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公開日2024.07.24

新築なのに、Wi-Fiが遅い原因は?戸建てのよくあるネットトラブル

マイホーム入居後によくあるネットのトラブル。Wi-Fiの通信速度が遅い、電波が弱い部屋がある場合の原因ついて説明しています。

この記事はこんな方におすすめです。

  • ・戸建てを建築予定
  • ・戸建てに入居したばかりなのに、Wi-Fiが繋がりにくい

新居でよくある、Wi-Fiが遅い原因

マイホームを建築後、光回線を契約してインターネットも導入済み。いざ入居して生活を始めると、Wi-Fiが繋がっているのに、通信速度が遅い、電波が弱い部屋がある、ということに気づく方は多いです。

その主な原因には以下の4つが挙げられます。

原因その1

Wi-Fiルーターと端末との距離が遠い

Wi-Fiルーターとは、無線LANルーターとも呼ばれ、光回線をWi-Fiで接続するために必要なネットワーク機器です。Wi-Fiは、このWi-Fiルーターから発せられる電波ととスマホなどの端末側から発する電波を接続させることで無線で通信が行える仕組みになっています。

家の中でこのWi-Fiルーターと端末との距離が遠いと、Wi-Fiの通信速度に影響を及ぼします。Wi-Fiルーターから発せられる電波は、距離が遠くなるほど弱くなります。そのため、Wi-Fiルーターを1階に設置している場合、1階は快適でも2階の部屋では通信速度が遅い、届かない、とういうことが起こるのです。
※Wi-Fiルーターのアンテナ指向性などの影響を受けている場合もあります。

原因その2

Wi-Fiルーターと端末間に障害物がある

Wi-Fiの電波は、障害物によって弱くなったり遮断されたりしてしまうことがあります。障害物とは、壁やドア、2階3階の床、家具などが含まれます。Wi-Fiルーターから端末までの距離が短くてもその間に障害物があれば、Wi-Fiの電波は反射したり吸収されたりすることで徐々に弱くなっていきます。
特に、住居で以下のような電波を通しにくい素材を使用している場合はその素材が障害となり、電波に大きく影響を与えていることがあります。

電波を通しやすい素材

電波を通しにくい素材

・木
・ガラス
(断熱ガラス以外)

・金属
・コンクリート
・水

※素材は厚さがあるほど影響度が高くなります。

電波の障害が少ない住居

木造住宅

大きな吹き抜けがある

平屋

木材はWi-Fi電波を通しやすい素材です。一般的な木造住宅や、壁や床が少ない大きな吹き抜けがある住居、1階のみの平屋は障害物が少なくなるため障害は少ないと言えます。

※木造でもモルタルや漆喰などの素材を使用している場合は電波の障害となります。
※お住まいの建物の構造や間取りによって、障害のレベルは異なります。

電波の障害が多い住居

鉄筋コンクリート造

壁、ドアに金属やコンクリートを使用している

2階以上で床暖房を設置している

部屋数が多く、入り込んだ部屋がある

素材に金属やコンクリートを使用している、部屋数が多く壁がたくさんある住居は電波に大きく影響を与えていることがあります。
※お住まいの建物の構造や間取りによって、障害のレベルは異なります。

また、床暖房で利用されることもあるアルミパネル。熱を伝達させるため床材の下に敷き詰められますが、このアルミパネルは電波を反射してしまうという特性があります。

原因その3

電波干渉の原因となる家電が近くにある

電波干渉とは、同じ周波数帯の電波が、同一の場所で飛び交うことで生じる現象です。Wi-Fiルーターには、「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯の電波が使われています。家で使っている家電に「2.4GHz」の周波数帯の電波を使われているものがあります。家電や近隣の家が「2.4GHz」の周波数帯の電波を使用していると、電波干渉が発生し、ネットの接続が途切れがちになったり、通信速度が遅くなったりします。特に電子レンジは調理中限定ですが、強い電波を発します。

販売されているほとんどのWi-Fiルーターは、2.4GHz と 5GHz の両方が利用可能です。近くに電波干渉となる家電がある場合は、5GHzに切り替えることも検討しましょう。また、ゲーム機や家電でも2.4GHzと5GHzの切り替えることができるものがあります。

