公開日2024.12.19
和の魅力を再発見!「和室」のある暮らし
いまだからこそ見直したい、
和の魅力
リビングにベッドルームなど、ふだん過ごすお部屋のほとんどは洋室。それでも、お家の一室として和室を選ぶ方はたくさんいらっしゃいます。リビングにはない使い道や、あたらしいインテリアスタイルを楽しめるなど、実はたくさんの可能性を秘めている和の空間。これからお家を建てる人も、お家の中に和室がある方も、もう一度その魅力を探ってみませんか。
そもそも…和室はあったほうがいい?
年間約100軒のお家を取材している住宅ライターによると、和室の「いる派」「いらない派」の割合はフィフティ・フィフティ。その理由は実にさまざまで、「なるほど!」とうなずきたくなるものばかり。
和室には「リビングにはできない使い道」がある!
和室ありのお家をつくったみなさんから聞こえてきたのは、「和室があってホントによかった~!」という声。お子さんのお昼寝や洗濯物を畳むなど、フローリング上ではできないことをする場として活用されています。なかには将来を見据えて和室を選択したというご家族思いのご意見もありました。
リビングの「広さ」や「解放感」を重視する人は慎重に
一方、和室をあえて選択しなかった方々からは、「リビングの空間づくりを最優先に考えたい」という声が。新築をお考えの方でリビングの広さや解放感に重きを置きたい場合、和室をつくるのは要検討かもしれません。
新築住宅の「和室」は必要?いる派・いらない派の意見
記事を読む和室の活用アイデア❶ いま、「小上がり」がキテいる!
小上がりとは、通常の床部分よりも高いスペースのこと。リビングの解放感を持たせつつ特別な雰囲気を演出できることから選択する方も増えているのだとか。「独立した和室までは欲しくない、けれど畳を敷いたスペースは欲しい…」。そんな欲張りを叶えてくれる懐の広さも人気の理由といえます。
床下をアレンジできたり、
個性的な空間をつくることができる
小上がりのいいところは、その高さを利用して床下部分に収納スペースや掘りごたつを設けられること。壁面部分にも、机や棚を取り付けて作業スペースにしたり、リビングとは異なるアクセントウォールを貼ったりと、個性的な空間をつくることができます。
▲ 縁がない正方形の畳を使用したり、アクセントウォールを採用したり住む人のセンスを感じる個性的なデザイン(ビーバーハウス施工例)
「小上がり」が、コミュニケーションを生む?
レイアウトやインテリアに工夫を凝らすことができる小上がり。実のところ、その最大のメリットは「家族のコミュニケーションがとりやすくなること」にあるそう。その詳しい理由について、住宅設計を手掛けるビーバーハウスの一級建築士・福田美由紀さんに聞きました。
▲ リビングの中の畳コーナーという役割をしている小上がり。腰を掛けたり、ゴロンと横になったりいろんなくつろぎ方ができる(ビーバーハウス 施工例)
リビングの「小上がり」を自分好みにデザイン!おしゃれな実例と注意点
記事を読む和室の活用アイデア❷持て余している和室を暮らしの中心に。近年注目の「ジャパンディスタイル」
ジャパンディは、「ジャパン」と「スカンディ」を組み合わせた造語で、北欧スタイルと和のデザインを融合させた、近年欧米を中心に注目されているインテリアスタイルのこと。実はこれ、日本のお家にある和室を魅力的にアップデートする救世主でもあるのです!
リフォームはまだ早い?
「ジャパンディ」で和室を生かそう
和室をふだん使いできる空間にするために、リフォームを考えるのはまだ早いかも。ジャパンディを取り入れれば、和室のよさを活かしつつ暮らしになじむ空間づくりが叶います。「自然素材が中心」「そぎ落とされたシンプルなデザイン」など、ジャパンディには和室との相性がいい納得の理由もあります。
和室を「能動的に使う空間」にすることがコツ
「うちの和室は、今やただの収納スペース…」。ほかのお部屋との調和が難しく、使い道を持て余している方も多いのでは。二級建築士・インテリアコーディネーターの久保貴美さんによると、「趣味や作業スペースにするなど、“能動的に使う空間”にすること」が、和室をお気に入りの場所へ変えるコツだそう。ジャパンディを上手く取り入れるポイントもお聞きしました。
インテリアだけで和室をおしゃれな空間に!人気のスタイル『ジャパンディ』
記事を読む和室の活用アイデア❸洋室と和室のつながりを生む「ローソファ」
▲ 画像提供 ローソファ専門店HAREM
座面や背もたれの高さが一般的なソファに比べて低いローソファ。畳のお部屋にローソファを置くことで、「洋」のリビングとのつながりが生まれ、お家全体に一体感を出すことができます。
意外に相性ぴったり!?
和室×ローソファ×こたつ
冬の時期、こたつは欠かせない!という方にも、実はローソファがおすすめ。座椅子を置くと少し野暮ったくなりがちですが、ローソファだとほどよく「洋」のモダンさがプラスされておしゃれ感がアップします。
▲ 画像提供 ローソファ専門店HAREM
子供にも、ペットにもやさしい
座面に高さのあるソファはゆったりと腰かけられる反面、小さなお子さんの転倒やケガを招く場合も。また、実はペットの足腰に負担をかけるといったリスクもあるのです。一方、座面の低いローソファなら、家族みんなが安心して過ごすことができます。
▲ 画像提供 ローソファ専門店HAREM
子供・ペットも安心。フレキシブルでおしゃれなローソファ
記事を読むsumicaではインテリアのヒントをお届けします
「毎日過ごすお部屋をもっと心地いい場所にしたい!」そんな声にお応えするアイデアがsumicaには満載!お部屋のレイアウトやインテリアスタイル別の家具、小物を選ぶポイントなど、日々の暮らしに役立つヒントを専門家やプロのアドバイスとともにたっぷりお届けしています。