公開日2023.08.10
新築住宅の「ベランダ」は必要?いる派・いらなかった派の意見
家づくりには迷いや悩みがつきもの。年間約100軒取材する住宅ライターが家を建てた人にインタビューして聞いた、ベランダについての意見をまとめました。
ほとんどの家にベランダが付いているので「ベランダはあって当たり前」と考えていませんか?
ベランダを活用して暮らしに開放感を!というような暮らし方が流行る一方で、最近ではベランダを付けない家が増えているのも事実です。ベランダは本当に必要なものなのでしょうか?
「使ってみてやっぱり便利!必要だった」の意見と「付けたことを後悔している、いらなかった」の意見を参考にして、自分たち家族にとってベストな家づくりに役立ててください!
ベランダは必要だった派・いらなかった派の意見
「必要だった派」の意見
アウトドアのレジャーを自宅で楽しめる
家族でいつでも気軽にバーベキューを楽しんだり、テントを張ってベランピングを楽しんだり。アウトドアにあるリビングのような感覚で広いベランダやバルコニーを希望する方はとても多くなりました。
広いベランダでバーベキューをするのは「パパの憧れている暮らし方」のようで、多くのパパさんから満足の声を聞きます。キャンプ場などに行くとなると準備が大変ですが、自宅のベランダ・バルコニーだと気軽にバーベキューができ、後片づけもラクなのが良いとのママさんの意見もよく聞きます。
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洗濯物が乾きやすい
ベランダの用途として一番多いのが、洗濯物を干す場所。1階だと日当たりが悪い、干す場所がない、下着類は干したくないなどの理由で2階のベランダを洗濯物を干す場所として選ぶ方が多いです。シーツやバスタオルなど場所をとる洗濯物も、広いベランダなら干す場所に困りません。太陽の下でパリッと乾いたシャツやタオルは気持ちいいですもんね。
グリーンやお花を育てて癒しの空間に。家庭菜園の場所にも
ベランダでハーブや野菜を育てたり、季節ごとに美しく咲く花を育てたり。日当たりがいいベランダは植物を育てる場所としてもピッタリです。また、外観を華やかに飾るためにベランダを花やグリーンでいっぱいにするという方も。家の中からも、外からも花や緑を眺められると癒し効果もあります。
気分転換の場所になる
リモートワークが一般化して自宅で仕事をする方から聞く意見は「気分転換の場所になる」とのこと。上手く考え方がまとまらない、アイディアが浮かばない時などちょっとベランダに出て深呼吸するとパッと考えが浮かぶ事があるそうです。
また、天気がいい日はベランダに机と椅子を置き、仕事場として使う活用法も。気持ちいい風と太陽の光を感じながら仕事をするなんて憧れますね。
「いらなかった派」の意見
室内干しをするからベランダ不要!
最近とても多いのが、室内に「ランドリールーム」をつくり洗濯は外干しをしない、という方。ベランダは、花粉や黄砂など外気の影響も気になりますし、2階まで洗濯物を運ぶのも結構大変。
ベランダはつくるためには施工費がかかりますし、ベランダの分、部屋がせまくなる場合もあります。部屋干しする場所があり、ベランダは使わないと確定しているならつくる必要はありませんね。
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メンテナンスが大変
ベランダは風雨などの影響を受ける場所ですから、当然のことながら劣化しますし、外壁や床の防水などのメンテナンス費が必要になります。鳥の糞や虫の死骸などの掃除が嫌なのでベランダを付けなかったという方も。
あまりベランダを使わないのに、メンテナンス費用がかかってお掃除もしなければいけないとなると、ベランダは必要ないのかもしれません。
憧れの外観デザインにできない
外観デザインにこだわりがある方から聞く意見が「ベランダはデザインの邪魔になる」との声。外観のデザイン性を優先してベランダを付けないという方の声を聞きます。スタイリッシュなスタイルやキューブ型のデザインを好む方からよく聞きます。ベランダは外観から張り出したり、素材が変わったりするので気になるようです。
新築住宅のベランダいる?いらない?まとめ
新築住宅でベランダを付けると施工費とその後のメンテナンス費がかかります。
「自分の暮らし方ではベランダは使わないかも…」と思うのであれば思い切ってベランダのない家にしてみるのはいかがでしょう。
また、「ベランダで夕涼みをしながらビールをぐいっとやりたい!」など憧れの暮らし方があるのなら、いっそベランダを広くしてみては?
自分と家族の理想の暮らし方をトコトン考えることがベランダだけでなく、失敗しない家づくりにつながりそうです。
新築入居後「しまった…!」にならないために
はじめての家づくりはわからないことだらけ。その中でもわからないままつい後回しにして入居後「しまった…!」になりがちなのが、すぐにネットが使えない、テレビが見られないなどの通信環境の計画漏れです。このような事態を避けるためには「建築前からの計画」が大切です。
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筆者
住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実
株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。