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公開日2023.07.27

新築住宅の「勝手口」は必要?いる派・いらなかった派の意見

家づくりには迷いや悩みがつきもの。年間約100軒取材する住宅ライターが家を建てた人にインタビューして聞いた、勝手口についての意見をまとめました。

最近の新築戸建てでは減ってきている「勝手口」。今の暮らしには必要がないものなのでしょうか?「使ってみてやっぱり便利!必要だった」の意見と「付けたことを後悔している、いらなかった」の意見を参考にして、自分たち家族にとってベストな家づくりに役立ててください!

必要だった派・いらなかった派の意見

付けたらやっぱり便利だった!
勝手口は「必要だった派」の意見

●勝手口があるとゴミ出しがしやすい
キッチンでゴミをまとめて勝手口からゴミ置き場へ、の動線がスムーズで便利というのが勝手口必要だった派の最も多い意見。特ににおいが気になる生ゴミなどをリビングや玄関を通らずに運べるのは大きなメリットです。




●買い物したものをすぐにキッチンに運べる
生鮮食品など食材を買い物した時は、帰宅してすぐに冷蔵庫に入れたいですよね。そんな時、勝手口からキッチンに入れてすぐ冷蔵庫があれば移動距離が少なくて便利。重たいものも運ぶ手間が省け、スムーズな動線になります。

●換気がしやすい
キッチンは料理のにおいがこもりがち。揚げ物やカレーなどの後はキッチンまわりだけでなく、LDK全体ににおいが充満することも。換気扇だけでなく、勝手口があれば換気がしやすく料理のにおいも素早く消すことができます。

付けたことを後悔している…
勝手口は「いらなかった派」の意見

●勝手口を付けたが結局、利用していない
勝手口を付けたけれど利用する事がない、というのがいらなかった派の最も多い意見。
キッチンから玄関が近い間取りの場合、わざわざ勝手口を通らなくても毎日の暮らしに不便がなかったという事です。せっかく付けたのに利用しないのであれば、大きな出費になってしまいます。

●防犯面が気になる
勝手口は玄関よりも簡易的な施錠の場合が多く、玄関だと通りに面していて周辺からの視線も気になりますが、勝手口の場所は敷地内で死角になりやすいので泥棒から侵入経路として狙われやすくなるというデメリットもあります。暮らしの利便性よりも安全性を重視する方は勝手口を選択しません。






新築で勝手口をつけるならこんな場所が便利!

新築なら間取りの設計時に、以下のような場所に勝手口を付けると便利になってメリットを活かせます!

●「駐車場」や「ゴミ集積所」に近い場所
家の駐車場と勝手口が近ければ、買ってきた重い荷物を持って玄関までぐるっと回らなくてもショートカットできるのでとてもラクになります。
また、ゴミも意外と重いですから、勝手口がゴミ集積所から近い場所にあると負担も軽減されます。




●「お風呂」につながる勝手口
勝手口はキッチンにあるもの、と思い込んではいませんか?
実は、脱衣所に直結する勝手口も便利なのです!
子どもが雨上がりの日に泥だらけで帰ってきた、野球やサッカーの練習帰りで汗と土まみれに…など、「とりあえずお風呂に入ってキレイにしてきて!」という時にリビングを通らず勝手口からお風呂に入る事ができれば便利です。

●「洗濯物干し場」に直結する勝手口
洗濯物を干す動線として、物干し場と勝手口がつながっていると洗濯の動線がスムーズになり、日々の家事がラクになります。

洗濯の動線がラクになる間取りはこちらも参考に。

ウチにも取り入れたい!人気の間取りVOL.1「ランドリールーム」


勝手口いる?いらない?まとめ

生活動線をシミュレーションしてみて「ココから出入りできれば便利だな」と思える間取りなら、勝手口を付けるメリットが大きくなります。
しかし、玄関から入ってもキッチンから入ってもそんなに動線が変わらない間取りならば、わざわざコストをかけて勝手口をつくる必要はありません。

勝手口は建築後に新たに付けようとしても、かなり大がかりなリフォーム工事になります。後悔しないように、勝手口があった方が便利なのか、なくても暮らし支障がないのかしっかり自分と家族の生活をシミュレーションしてみましょう。


新築入居後「しまった…!」にならないために

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筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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