失敗しないマイホーム

公開日2025.06.12

子どもが小学校入学前?家を建てるベストタイミングっていつ?

結婚した、子どもができた、子どもが独立した。
ほとんどの方がこれらの大きなライフイベントがきっかけで家を建てます。でも、ちょっと待って。そのタイミングってベストなの? そもそも、家を建てるベストタイミングっていつ?

年間約100件取材する住宅ライターが、家を建てるベストタイミングについて解説します!

家を建てるきっかけは、ライフイベント

実際にマイホームを建てた方のほとんどは結婚や出産、子どもの入学から子どもの独立など、人生の節目となるライフイベントがきっかけになっています。

このライフイベントをきっかけにした家を建てるタイミングは、以下の4つに分けることができます。

  • 1:結婚してすぐ(子どもを授かる前)
  • 2:子どもが小学校入学前(子どもが乳児・幼児)
  • 3:子どもが学生時
  • 4:子どもが独立後(夫婦ふたりの生活になった時)

1:結婚してすぐ(子どもを授かる前)

この結婚してすぐ家を建てる、という方は実はレアケースです。筆者はこれまで数件しか取材したことがありません。都心部には新婚カップル向けの賃貸住宅が多いので、希望の場所で気軽に住まいを見つけやすいという点で家を建てるという選択をしないのかもしれません。

2:子どもが小学校に入る前(子どもが乳児・幼児)

子どもが小学校に入る前に家を建てたいという方は、筆者のインタビュー経験の中の肌感覚で6割ほど。いや、もっと上かもしれないほど、非常によくあるケースです。
子どもが歩き出し、バタバタと走り回るようになると、アパートやマンション暮らしの方は特に音が気になりだします。静かにしなさい!と注意するのも嫌だなぁ、もっとノビノビと広い家で育てたいなぁという希望がわき、転校させるのは可哀想だから小学校に通う前になんとかしたいと考えだすタイミングです。

3:子どもが学生時

子どもがある程度成長し、小学生や中学生になった頃に家を建てるという方もまぁまぁ多いケースです。この場合、一番多いきっかけは「子どもに個室を与えたい」です。小さい頃は家族みんなで一緒に寝ていても、小学校高学年ごろにはそろそろ個室で、と子どもも親も考えだすタイミングです。

4:子どもが独立後(夫婦ふたりの生活になった時)

子どもが独立して夫婦ふたりの生活になってから家を建てる。最近はこのケースが増えてきたように思います。夫婦ふたりのコンパクトで趣味を楽しむ「終の棲家」を建てたいという希望です。

家を建てるベストなタイミングはいつ?

次に、4つのタイミングは家を建てるタイミングとしてベストなのか、またそのタイミングで家を建てる際の注意点について解説していきます。

「結婚してすぐ」は、家を建てるのに良いタイミング

結婚をして子供を授かる前に家を建てるという選択は、実に良い事ばかりです!
まず、家を建てることに集中できます。家を建てる時には、工務店との打ち合わせや設備メーカーのショールーム見学などなど、思っている以上に行動しなければいけません。「お任せで」なんて言える方ならいいですが、やはりキッチンを選ぶだけでもカタログだけでなくいろんなメーカーの実物を見て決めたくなるもの。また、照明や家具などもこだわるとなると、結構どころかかなり忙しくなります。
そんな時、子どもがおらず夫婦ふたりだけなら、機動力がちがいます!朝から晩までいろんなショールームを回ったり、仕事終わりは調べものに時間を費やしたりできるのでこだわった家がつくれるというも、このタイミングならでは。

また、家賃がもったいと考える方にもこのタイミングはおすすめ。家賃分を住宅ローンに置き換えればいいだけです。結婚したらまず賃貸アパートやマンションに住んで、お金を貯めて…というのがセオリーかもしれませんが、将来的に家を建てたいと考えている方なら、ここは大きく考え方を変えてみましょう。

このタイミングに家を建てるのは家族構成が決まっていないから…と不安に思う方も多いでしょう。ですが、可変性のある間取りにしておけば大丈夫。1部屋を2部屋に分割できるようにしておけば、子どもの人数によって個室を分けることができます。また、もし子どもを授からなくても、子ども用につくっておいた個室は書斎にしたり趣味部屋にしたり、フレキシブルに活用できます。

