整理収納
2021.2.26
【冷蔵庫】整理収納アドバイザーが教える、誰が見てもわかりやすく、取り出しやすい収納アイデア

私たちは冷蔵庫を毎日活用していますよね。さらにおうち時間が増えたことで冷蔵庫の食材が増えて困っているという方も多いのではないでしょうか?今回は、整理収納アドバイザー長谷由美子さんが、家族の誰が見てもわかりやすく、時短にもつながる収納術と食材の正しい保存法などの知識を伝授します。
目次
整理収納アドバイザーが教える、誰が見てもわかりやすく、取り出しやすい収納アイデア
整理収納アドバイザーによるヒアリング

整理収納の悩みや問題を洗い出し、解決案を考えます。
小さな2人の子どもがいる4人家族。奥さまはパートタイムで働きながら子育てと家事をこなし、日々時間がない中で生活されています。料理をよくされることもあり、食材の買い出しは、まとめ買いと定期配達購入(週1回)を利用。その際、冷蔵庫の食材が増え、特に冷凍庫と野菜室はギュウギュウになり、どこに何があるのかわからなくなったり、取り出しが大変になったりすることが多いとのこと。
今回のお悩み
- ・まとめ買いをした時、定期配送で食材が届いた時に、冷蔵庫の中が増えて何が入っているかわからなくなる。
- ・時短で料理ができるよう食材処理して冷凍保存することが多いが、どんどん溢れてきて取り出しが大変になる。
- ・家族全員の飲料・食材が混在しているので、誰が見てもどこにあるかわかるようにしたい。
S.Nさん 賃貸マンション 家族4人(夫婦と4才と1才の子供2人)
その時のようす

まとめ買いした食材や冷蔵庫に入れなくてもいい食材が混在していて、同じ分類の食材がバラバラに収納されています。

すぐに飲まないジュースがたくさんストック

まとめ買いした食材と用途が違う食材が混在

左ドアポケット上段には子供のお薬

ふりかけやバターと一緒に化粧品も

右ドアポケットには調味料がぎっしり。取り出しにくくなっています。

ケースのサイズに合っていない容量が大きい調味料も無理矢理詰め込まれています。
冷凍室

一見整理されているように見えますが、冷凍しなくてもよい食材や作ったおかずが器ごと冷凍されています。

3段ある冷凍庫にぎっしり食材が詰まっているので何が入っているか見づらくなっています。
野菜室

常温保存でよい根菜類の野菜なども

上段にもパスタや乾物、常温保存でよい食材が
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冷蔵庫の整理収納実践!
まず、冷蔵庫の中の食材を出して整理しましょう
冷蔵室の食材を出して、整理します

まずは調味料から。開封してからしばらく使っていない、また賞味期限切れの調味料が出てきました。ついつい容量の大きい調味料を買ってしますが残ることが多いとのこと。
野菜室を全て出し、整理します

冷蔵庫に入れなくてもよい玉ねぎやじゃがいもなどの根菜が入っており、スペースを取っていました。お茶や乾物、塩なども入っているなど、スペースが空いていれば、とりあえずしまうという状況に。
その他の場所も、アドバイスのもと、整理収納が完了
アドバイザーによる冷蔵庫収納術
冷蔵室

人の手が届きやすく、取り出しやすい場所は「ゴールデンゾーン」。調理した鍋をそのまま入れたり、まとめ買いした食材を保存するスペースとして空けておきます。このゴールデンゾーンに置く食材は、使う頻度が高い物にしておくことで時短にもつながります。上段はあまり使わない、または賞味期限が長い食材を。

上段のジュースは必要な分だけに。下には朝ご飯セット、ご飯のお供セットなどそれぞれ分けて取り出しやすく。ストックしている食材は後ろに見えるように置き、なくなれば後ろから補充します。

子供の飲み物とおやつをそれぞれセットにしてケースにラベリングすることで家族が見てもどこにあるかわかるようになります。

調理した後の鍋ごと入れるスペースとして上段を確保。下段はすぐに食べないといけない、賞味期限が近い食材のゾーンとして目立つ場所に置きます。

チルド室は賞味期限が短い食材を右側から収納、分類分けのルールを決めるだけでわかりやすくなります。
野菜室

根菜類は常温保存として別の場所に移動。冷蔵室にあった調味料は野菜室に。冷蔵庫の右側にキッチンがあるので右側に置くことで時短に。野菜は育った状態と同じ立てて収納。小麦粉などの粉物は収納ボックスに収納することで、仕切りとしても役立ちます。

上段のクリア引き出しには、トマトなどの柔らかい野菜や、使いかけの野菜を。早く使わないと傷んでしまう野菜のゾーンとして収納します。
冷凍室

下処理した野菜、ストック用の冷凍食品など、上から見てわかりやすく、取り出しやすいようにゾーンで分けて収納。古い食材を前にすることがポイント。

中段の引き出しは、お肉とお魚ゾーンとして、期限が近い食材を同じく右側から並べます。

上段の引き出しは、高さがない平らな食材を収納、ルールとして、右側から左側にかけて期限が近い食材に並べることにしました。

小さい冷凍室は、子供のお菓子ゾーンを作り、子供も取り出しやすいよう収納
冷蔵庫の外側

子供の給食献立表の下に、買い足さないといけない食材、賞味期限が近い食材などをすぐメモできるよう、マグネット式のペンとメモ帳ボックスも準備します。買い忘れを防ぐこともできますね。
冷蔵庫の収納ポイント
- ●冷蔵庫全体の収納率は7割!スペースを確保することで、まとめ買いや鍋ごと保存する時に活用でき、節電にもつながります。
- ●「常温保存でよい食材」「期限切れの食材」「あまり使わない食材」を定期的に整理すること。
- ●場所のルールを決めておく、同じ分類の食材は収納ケースに入れてラベリングすることで、誰が見てもどこにあるかわかりやすくなります。
- ●正面から見る場所(冷蔵室)の収納ケースは、半透明で浅めの物を選ぶと、何が入っているかわかりやすく、前に引き出した際に取り出しやすくもなります。
- ●上から見る場所(冷凍室・野菜室)の収納ケースは、深めの物にすると取り出しやすく、野菜を立てて収納する際の仕切りにもなります。
before・after
冷蔵室


野菜室


冷凍室


今回使用した収納用品
最後に
ルールを決めてゾーン分けすることで、見やすく保管し、取り出しやすさが変わります。一人暮らしの方から家族、忙しいお母さんまで、どなたにもヒントになったのではないでしょうか。冷蔵庫を整理収納することで料理がしやすく時短になり、また食品ロスにもつながります。より効率よく料理をして快適な食卓を囲みましょう。
アドバイザー
整理収納アドバイザー
株式会社 カウデザイン FOR YOUR LIFE 事業部
長谷 由美子
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