公開日2022.02.09
実は、もういらない!?捨てずに家に置いてあるもの「あるある」
棚の中、引き出しの中から出てくるさまざまな、モノ・モノ・モノ…。捨てられないまま部屋の隅っこにある使っていなくて実は「いらないもの」、あなたの家にはありませんか?
これまで500軒以上の整理収納・お片づけの依頼を受けた整理収納アドバイザー長谷 由美子さんが、これまで見てきたご家庭によくあった「なかなか捨てられないもの」「片づけられないもの」を教えていただきました。
ものが多いというおうちにはたくさんあるかもしれません。
早速、見ていきましょう!
1.まだ何かに使えるかもしれない系
「いつか使えそうだから…」
空き缶・空き瓶
食品やお菓子が入っていた空き缶や空き瓶。テーマパークのお土産や贈答品としていただく場合も多いでしょう。中身を取り出したら本当は役目終了のはずですが、かわいいから、また保存容器として使えそうだからなどの理由でたくさん置いている方も多いです。食品が中に入っていた場合は、きちんと煮沸して保管し、いざ使いたいときに使える状態にしておきましょう。
「いつか使えそうだから…」
大量の紙袋
同じく商品を買った際の紙袋も、持ち運びや誰かに贈り物をする時に使うかもと貯め込み、いつの間にか何重にもかさばっていることも。大体20枚くらいあれば十分。一度整理してみましょう。持ち手も紙でできている紙袋は、紙ゴミを入れて捨てる袋として使いましょう。また、何に使うかの用途を決めて保管する数も決めておくと増え過ぎることもなくなります。
「また何かに役立つかも…」
古くなったタオル・バスタオル
10枚も20枚も、使わないタオルを保管し続けていませんか? 新しいタオルを袋ごと置いてある場合もありますよね。タオルなどは小さく切って、掃除用として使えますが、バスタオルって置いていても意外と使えないものです。
「いつかまた着るかも…」
サイズアウトした子ども服、何年も着ていない服
二人目の子ども(まだいない)や、将来の孫(まだいない)のために取っておいてある服たち。自分の服でも、高価なブランドものやお気に入りのもの、ダイエットに成功したら着られるなどの理由をつけて、なかなか手放せないもの。分かっちゃいるけれど、捨てられませんよね。
古くなったタオルや着ていない衣類も、収納場所や枚数など保管する枠を決めておくことがおすすめです。
2.いつかはやろうと思っているモヤモヤ系
「またいつかやるつもり…」
かつての趣味のもの
テニスグッズ、ヨガウエア、いつ最後に使ったか分からないゴルフバッグなど、部屋の隅でほこりをかぶっていませんか? その趣味は本当に再開する予定でしょうか。手芸用品や編み物用品、パン作りやお菓子作りのキットなども、意外と収納するための場所を取っていたりします。
「いつか始める…」
整理収納、料理、ダイエットなどの本
積み本もくせ者!書籍は欲望の表れです。本は読んだけれど、実行はできていないなんていうのもよく聞く話。整理収納の本も実は捨てられないランキング上位です。 「料理上手になりたい、きれいになりたい 」という願望が、料理本やダイエット本に反映されていたりします。
「いつかフリマアプリで売るつもり…」
未使用品の数々
未使用で箱や袋に入ったまま置いてあるもの、ブランドのものなど、いつか売ってお金に換えたいと思っていませんか? 箱に入っている分、余計に場所を取っていたりしますよね。
「返す時期を逃した… 」
神社のお飾りやお守り
神社にお返しするべきお飾りやお守りなど、時期を逃してずっと引き出しの奥にあるなんていうこともよくあること。普通に捨てるのは忍びない。いつか、いつかが、ずっとになっているパターンです。
「捨てる時期を逃した… 」
ペットポドルの蓋やインクカートリッジなど
時期を逃したものにはリサイクルしようとため込んでいたものもあります。ペットボトルの蓋やプリンターのインクカードリッジなど。「いくつかたまってから」ではなく、早めにリサイクルに持っていきましょう。
「またいつか見るかも…」
撮影したビデオテープ、写真のネガ
思い出が詰まっていても再生するためのデッキがないなどの理由で放置されているビデオテープ。またいつかDVDにして見ようと放置していると、見たい時には再生するデッキもなくなってもう見られなくなっているかもしれません。
3.ついつい買ってしまう系
「あっても困らないでしょ..」
保存容器、サイズ違いのラップなど
おうちで一番多いケースが保存容器。何10個も集めているご家庭もあります。大きさが統一していると重ねられるのでコンパクトに収納できますが、大中小などサイズが違っていればいるほど、大きさが揃わず、かさばって場所をとりがちです。
サイズ違いのサランラップを揃えている方も多いですが、こちらも置くための場所を取りがち。
「まとめ買いすると安いから…」
多すぎる消耗品のストック、セール品
特売日やネットでのスーパーセールなどで、日用品が安いとまとめ買いしてしまったりします。ポイントが貯まる、送料0円などにも惹かれますが、配送で届いた後、置くところがなかったりするものです。
「テレビを見てつい…」
ダイエット・健康グッズ、流行りの美容グッズ
ダイエットグッズや健康グッズなど、テレビショッピングでついつい買ってしまいますよね。意外と大きくて場所を取ったりします。高価だったからもったいないという想いだけで、大切な家の収納スペースを奪っていませんか?
「便利なはず…?」
用途が限られた便利グッズ
ゆで卵カッター、レモンを搾る道具やピザを切る道具など、便利グッズにはその用途にしか使えないものもたくさんあります。使い方が箱に書いてあるので箱も捨てられずに置いておいたり。1つの用途だけのために、場所を取ることにも繋がるので自分に必要なものだけに絞りましょう。
「梅の時期がきたから… 」
梅酒、梅干しの瓶
“梅仕事”もありがちです。梅酒や梅干しの瓶ってサイズも大きいですよね。実際に作った梅酒や梅干しを飲んだり食べているのならよいのですがずっと置いたままという方は、どのくらいの瓶が必要なのか、一度考えてみることがおすすめです。
4.なんとなくあるモノ系
「もったいないから…」
試供品(化粧水、ホテルのアメニティー)
“もらえるものはもらっておこう!”という精神で、試供品も集まりがちです。旅行に行った時に使おうと考えている方も多いですが、意識をしてなるべく早めに使うようにしましょう。
引き出しの手前に置く、わかりやすい場所に置くなどもポイント。せっかく保存しているならば、使わなければそれこそもったいないですね。
「買ったら付いてたから…」
ボタンと当て布
服を買った時に付いてくるボタンや当て布。捨ててはいけない気がして取ってありますが、もうどの服のものだか分からない、なんてことはありませんか?
スーツやコートについている付属のボタンや当て布が、どの服のものか分からなくなるときは、商品のタグとセットにしておくと判別しやすいです。服の裏地にそのまま縫い付けるのもいいでしょう。
sumica YouTube
YouTubeでは、ご紹介した以外にもよくある捨てられないものをご紹介しています。
最後に
今回、ご紹介したものは全て身近なものばかり。「我が家も同じ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
捨てられずに取ってあるものは、現在使っていないもの。思い出のある「過去のもの」と、これからこうなりたいという欲望が反映されている「未来のもの」、という大きく2つに大別できます。
「過去のもの」と「未来のもの」を整理してスッキリさせることで、「今の自分がしたいこと」が見えてくるかもしれません。皆さんが今、持っているものについて考えるきっかけになれば嬉しいです。