原因その4

Wi-Fiルーターが古い

Wi-Fiルーター本体が原因というケースも想定されます。Wi-Fiルーターには無線規格があり、規格ごとにより通信速度が変わります。新しい規格ほど通信速度は速くなり、新しい規格に対応していない古いルーターを使用していると通信速度が遅く、結果的に速度が遅くなってしまうということがあります。

主な通信規格は次のとおりです。

世代 規格名 最大通信速度 周波数帯
第1世代
(1997年)
IEEE802.11 2Mbps 2.4GHz帯
第2世代
(1999年)
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
第3世代
(2003年)
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
第4世代
(2009年)
Wi-Fi 4
(IEEE802.11n)
600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
第5世代
(2013年)
Wi-Fi 5
(IEEE802.11ac)
6.9Gbps 5GHz帯
第6世代
(2019年)
Wi-Fi 6
(IEEE802.11ax)
9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
Wi-Fi 6E
(IEEE802.11ax)
9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
第7世代
(2024年)
Wi-Fi 7
(IEEE802.11be)
36Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯

それぞれの世代によって通信規格、最大通信速度、周波数帯などが異なります。新旧をよりわかりやすくするために、第4世代からは「Wi-Fi 4」などのシンプルな名称へ変更されています。新しいWi-Fiルーターは通信速度が速くなりますが、それぞれの規格で通信を行うには、接続するパソコン・スマホなどの端末や機器も同じ規格に対応している必要があります。

古いWi-Fiルーターを使用していると高速の光回線を契約しても速度が遅くなってしまうこともありますので、その場合は買い替えを検討しましょう。

ファームウェアの更新も忘れずに
また、最近購入したばかりのWi-Fiルーターでもファームウェアが更新されていなければ、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。最新のファームウェアに更新することで、Wi-Fiルーターの不具合が修正されたり新機能が追加されたりします。各メーカーでは、常に最新版のファームウェアを推奨されています。Wi-Fiルーターのファームウェアの更新方法については、利用されているWi-Fiルーターの各メーカーの公式サイトを参照ください。

新居でWi-Fiが遅い場合の解決策

新居に引越して間もないのであれば、契約している光回線事業者に相談しましょう。
Wi-Fiと端末間の距離が遠いのなら「Wi-Fi中継器」または「メッシュWi-Fi」の導入も検討するとよいでしょう。住居の構造や素材が電波の障害となっている場合は「メッシュWi-Fi」の導入がおすすめです。

Wi-Fi中継機
親機(Wi-Fiルーターなど)から発せられる電波を受信してから、別の電波を飛ばすことでWi-Fiが届く範囲を広げるネットワーク機器です。

メッシュWi-Fi
親機となる1台と複数の子機を組み合わせて機能します。 そのため、従来よりも広範囲でWi-Fiが利用できるようになります。複数の子機を設置することで、家中どこでも途切れにくいWi-Fi環境が実現できます。
Wi-Fi中継機とメッシュWi-Fiの違いについては以下の記事を参考に。

戸建てで使うなら、Wi-Fi中継機?それともメッシュWi-Fi?


これから新居を建築予定の方へ

新居を快適なインターネット環境にするためには、Wi-Fiルーターをどこに設置するかなどを建築前から計画しておくことが必要になります。事前に計画しておくことで、住居や家族のライフスタイルに合った環境を作ることができます。

関西にお住まいなら、新居のネット環境づくりは「eo光」がおすすめです。eo新築専門アドバイザーが、大切な新居を快適な環境にするためのご提案や、ネットの不安や疑問を解決いたします。もちろん、開通までしっかりサポートいたします。以下よりご相談ください。


協力

有限会社GoLive

企業や担当者の業務負担軽減を目的とした、ITやネットワーク環境の構築、インターネットサービス・クラウド活用の導入提案と運用を支援。さらに、ビジネスとWEBの専門知識を生かして自社のホームページを運用できる環境の構築と必要なスキル習得も支援している。

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