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公開日2024.12.17

あえて「2階リビング」を選んだ理由は?後悔しないためのポイント

“2階にリビングがある家”というと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
敷地が狭く隣家との間隔が狭いため、広さと陽当たりを確保するために2階に配置する。そんなイメージかもしれません。しかし、そのような敷地の問題がなくても「あえて」2階リビングを選ぶ方も。それは1階のリビングでは得られないメリットがあるからです。その理由について詳しくご紹介しましょう。

あえて2階リビングを選ぶ理由

2階リビングの家って、どんな家?

2階リビングの家とは、読んで字のごとく2階にリビングがある家のこと。2階にキッチンとリビングダイニングがある間取りです。
都心部などの狭小地や隣家との間隔が狭い家では、広さと陽当たりを確保するために1階に駐車スペース、2階にリビング、3階に個室を配置する家がよく見られます。

2階リビングには、1階では得られないメリットがある

敷地に十分なゆとりがある場合でもあえて2階にリビングを配置する家も見られます。それは1階のリビングでは得られないメリットがあるから。
一体どんなメリットがあるのでしょう?実例写真とあわせてご紹介します。

【1】なんといっても陽当たりがいい!

住宅密集地で隣家との間隔が狭い場合や建物に囲まれている場合、1階は陽当たりが悪くなります。けれど、2階なら1階に比べて窓から自然光が入りやすく、明るいリビングになることが期待できます。


▲ 【実例】大きな窓からは明るい自然光がたっぷり入る(大喜工務店 施工例)

【2】窓から眺望がのぞめる

窓からの見晴らしがよく、眺望が広がるのも2階リビングの魅力です。なだらかな斜面地だとなおさら景色が広がるので、あえて2階リビングにする方も少なくありません。
公園や森など自然豊かな景色を借景にして暮らせるのはとっても気持ちがいいですよね。

▲ 【実例】美しい風景を見ながら食事をしたり、コーヒーを飲んだり。ダイニングから眺望を楽しめるのも魅力!(大喜工務店 施工例)

【3】天井を高くでき、開放感を出せる

2階建ての2階リビングだと梁や天井を現す高天井や勾配天井にすることができるので、開放感たっぷりの大空間にすることができます。1階リビングの場合は吹き抜けにすることはできますが、上の階があるのでリビング全体を高天井にするのは難しくなります。リビング全体を高天井にできるのも2階リビングのメリットです。

▲ 【実例】リビング全体が梁や柱が見える高天井。間接照明を組み込むことでさらに素敵な空間に。(大喜工務店 施工例)

【4】プライバシーが守られる

1階リビングで大きな窓を開けていると、道路を歩く人などの目線が気になってカーテンを閉めっぱなし…なんて方もいるかもしれません。しかし、2階リビングならその心配は無用。2階リビングならカーテンを開けていても道路を歩いている人の目線は届かないので、プライバシーが守られます。

▲ 【実例】カーテンを閉めなくても外からの視線を感じることなく寛ぐことができる(大喜工務店 施工例)

老後が心配?2階リビングのデメリットと対策

2階リビングのデメリット

メリットがあれば、デメリットはつきものです。以下のようなデメリットもあります。

●階段の上り下りが大変…
やはり2階にリビングがあると一番のネックになるのが「階段」です。
1日に何度も階段を上り下りしなければいけない、重いものを持って2階に上がるのは大変、年老いた時に階段がしんどい、など階段の上り下りがデメリットになります。

●家族とコミュニケーションが取りにくい
1階に子供部屋があり、2階にリビングがある場合、子供が学校から帰ってきても顔を合わさない、友達を連れてきてもどんな子かわからないなど、コミュニケーションが取りづらいという問題はあります。家族と顔を合わせやすい「リビング階段」などと比べると顔を合わす回数が減るかもしれません。

階段のデメリットを軽減する方法

階段の上り下りに関しては、設計次第で軽減することは可能です。

1:階段に工夫をしておく
特に老後の上り下りが心配な方は、階段の傾斜をゆるやかにしておく、踏板を滑りにくい素材にしておくなどの工夫をしておくとよいでしょう。

2:キッチンだけでなく、浴室など水回りをすべて2階に配置
キッチンだけでなく、浴室など水回りをすべて2階にそろえると、一度2階にあがってしまえば1日に何度も上り下りしなくていいなど、回数を減らすことができるよう設計を工夫しましょう。

3:リビング続きに畳スペースを造っておく
リビング続きに畳スペースをつくっておくと将来は寝室として使えます。階段を上り下りせずとも将来的にワンフロア感覚で生活できる工夫をしましょう。

老後の階段の問題はホームエレベーターを付けることで安心はできそうますが、施工費とスペース、コスト面を考えるとなかなか手が出ないのが現実。足腰が悪くなり、階段の上り下りが困難になった場合は、階段に家庭用の昇降機を付けるという方法もあります。

2階リビングにすればよかった。後悔しないためのポイント

▲ 大喜工務店 施工例

デメリットはポジティブに、“毎日の心地よさ”を重視

確かに年をとったら2階リビングはしんどい、という問題はあります。ですが、階段を上り下りは日々の運動にもなるとポジティブにとらえ、老後よりも“毎日の心地よさ”を重視してみてもいいのではないでしょうか。
食事をしたり寛いだり、毎日長い時間を過ごすリビング。立地や条件などから2階にあるほうが素晴らしい景色が広がり、かつ陽当たりも良く、プライバシーを気にせず開放感を堪能できるというならば、あえて2階リビングにするのは、アリだと思います!


新築入居後「しまった…!」にならないために

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筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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