おしゃれな家づくり

公開日2024.02.26

期間はどのくらいかかる?|戸建てをリノベーションしたい!【2】

第1回ではリノベーションに興味を持ったらまずやる事について説明しました。今回のメインテーマはスケジュール感。中古物件を購入してリノベーションにかかる一般的な期間とスムーズにリノベーションを進めるコツについてレクチャーします!

リノベーションに必要な期間

中古物件を購入してリノベーションするとなると、一体どれくらいの期間が必要なのだろう…と疑問を持つ方も多いハズ。特に、「子どもが小学校に入る前までには」とか「賃貸の更新料を支払う期限までには」などデッドラインを決めている方には気になるところですよね。

前回の「中古戸建てを購入してリノベーションしたい!【1】」でご紹介した以下のリノベーションの流れのSTEP1~3について、それぞれの工程にかかる期間を詳しくお伝えしていきます。


中古物件
探し期
リノベーションセミナー参加、資料請求など
個別相談会に参加
資金計画
中古物件探し
売買契約

プラン
づくり期
リノベーション会社や設計士とプランの相談
間取り決定
仕様や設備の決定
リノベーション工事費用決定
リノベーション工事請負契約

工事期
解体工事
プラン調整・修正
リノベーション工事
検査
引き渡し

中古戸建てを購入してリノベーションしたい!【1】|物件探しより、まずやるべきこと


STEP1 中古物件探し期

中古物件を探しにかかる期間は、実は人それぞれ

中古物件を探しはじめて決めるまでの期間は、100点満点の物件が見つかるまで何年も探し続ける人もいれば、即決即断で決める人もいます。一般的に言えば、希望の予算とエリアに合わせてちょうどいい物件を1か月に1回、3件ほど見学し、それを3回繰り返し、10件くらい見学すればその中から決める方が多いといいます。
それで決まらない場合は予算を上げたり、エリアを変えたり条件を妥協して新たに物件を見学していきます。

中古物件探し期のポイント

不動産に同じものはなく、「いいな」と思う物件はみんないいなと思うので、悩んでいる間に売れてしまいます。

中古物件の購入をなかなか決断できない理由のひとつには、「この物件で理想の家ができるか?」と不安になるからです。「この家でどんな間取りになるのか、金額はどれくらいになるのかプランと見積もりを見てから購入を決めたい」という方も少なくないと思いますが、その期間で売れてしまうことがよくあります。

STEP2 プラン作成期

プラン作成期は、一般的に2か月ほど必要

中古物件が決まったら、本格的にプラン作成に入ります。
リノベーション会社や設計士に理想の暮らしを伝え、プランを提案してもらい、プランが決定したら細かい仕様や設備を決めていきます。その後、リノベーション工事の請負金額が決定し、契約、住宅ローンを組みます。一般的に早くて1.5か月~2か月ほど必要になります。この間に中古物件の方も売買契約をし、重要事項説明などを経て契約成立後に引き渡しになります。

プラン作成期のポイント

あせって決めなきゃいけないという状況をつくらない!

いつまでに完成したいというタイムリミットが決まっている方は、「早く決めなきゃ!」と焦ってしまって、もうちょっとこだわりたいと思っていても妥協してしまう状況になってしまいます。中古物件を決断する時とは違い、プラン作成はじっくり考える余裕を持って進められるようにスケジュールを調整しましょう。

STEP3 工事期

工事は一般的なフルリノベーションの場合で3~4か月。引き渡しまで約5か月

いよいよ工事スタート。中古物件の解体から始まります。一旦スケルトンにして屋根や外装まで工事する一般的なフルリノベーションの場合で3か月~4か月の期間が必要になります。工事終了後に検査などを経て、約1か月後に引き渡しとなります。

工事期のポイント

解体時に予期せぬ不具合などが見つかるかも!

中古物件ではどうしても外見の検査ではわからないシロアリ被害や雨漏り、腐食などが見つかる可能性があります。追加工事が必要になる場合もあるということを頭に入れておきましょう。


専門家に聞く、迷わずスムーズにリノベーションを進めるコツ

自分のスケジュールにあわせてスムーズにリノベーションを完成させるコツはあるのでしょうか? 専門家に話を聞きました。

株式会社 美想空間
代表取締役社長 建築士・宅地建物取引士 鯛島康雄さん

──できるだけ早く新居に住みたい場合、どうしたらいいですか?

