
お家にいながら満たされた気持ちになるためには、時間やお金は必要ではありません。今回は、どんな人でもできる、心地よく過ごすためのポイントをお伝えします。
心地よく過ごすために、新しい物は必要ない
毎日家事ややるべきことに追われていて一日がバタバタと終わってしまう。
家でもっと心地よく過ごしたいとココロの底では思っているけれど、「時間やお金がないからできない」と、あきらめている人も多いのではないでしょうか?
新しい物を買わなくても、どこかに行かなくても、お家にながらワクワクする、楽しい気分を味わうことはできます。
では、その具体的な方法は?
時短家事アドバイザーの私が日々心地よく過ごすためにしていることを3つお伝えします。
【1】ワクワクする空間をつくる

家にベランダやお庭があるのなら、簡易な椅子やテーブルを置いて過ごしてみませんか?
写真は我が家のベランダです。椅子とテーブル、日よけのパラソルを置き、過ごしやすい季節にはこのベランダで仕事をして、ご飯も食べて、一日のほとんどを過ごしています。

ベランダにこのスペースをつくったことで家にいながら風や鳥のさえずりを感じ、オープンテラスのカフェ気分が味わえるようになります。おかげでカフェに行くことがなくなり、時間もコーヒー代も節約にもつながりました。
このベランダで心掛けているのが、居心地のいい場所にするための掃除をTO DOリストのようにしないことです。掃除の時間はワクワクする空間づくりのためのクリエイティブな作業として時間を使っています。年に1度は隅々まで掃除しますが、普段は枯葉を手で取り除き、汚れはサッと拭き取るだけの掃除をしています。

家にある収納を「物を収納する空間」として使うのではなく、「気分が上がる空間」に変えてみるのもおすすめです。
例えば、洋服が好きな人は、クローゼットを洋服が押し込まれた収納スペースではなく、お気に入りの物だけが並ぶ空間に変えるのはいかがですか?

ここで大切なのは、服やアクセサリー、小物を気に入った物だけに厳選することです。
一度出してみて、気分が上がらない、長年身につけていないものは処分を考えてもいいかもしれません。見栄えをよくするために、洋服をギュウギュウに押し込まないようにしましょう。ハンガーもお気に入りのもので揃えるのもおすすめです。
【衣替え】着ない服は保管しない!残すべき服を見分ける3つの基準

クローゼット全体を片づけるのは大変…と思われる方は、小さな『コーナー作り』から始めてみては?アクセサリーでしたら、一部でもいいので透明のケースに入れて飾ったり、ケースをおしゃれにするなど、魅せる収納にするとショップのようになります。クローゼットが収納するため、着替えるための空間からお気に入りのショップに行ったような気持ちで満たされる空間に変わりますよ。
【2】今ある物で代用してみる。その工夫を楽しむ
専用の何かが欲しいと思った時は、「今持っている物で代用できないか?」と考えてみましょう。家にある物は少ないのが一番です。私はいつも買う前に代用品として今ある物を試しに使ってみます。

こちらは私が愛用している調理アイテム、お鍋の『staub(ストゥブ)』です。
無水調理・煮物・焼く・蒸す・炒める・揚げる・炊飯ができるのでこれ一つでほとんどの料理をカバーできます。こちらのstaubは、色・形・大きさなど種類がたくさんあるので揃えたくなりますが、ベーシックな一つを大切に使いこなしています。

パスタ鍋って大きくて場所をとりますよね?パスタ鍋は持たなくても一つのお鍋で代用できます。パスタ以外にもカレーや煮物、と幅広く料理を作ることができます。
持っている調理器具が少なくても、今あるものを使いこなすことで食卓のバリエーションを増やすことができ、美味しい料理は作れます。

また、ジュースとピクルスが入っていた空き瓶を花瓶の代わりに使っています。捨てるのはもったいないなと思っていた物も代用することで生き返ります。
当初はこの瓶にどんな花だと素敵に生けられるのか分からなかったので、コツをつかむまで花屋さんに相談していました。この瓶を持参して、合いそうなお花を選んでもらい、瓶の高さに合わせてカットまでしてもらいます。花瓶にはお金をかけていませんが、その分プロにアドバイスをもらうなど、素敵に見せるための工夫をしています。
代用品でも事足りるなら、買いたいと思わなくなるので、自分にとって本当に必要かどうかが確認できます。また、代用品でも心が満たされると、購入しなくても工夫次第で楽しむことができるという自信もついてきます。お家にいながら「次はどんな工夫をしようかな?」とワクワクすることができるようになります。
【3】使う頻度が多い物は『本当に欲しい物』を買う
使う頻度が多い物、専用の〇〇が欲しいという時は、少し値段が高くなっても本当に欲しい物を購入しましょう。

私の場合は包丁です。包丁はこの三徳包丁1本しか持っていません。出刃包丁やペティナイフも揃えようと思ったこともありましたが、魚を頻繁に捌くこともないので、三徳包丁1本で事足りています。
この包丁を購入する際は、職人さんに相談し、「素材が鋼なので手入れをすれば一生使える」という言葉でこの包丁に決めました。切れ味が悪くなればお店に持参し研いでもらっています。すると新品のように生まれ変わって戻ってくるのでもう違う種類の包丁が欲しいと思わなくなりました。
自分にとって「本当に必要な物」を購入すると心が満たされます。そして長く、大切に使うことができるようになります。使用頻度の高い物は、どんな物だったら自分が満たされるのか?を考えてみましょう。
心地よい暮らしに必要なもの
心地よい暮らしには、新しい物は必要はありません。どこかに出かけなくても、ワクワクする気分も味わえます。満たされた気持ちで過ごせるように「工夫する」ことが大切なのです。
何をすれば満たされるのかは人それぞれ違います。
・どんな空間が居心地がいいと思うのか?
・何をしている時、ワクワクするのか?
・本当はどんな物が欲しいのか?
ご自身をよく観察してみてください。そして、これならできるかもと思われたら、ぜひ取り入れてみてくださいね。
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。