整理収納
2022.09.30
ものが多い家にはこれが多い!?つい多く持ちすぎるもの

家にある“ものの量”について考えたことはあるでしょうか? これまで多くのご自宅を見てこられた、整理収納アドバイザーの長谷さんに、家に多くありすぎるものをジャンル別にピックアップしていただきました。「私の家も多いかも…」とドキッとするかもしれません!?
キッチン用品
家の中でものが増えすぎている場所の第一位は「キッチン」! 子供の成長、暮らす人数の増減や趣味の変化が起こる中でも「まだ使えるから…」となんとなく捨てられず、ものが多くなりがちです。

長さも柄もバラバラ…菜箸や箸
箸の数、数えたことってありますか? 家族の人数に対して、3~4倍の用意があるお家もあったりします。菜箸も実は多くなりがちなアイテムのひとつ。料理をする時に、気がついたら長さ違いの菜箸を使ってることもよくあること。同じ長さのものを探すという余計な時間がかかったりもします。菜箸や箸は、同じ長さや柄のないもので揃えておけば探す手間も省けるでしょう。

重ねて重ねて…、かさばりがちボールやザル
戸棚の中に、ボールやザルをたくさん重なっていませんか? 数えてみると実際に使っているものは、意外と限られていたりします。同じ大きさのものや昔は使っていたけど今は使っていないものなどは、思い切って整理しましょう。

歳を重ねるにつれて増える…、鍋・フライパン
片手鍋、ミルクパン、両手鍋、土鍋など、専用鍋なども数えると、かなりの量になりがちな鍋。焦げ付いたフライパンも、まだなにかに使えるかもしれないと持ったままになっていませんか? キッチンのコンロの数やよく作るメニューによって、必要な鍋のサイズと数も見えてくるでしょう。

バリエーション豊かになりすぎ…、カトラリー
スプーンやフォークも、ステンレス、陶器、木製などさまざまな種類が揃いがち。小さいサイズのものやグレープフルーツ用など専門的なものもあったりします。使わないのにありがちなのが、ギフトでもらったセットもの。使用頻度を考えて不要であれば、減らしてみるのもありかもしれません。
キッチン用品の整理のコツ
今の暮らしに必要なものだけでいい
今実際に使っているものはどれなのか、精査してみることが整理収納のコツ! いつかのために保管しておかなくても、今の暮らしに必要な量に合わせることが大切です。でも、多いからダメ、少なければイイというわけではなく、家族構成や暮らし方に合わせて、必要な数を揃えることが大切です。お料理の時短にも繋がると思いますよ。
日用品
粗品でもらったり、100円均ーなどで揃えやすかったり、ほっておいても増えがちな「日用品」。使う頻度も高いので、たくさん保管しておきたくなる気持ちもわかります。では早速具体的に見ていきましょう。

1枚、5枚、20枚かさばるのは…、タオル類
タオルが家に何枚あるか数えたことはありますか? 中でもバスタオルは増えがちで、20枚あるバスタオルのうち普段使っているのは3〜4枚だったという話を聞いたこともあります。必要な枚数は、家族の人数や洗濯の回数によって決めるのがいいでしょう。

戸棚からゴソゴソ出てくる…、水筒
意外と多いのが水筒。使っている本数は限られているのに、人からもらったものや、子供が使っていたものなども捨てづらいですよね。蓋を回して取るコップ式の水筒などもまだ持っていませんか?

家に入るとなかなか出ていかない…、ビニール傘
家族の人数分、傘は必要だと思います。日傘やファッションに合わせて数本揃えたい場合もあるでしょう。ただ意図せず増えがちなのが、ビニール傘。急な雨でコンビニで購入する必要がある場合は、雨合羽を買うようにするなど増えない対策を考えてみましょう。

大中小、ジャンルごとに勢揃いしている…、洗濯用ネット
消耗品ですが、長く使えるので数が増えてしまう洗濯用ネット。洗濯回数を考えてみると、最低限の数に絞るのがいいでしょう。最近ではリバーシブルで使えるものがあり、便利です。

耳は2つしかないのに..、耳かき、爪切り
引き出しの中からたくさん出てきがちなのが、耳かき、爪切り。無くしたり使いにくかったりした時に、その都度新しいものを買ってしまい、知らないうちに複数所有してしまっている場合もあります。
日用品の整理のコツ
あなたがいいと思う、お気に入りアイテムを見つけること!
生活に必要な最低限の数を把握することから始めましょう。また日々使うものだからこそ、あればいいではなくて、「良いもの」を揃えるのがいいでしょう。お気に入りのものが身の回りにあるだけで、十分に楽しく暮らせます。ちなみに私は、ライトの付いた耳かきを見つけてから、これ一つでよくなりましたよ!
衣料・ファッションアイテム
春夏秋冬や流行りもあるので、ファッションにまつわるアイテムが多い方もいるはず。普段着ているものに隠れて、クローゼットの中に増えているものがあるかもしれません。

