整理収納

2021.08.06

​​​​​『50代からの整理収納』ほんとうに必要なものと暮らす

​​​​​『50代からの整理収納』ほんとうに必要なものと暮らす

30代、40代、50代と年代によって住まいや整理収納の悩みは変わります。30代~40代ではまだ子供が小さい方が多いですが、50代になると、進学や就職で子供が巣立っていき、ひと段落を迎える方が多くなります。

今回は、今年50歳を迎えて新しく住まいも変わった整理収納アドバイザー長谷さんに、ご自身、そしてアドバイザーとしての経験から50代の方に伝えたい、整理収納のお話を聞かせていただきました。

年代によって変わる、整理収納の悩み

▲ 整理収納アドバイザー歴10年の長谷 由美子さん

「仕事と子育てを両立している30代〜40代の時は、同世代からの子どもの整理収納やお片づけのご相談が多かったですね。50代になった今は、シニア層からのご相談が多く、これからのことや、老後の暮らしについて考えるようになり、これからどんな暮らしをしたいか、そのためには何が必要で、何を残すのか、を伝えるようになりました。」

長谷さん自身、30〜40代は、とにかく全力で必死だったという。子育てと仕事の両立はもちろん、いいお母さんでありたい、ちゃんとしないといけない、など周りの目を気にして先のことを考える余裕もなかったそう。そんな30〜40代と、50代とでは、考え方や暮らし方はかなり違うと言います。


50代以上はものをたくさん持っている

「これまでたくさんのおうちを見てきて思うことですが、50代以上は若い方に比べて、家にものが多い。自分もそうですが、先輩や両親も含めて、“バブル時代”を経験された方は、ものをたくさん持っていること=豊か、と思っている方が多いように思います。ものはしまっておくべきだ、しまっておくことが正しい、という考えで大事なものをしまい込んでいる方がとにかく多いですね。

時代は変わってきています。今は、ものをたくさん持っている=豊かではなくなってきています。今の時代は、大事なものはしまい込むのではなく、使ってあげることだと思っています。

ブランド品や高級品など、しまい込んでいるものをもう一度出してきて、当時のことを思い出してみる、そしてお手入れをして使ってみる、そうすることで、もう一度使ってみたい、子供や孫が使うかな、とか、これはここが気に入らないからいらない、と考え方も変わるのではないでしょうか。


今、自分が持っているものの責任者は自分

「もう少し年を重ねた60、70代の方を見ていると、たくさんものを持っていることが大変そうに思うことがあります。たくさんものがあり過ぎて、管理することが大変になっているんですね。たくさんのものを管理するには、スペースが必要だったり、整理収納アドバイザーのようなプロに依頼することになったり、維持すること自体にお金がかかるんです。

今よりもっと先に、しまい込んだものを全て出して、必要か、必要でないかを整理して処分するにはかなりのエネルギーも必要です。今、自分が持っているものの責任者は自分。責任者である自分がその後どうするか、を考える必要があります。

体が元気な50代、今できることをする。これからの暮らしをどのようにしたいのか、それには何が必要で必要でないのか、を考えて選び取ることです。家族の誰かに責任を押しつけるのではだめだと思っています。」


50代の方へ、整理収納のアドバイス

▲ 自分専用の衣類収納には必要なものだけをセレクト

「子供が進学や就職でいなくなったなら、子供が使っていた部屋・収納スペースが空きますよね?。その空いたスペースをどう使いたいのか?を家族で話し合いましょう。実際に整理収納のご相談時にその質問をしたのですが、空いた子供の部屋が家族で取り合いになって、結果、ものが多かったお父さんの書斎になったこともあります。

50代になれば、それぞれ自分の場所を持つことはいいことだと思います。夫婦であってもパーソナルスペースを作ることも大切です。

これからは全て一緒ではなくて、分けることで各々が楽になる。自分の部屋ができたら、自分が責任を持って管理することになり、その場所が整うことにも繋がります。」


50代からは、必要なものを考えて「ちょうどいい暮らし」を

長谷さん自身、50歳になって何か変化はあったのでしょうか?

「子供が社会人になって家から巣立っていったことで、子供中心から自分中心の生活へなりました。自分のために時間やお金を使う、空いたスペースは自由に使う、自分で決めて自分で行動することができるようになって、一旦、母親は終わったんだなと実感しました。

50代になった今は、もう必死に頑張ることはやめようと決めました。頑張らない、ちょうどいい暮らし。家計簿もずっとつけていましたが、子供がいなくなった後ではかかるお金も変わることに気づき、もう頑張って稼がなくてもいいのかなと。これから少しずつ仕事もセーブしていこうと思っています。その分、身体のケアに時間とお金を使うようにはなりました。」

▲ 和食器に盛るだけで食卓も華やかに

「子供がいる時は、料理は手作りにこだわっていましたが、今は手作りは一品だけにして、あとは買ってきた物を食器に盛るだけの日もあります。お気に入りの和食器に盛りつけるだけで美味しく見えます。頑張らないことで料理も楽になりました。休みに日にはストックを少しだけ、簡単に作っておくようにしています。」

▲ お気に入りのIDEEのダイニングテーブル

「家具もたくさん置かずに好きなものだけを少しにしています。特に、あたたかみのある無垢のテーブルだけはこだわって選びました。部屋のグリーンには、家族のような心地よさを求めるようになり、時々会話もしています。」

長谷さんにとって、これからの暮らしを考えた時に必要なものは何でしたか?

「明らかにものではないですね。心地いい時間とか空間、目に見えないものです。自分が好きなものが少しだけある空間、そこで過ごす心地いい時間。その心地いい時間を過ごすために、日々のちょっとしたお片づけ、料理などの家事も必要です。

自分にとって心地いい、ちょうどいい暮らしは人それぞれ違うと思います。50代以降はゆとりを大切に考えてもいいと思います。」

あなたにとって必要なものは何ですか?もしかしたらそれは、人や過ごしている時間、思いなど、ものではないのかもしれませんね。


Youtubeでは、長谷さんの詳しいお話を聞くことができます。

最後に

30~40代の頃と50代とでは悩みや考え方も変わっているのに、気づかずに毎日忙しく過ごしている方も多いのかもしれません。年を重ねたからこそ、楽しめることや時間があります。もし、あなたが50代なら、これからの暮らしをイメージして、必要なものを考えてみてはいかがでしょうか。

アドバイザー

整理収納アドバイザー
株式会社 カウデザイン FOR YOUR LIFE 事業部
長谷 由美子

無印良品で10年間(社歴12年)インテリアアドバイザーマネージャーとしての勤務した後、仲間と共に『整理収納』と『インテリア』と『無印良品』であなたらしく整え、あなたらしく暮らす【FOR YOUR… LIFE】をスタート。延べ7,000件以上の相談に応えてきた知識や経験から、苦手なお片付けをも好きにさせてしまう「人間力」と「提案力」が定評。一人一人の暮らしに対する想いを聴き、全てを受け止め、あなたらしい暮らしのゴールまで一緒に寄り添います。

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