公開日2023.05.26
部屋干しが乾かないのは、干し方が原因!早く乾かす3つの方法
雨が降り続く時期、家事がなかなかはかどらない…なんてことはありませんか?
「部屋干しがなかなか乾かない」「半乾きのニオイも気になる」「部屋干しでジメジメしてカビが生えないか心配」。梅雨時期のお悩みトップ3が、これなんです!
実は、洗濯物が早く乾いて、湿気がなくなれば、嫌なニオイもカビの心配も解決します。
家事のプロが、「部屋干しの洗濯物を早く乾かす方法」をお伝えします。
部屋干しがなかなか乾かない原因
雨が続く梅雨時期などに「今日は雨が降っているから、洗濯はしない…」という日が続くと、数日分をまとめて洗濯することになってしまい、大量の洗濯物を干す広いスペースが必要になります。干すスペースがない狭い部屋では洗濯物を隙間なく詰めて干すことになり、結局、洗濯物が重なっている部分がなかなか乾かない、乾きにくい生地はまだ濡れたまま…なんてことに。
実は、「部屋干しがなかなか乾かない」はほぼこれが原因です。狭い部屋にたくさんの洗濯物を詰めて干ことにより衣類に空気が通らず、乾くまで時間がかかってしまう。また、乾きが遅いことにより半乾きの嫌なニオイも発生してしまいます。雨の時期は洗濯物をためこまず、こまめに洗うことがなにより大切です。
部屋干しを早く乾かす方法3つ
早く乾かすために、簡単な干し方のポイントがありますので、ぜひ取り入れてみてください。
1.空気が通るよう干す
間隔をあけて干しましょう
洗濯物同士の間隔をあけて空気を通るよう干して、洗濯物全体の通気性をよくすることがポイントです。そのためには、服と服の干す間隔を詰めすぎないことが大切です。
ピンチハンガーはアーチ型に干しましょう
洗濯物の長さがバラバラな時は、ピンチハンガーを使います。長さの違いを利用して、挟む場所を工夫します。真ん中に短い洗濯物を挟んで、アーチ形にすると、下降気流によってアーチの中の空気が動くので、長短混ざる干し方より早く乾きます。
2.モノによって使うハンガーや干し方にひと工夫
綿のトップスはマチのあるハンガー
洗濯物の中で特に乾きにくい素材は綿です。分厚い綿素材の上着は、肩部分にマチのあるハンガーで干すのがポイント! 肩部分にマチのあるハンガーなら、服の内部にも空間がうまれ、内部全体の通気性がよくなり乾きやすくなります。
綿のズボンは小さなピンチハンガー
デニムや綿のズボンには小さなピンチハンガーがおすすめです。腰回りに空間を作れるようなハンガーなら、ズボン専用のハンガーでなくても大丈夫です。ズボンの腰回りは生地が分厚いことが多く、特に乾きにくい部分でもあります。腰回りに空間を作ればズボンの足首まで空間ができるので、内側にも空気が通り乾きやすくなります。
パーカーはフードが重ならないように干す
パーカーは、素材が綿で分厚いことも多く、フードと肩の重なる部分がなかなか乾かないのです。パーカーハンガーという商品もありますが、買うほどでもないし…という方におすすめの干し方です。パーカーのフード部分を、竿の端っこに引っ掛けて、布が重ならないようにしています。
シーツなど長さのあるものはコンパクトにして重ねない
シーツなど大きく、長さのあるモノを干す場合、大きく広げて干せたらベストですが、スペースがないこともありますよね? スペースがない場合は、コンにパクトにしてなるべく重ならないように、ジャバラに干すようにしましょう。ふたつ折りにして、ピンチハンガーにジグザグに干す方法があります。
ハンガーで干す場合は、ハンガーにかけられる長さに畳み、(画像は四つ折り)何本かのハンガーに通します。1本で干すとシーツの重なる部分が多くなり、重なった内側に空気が通らなくなります。ハンガーを数本使って干しことで、干す場所が低くて地面についてしまう時に、干す高さを短く調整することができます。
3.仕上げは、送風!
干し方の工夫をしたら、仕上げはサーキュレーターや扇風機を使って風を送りましょう。早く乾燥させる一番のコツは、直接風を当てることです。
サーキュレーターも扇風機も洗濯物全体に風が当たるように、首を振って送風します。
サーキュレーターは低い位置から、斜め上の角度で洗濯物に風を当てられるので、洗濯物全体に風が当たりやすくなります。風が遠くまで届きやすい特徴があるので、洗濯物との距離が遠くても乾きやすくなります。
扇風機は、洗濯物とある程度近い距離で左右の首振り機能を使って風を送るというように、機能が限られますので、風が当たりやすい真ん中には乾きにくい綿素材を、両端の風が当たりにくいところは、乾きやすい化学繊維の素材を干すなど工夫してみてください。
また、エアコンの除湿機能や除湿機も有効です。除湿機の場合は、除湿機の送風口を洗濯物に向けて下さい。
- 1:空気が通るよう干す
洗濯物の間隔をあける、ピンチハンガーはアーチ型になるように干す - 2:モノによって使うハンガー・干し方にひと工夫
乾きにくい綿のトップス、ズボンなどによってハンガーや干し方を変える - 3:仕上げは送風!
サーキュレーター・扇風機で直接風を当てる。エアコンの除湿機能、除湿機も有効!
最後に
部屋干しを早く乾かすためには、乾かない原因を知り、干すモノによって乾きやすい干し方のひと工夫をすることです。最近では、雨の日だけでなく、花粉の時期も部屋干しをされているご家庭が増えてきています。今回ご紹介した方法は今からでも簡単に取り入れることができますので、ぜひ日常の洗濯物にも取り入れてみて下さい。
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。