引き出しの中にたっぷりと..、インナー類
女性の方に増えがちなのが、キャミソール・ストッキングなどのインナー類。使わないのにセットで買った、新品のストッキングが積み重なっていませんか? 自分の好きなコーディネート、着用シーン、使用頻度、洗濯回数などを踏まえて、今一度必要枚数を数えてみましょう。

過去の思い出を溜め込んで..、ホームウエア
“お土産でもらったけれど普段は着にくい”、“昔着ていたけれど今は着ていない”、“外では着にくい”などの理由でホームウエアに回している服は何着あるでしょう? 意外と2、3着で十分かもしれません。着心地がいいかどうかなどの視点で選んでみてください。

あっても困らないから..、ハンカチ
毎日使うものだからと、お祝いやプレゼントなどでももらう機会の多いハンカチ。何年も未使用なままのハンカチも棚に隠れているのでは? 忘れた時に買ってしまったりするのも増えてしまう理由の一つ。洗濯替え用、忘れた時用の予備、など数枚で実は事足りるかもしれません。
ファッションアイテム 整理のコツ
好きなものだけセレクト。もったいない精神とは、さようなら
使うあてがない古いものをとっておくのはやめましょう。着心地のいいものや自分の好きなものという軸で選んでいいんです! ものがたくさんあると、選ぶのに時間がかかります。必要なものは、好きなものだけ。今の自分の気持ちに素直になって、所有数を整理してみましょう。
文房具
増えやすいけれど、減りにくいのが文房具。最近引き出しが閉まりにくい、文房具がかさばってきた、と感じたらそれは整理する時かもしれません。まだ使える状態であっても、今の暮らしに不要であれば手放しましょう。

いざ使おうとしたらインク切れ多発…、ボールペン
ノベルティとしてもらうことの多いボールペン。何十本もまとめてゴムで縛ったまま放置していませんか? いつか使えるかもしれないと数年間取っておいたものでも、いざ使おうとしたら使いにくかった、インク切れしていたというのはよくある話です。

錆びていても捨てにくい…、ハサミ
古いハサミでも、錆びていても、捨てるが面倒なために複数置いてありがちなハサミ。一つの引き出しに、同じ用途で複数置いてある場合は、切れ味や使いやすさなどから、もの自体をまずチェックしてみましょう。

冷蔵庫にペタペタペタ…、マグネット、クリップ
冷蔵庫に貼られたマグネットも、キャラクターもの、おまけやポストに届いた宣伝用のものなど、なんとなく使っていませんか? 事務仕事をする人でない以上、クリップも暮らしの中では使用頻度の少ないアイテムです。
文房具整理のコツ
使うシーンを考えて、必要かどうか決める
なんとなくとってあると、どんどんものは増えていきます。例えば、何冊かでセットになっているノートや昔使っていたレターセットなどもストックが増えがちです。ものを意識的に見返してみると、自分の好みの変化やそのもの自体が不要になっている状況に気づくこともありますよ。
最後に
必要な量、好きなものを今一度見直してみてください。なんとなくではなく、意識をして見ることで、必要なものかそうでないかを見極められるようになります。今の暮らしに合わせて、“ちょうどいいものの量”を考えてみることが大切です。減らしてみると、意外と困らずに暮らせる場合も多いはず。暮らしの中に、お気に入りや好きなものだけを置けば、不要なものも増えにくく、快適な暮らしができて一石二鳥! 最近ものが増えてきたな…と思う方はぜひ実践してみてくださいね。
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アドバイザー
整理収納アドバイザー
株式会社 カウデザイン FOR YOUR LIFE 事業部
長谷 由美子
無印良品で10年間(社歴12年)インテリアアドバイザーマネージャーとしての勤務した後、仲間と共に『整理収納』と『インテリア』と『無印良品』であなたらしく整え、あなたらしく暮らす【FOR YOUR… LIFE】をスタート。延べ7,000件以上の相談に応えてきた知識や経験から、苦手なお片付けをも好きにさせてしまう「人間力」と「提案力」が定評。一人一人の暮らしに対する想いを聴き、全てを受け止め、あなたらしい暮らしのゴールまで一緒に寄り添います。