「子どもが独立後」なら、思い切った家づくりが楽しめる

このタイミングで考えることは夫婦ふたりの生活だけ。時間もたっぷりあるでしょうし、おそらく2度目の家づくりになるので知識もあります。思い切った家づくりができるので、家づくりを一番楽しめるのは、このタイミングと言えるでしょう。

このタイミングはやはりシニア世代になった時の暮らしやすい家づくりがポイントです。各所に手すりを付ける、トイレや洗面室は介護や車いすを視野に入れて広めに、1階だけで生活できるようにするなど、老後の暮らしを考えて設計しましょう。

老後に後悔しない家づくりのポイントについては、以下の記事で詳しく説明しています。

リフォームするなら50代・60代で|老後に後悔しない4つのポイント

「小学校入学前」に家を建てたい方は、早めの計画が必要に

このタイミングで家を建てたい方は、小学校に入学する前というタイミングを逃さないように、準備を早めにしておく必要があります。今、建っている住宅を買うならばそれほど時間はかかりませんが、住む場所探しから始める場合は希望のエリアに家を建てる土地がない場合もあります。実際に土地探しに3年ほどかかったなんていう話はよく聞きます

また、子どもが小さいと工務店との打ち合わせに集中できず、こだわりたいけどこだわれないという状況になって、結局深く考えずに決断してしまう場合もあります。この時期のパパ・ママは毎日が目まぐるしく、時間的にも自由がきかないのが現状。明確に子どもが小学校に入る前に家を建てたいという希望がある方は、なるべく早く家づくりの準備をすることをおすすめします。

「子どもが学生時」は暮らしやすい間取りはできるが、独立後を見落としがちに

子どもが小学生高学年や中学生なら、落ち着いてじっくり家づくりに集中することもできます。子どもに家づくりに参加してもらうことができるようになりますし、部屋数などの間取りも決まりやすいでしょう。子ども部屋の壁の色やカーテンを子ども自身で選ぶと、家に愛着がわき、大人になっても記憶に残るものです。また、洗面室と脱衣室は分けるとか2階にも洗面台を付けるなどの工夫も取り入れると、これから思春期を迎える子どもも暮らしやすい家になります。

ただ、このタイミングで気を付けたいのは、あまりに今の子どもの暮らしを優先しすぎて、子どもが独立した時のことを視野にいれないことです。例えば、子どもの個室を広くしたいから夫婦の寝室を狭くしようとか、収納スペースを削ろうとか。そうなると、子どもが独立した後に暮らしづらい家になってしまいます。それに、子ども部屋が快適だと自室にこもってしまう可能性もあります。

このタイミングは、子どもはいつか独立すると考え、個室は狭いぐらいでちょうどいいという感覚の方がいいかもしれません

未来の老後にも対応できる間取りについて、以下の記事で詳しく説明しています。

平屋みたいに暮らせる二階建て。「平屋風」間取りがおすすめの理由

将来的に家を建てたいなら、まずやるべきこと

1.まずは家族でしっかり話し合う

家を建てたいのか、マンションがいいのか、賃貸がいいのか、家族で話をしてみましょう。住む場所を考えるのは人生の中でとっても大切なことです。
インタビューをしていても「実は家を建てることが人生の夢だった」という方は少なくありません。その夢を叶えるためにも、まずは家族で「家」について話し合いをすることがはじめの一歩です。

2.年単位のライフプランを考える

家を建てるには、時間がかかります。場所はどこでもいい、家の間取りもデザインも全くこだわらないという方ならある程度早く建てることができますが、それでも半年以上はかかるでしょう。こだわる方は年単位で考えた方がいいです。
ですので、ライフプランを立てて、そのタイミングで家を建てるためにはいつから準備をしたらいいのか逆算しておくと、理想通りのタイミングで家を建てることができるでしょう。

家を建てるベストなタイミングは、いつ? まとめ

家を建てるベストタイミングについては、上記で述べたこと以外にもお金の話や仕事の勤務地などの話も絡んでくるので、一概には言えません。しかし、せっかく家を建てるなら後悔しないためにも、じっくり考える時間を設けることが必要だと思います。
ぜひ、自分たち家族のベストタイミングを逃さないように、「家」について家族と、もしくはこれから家族になる人と話してみてください。

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筆者

住宅ライター / プロインタビュアー
大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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