鯛島さん:中古物件を早く決める事です。工事期間はどの会社でもだいたい同じ期間が必要になります。中古物件を購入してリノベーションしたいとのご相談に来られて、翌週に物件案内をし、1件目で即決された方で約6カ月後に新居が完成しました。それはとってもレアなケースです。リノベーションの最大の弱点とも言えますが、自分が欲しいものと同じものがない、見て決められないので、不安になり決断ができなくなる方がたくさんいらっしゃいます。経験上、中古物件を決める際は完全に理想通りの物件が見つかるまで探すよりも、ある程度思い切って決断した方が満足度が高く、その後の工事もスムーズに進みます。

──プラン決めを早くする方法はありますか?

鯛島さん:すでに決まっているパターンの中から間取りを選んで、タイルや床材なども数種類の中から選ぶというような、セレクト型でプランを決める会社があります。そのような決め方だと自由度は低いですが、パパっと決めることはできます。自分の暮らし方にあった自分だけのプランをつくりたい、 いろんな素材からカッコいいものをチョイスしたいと考えている方はフルオーダー型が合うと思いますが、そうなると1.5か月~2か月は見ておいた方がいいと思います。ここで焦って決めると、後悔につながる場合が多いです。

──逆に、ゆっくりプランを決めたいという場合に、打ち合わせの回数など決まっているのですか?

鯛島さん:決まっている会社もあります。打ち合わせは4回まで、4回以上を希望される場合は1回につき追加料金が必要になりますというような取り決めですね。じっくり何回もプランナーと打合せたいと希望する方は事前にちゃんと調べておいた方がいいですね。ちなみに、美想空間では打合せの回数に上限は決めていません。平均で6~7回 ほど、対面もしくはオンラインで打合せをしています。

──ズバリ「中古物件を購入してリノベーション」をスムーズに進めるコツは?

鯛島さん:中古物件を決める時は大胆に思い切って決める、プランを決める時は急かされずにじっくり考える余裕を持つ。このふたつがとっても重要です。タイムリミットがある場合は約1年半前から物件探しをスタートすると、期限内までにあせらずゆとりをもって進められると思います。

▲ 築41年の木造一戸建てのリノベーション(美想空間 施工例)

まとめ

中古物件には同じものはなく、時間をかけたからと言って良い物件が見つかるとも限りません。物件選びの期間よりも、「自分がどう暮らしたいのか」のプランづくりに時間をかけるほうが満足できるリノベーションにつながります。
なかなか決断できない…という方は、物件も取り扱う信頼できるリノベーション会社に相談することで背中を押してもらえることもあります。そういった意味でも、リノベーション会社選びは本当に重要なポイントになりますね。次回は、そのリノベーション会社選びについて詳しく解説したいと思います。お楽しみに!

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取材協力

株式会社 美想空間

中古物件購入からサポートしてくれるワンストップ型のリノベーション会社。一戸建てのリノベーションが得意で、住む人の安心・安全・快適をベースとした上で、あそび=日常生活の余白を楽しめる家づくりを提案。大阪港駅から徒歩2分にあるKLASI COLLEGEでは、リノベーションセミナーやワークショップなどのイベントを随時開催。おしゃれなキッチンなどのショールーム、カフェ、キッズルームもあり、リノベーションのワクワク感を体感することができます。

▲ 築70年の建物をリノベーションした
KLASI COLLEGE

▲ 受付では日替わりでスタッフが
お出迎えしてくれる

筆者

著者

住宅ライター/プロインタビュアー 大内 夏実

株式会社リクルートで情報誌のイロハを学び、独立。不動産・住宅系ライターとして経験を積む。大手ハウスメーカーから小さな街の工務店までさまざまな建築会社の注文住宅施工例やモデルハウスなどを取材し、また実際に購入した方、家を建てた方のインタビューも多数実施。年間100軒ほどの取材に基づいた知識と経験から多くの建築会社の広告戦略なども手掛けている。

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