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公開日2023.11.08

新築住宅の「和室」は必要?いる派・いらない派の意見

年間約100軒取材する住宅ライターが家を建てた人にインタビューして聞いた、和室についての意見をまとめました。

和室をつくるか、それともすべて洋室にするか。その選択で悩まれている方はとっても多いですね。
新築一戸建てを取材していると、和室がある家と和室がない家は体感的にフィフティ・フィフティ。そして、和室がある家を建てた方からは「和室があって、ホントによかった~!」と満足の声を聞く事が多くあります。逆に、和室が無い暮らしを選択した方にも納得の理由がありました。ぜひこれらの意見を参考に、和室の必要性を検討してみてください。

和室いる派・いらない派の意見

こんなメリットがあるから絶対必要!
「いる派」の意見

ゲストルームとして重宝!ゆくゆくは親との同居も視野に

リビングの隣に和室を配置している場合、普段は開け放してリビングと一体化して使い、来客時には扉を閉めて来客用の寝室にするという使い方をよく聞きます。和室の使い方として一番よく聞くのがコレ。また、今は来客用の部屋として使っているけれど、将来、親と同居するかもしれないのでその時のためにと和室を用意されている方も多いですね。

子どもの昼寝に、遊び場所に

畳はフローリングに比べてやわらかく、ゴロンと寝転がれるので小さな子どものお昼寝やおむつを替える場所として便利。また、子どもが転んでけがをする心配が少ないので安心感があります。ほどよくやわらかい畳の和室は、子どものケガの心配が少ない安心感のある場所です。
さらに、小学生や中学生の子どもであっても、具合が悪い時などに寝室に隔離するのではなく、リビングの隣にある和室に布団を敷いて横になっていれば、親は様子をうかがいやすいですし、子どもも寂しくありません。

冬はこたつでほっこりしたい!

冬はこたつが必要という方は、和室も絶対いる派です。こたつに入ってみかんを食べてぬくぬくするというのは、ある意味、冬の理想的な過ごし方ですからね。和室を小上がりにして、掘りごたつにするという方もたくさんいますね。やっぱり畳が落ち着くという方はリビングの一角を畳コーナーや小上がりの和室にしている方も。和モダンスタイルもお洒落ですね。

洗濯物を畳むなど家事の場所に

「帰宅時にまず和室に洗濯物を取り込んでおいて、夜の落ち着いた時間にテレビを見ながら洗濯物を畳みます」という声も。リビングのフローリングの上に洗濯物を山積みにしておくのは気になるけれど、和室なら直に置くのも気にならないとのこと。案外、この洗濯物の置き場所・畳む場所として和室を活用している方は多く、和室があって良かったと実感するポイントだとか。

こんなデメリットも
「使わない派」の意見

広いリビングにしたい!

和室いらない派の一番の意見はコレ。「普段あまり使わない和室を用意するよりは、毎日使うリビングを広くしたい」との意見。リビングが広ければ大きなソファも置けるので、子どものお昼寝やおむつ替えなどはソファで。リビングの広さや開放感を優先させると和室はあきらめるという方が多いようです。

デザイン的に統一感がなくなる、おしゃれじゃない

デザインの好みの問題ですが、ソファなどのインテリアと和室が合わない、統一感がなくなるという意見も良く聞きます。モノトーンでまとめたシンプルスタイルやインダストリアルデザインなどが好みの方は和室と調和させるのが難しいようですね。

劣化した際の畳のメンテナンスが面倒

日焼けで畳の一部だけ色が変わったり、畳をひっかいてこすれたり、畳が劣化した時のメンテナンスが面倒だからフローリングで統一した、という意見も。畳にダニが発生したり、カビが生えたりすることも和室いらない派は懸念されているようです。確かに、畳は劣化すると入れ替えが必要になりますから、そう考えると面倒ですね。

新築住宅に和室は必要?まとめ

和室をつくって後悔した声は少なく、あれば活用できる

インタビューをしていると「悩んだけれど和室をつくってよかった」という話は聞きますが「和室をつくって後悔している」という話はあまり聞いた記憶がありません。つまり、和室はあれば活用するのだと思います。和室をつくらなかった方からは「和室をつくったらよかった…」という後悔を聞くことはたまにありますので、悩まれている方は和室をつくった方がいいのでは、と個人的におすすめします。

また、和室は配置も重要です。リビングと続き間にするのか、独立した和室にするのか、それとも小上がりの畳コーナーにするのか。暮らしのスタイルにあわせた活用法を考えて和室の配置も検討することが満足する家づくりにつながります。

新築戸建てをご検討の方へ。入居後「しまった…!」にならないために

はじめての家づくりはわからないことだらけ。その中でもわからないままつい後回しにして入居後「しまった…!」になりがちなのが、すぐにネットが使えない、テレビが見られないなどの通信環境の計画漏れです。このような事態を避けるためには「建築前からの計画」が大切です。

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筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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