公開日2025.05.16
100均の木材だけで作れる!「木箱」と「額縁」の作り方

DIYに挑戦してみたいけど、大きなものを作るのは不安…、という方にぴったりなのが、100均の木材を使ったDIYです。
最近では、ダイソーやセリアの100円ショップでも木材や工具などのDIYアイテムが充実しているのでコストを抑えることができ、初心者でも気軽に挑戦できます。
今回は、sumica編集部が100均の木材だけを使った木箱と額縁作りに挑戦しました。
100均の木材だけで何が作れる?
100円ショップは、DIY用木材やアイテムの種類が豊富!

最近ではホームセンターだけでなく、100円ショップでも木材や塗料や釘、工具などのDIYアイテムが充実しています。特に木材は、ホームセンターの木材と比べるとサイズがコンパクトなものが多く、柔らかく重量も軽いのが特徴です。ダイソー・セリアにある木材の素材は桐材・ヒノキ材・松材などの種類が多く、サイズ展開も豊富です。さらに板状から角状、丸状、デザイン装飾など、用途によって使い分けもしやすい形状で販売されています。
ダイソー・セリアの木材の種類とサイズについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
【ダイソー・セリア】100均で買える木材の種類とサイズ一覧
100均の木材だけで作るなら?
100円ショップの木材はコンパクトで軽量なため、ノコギリで切ったり、接着したりといった作業がしやすい、またコストも抑えられるため、DIY初心者には扱いやすいというメリットがあります。ですが、強度が低いため100均の木材だけで家具などの大きなものを作ることは難しくなります。
100均の木材だけで作るなら、このコンパクトなサイズと軽さを活かせるものに適しています。


そこで今回は、初心者の方向けにダイソー・セリアの木材だけで作れる、小さめの木箱と額縁のDIYにチャレンジしました!
ダイソーの木材を使った木箱の作り方
必要な材料

- ・側面と底面:ダイソー桐板材(400x90x9mm)×8
- ・持ち手と柱:ダイソー桐角材(450x21x10mm)×3

- ・木工用ボンド(ダイソー)
- ・紙やすり1枚(ダイソー)
- ・塗料 水性ニス(ダイソー)
- ・刷毛(ダイソー)
- ・金槌(ダイソー)
- ・釘(セリア)
- ・ノコギリ(持ち合わせ)
- ・キリ(持ち合わせ)
- ・クランプ(持ち合わせ)
木箱作りの手順

外寸:横幅300mm ×高さ180mm × 幅198mmの木箱を作ります。横から見た面の横幅と高さを表示した図を描きます。

上から見た際の横幅と奥行きを表示した図を描きます。木箱の四隅には「柱」となる木材を付けます。柱を付けることにより、柔らかくて薄い木材の強度と安定性を高め、変形を防ぎます。
次に、木材のカット図も作ります。

あらかじめ設計図と木材のカット図を作成しておくことで、作業がスムーズに進み、失敗を減らすことができます。はじめは設計図や木材のカット図を作るのは難しいかもしれませんが、どの材料をどのサイズで使うか、どのように組み立てるかが分かりやすくなるので、必要な材料の過不足も事前に確認ができ、作業効率もアップします。
設計図と木材のカット図の描き方は以下の記事で詳しく説明しています。
【失敗しないDIY】設計図は意外と簡単?手描きとExcelを使った描き方

まずは側面として使う木板に印をつけ、ノコギリでカットしていきます。100均の木材は柔らかく、厚みも薄いものが多いため、最後の切り落としをする直前は力を抜くように、軽い力で優しく切り落とすようにしましょう。
切り落とした時に、力を入れすぎると木が割れたり、切り落とされる側の木材が落ちて裂け目が入ったり、バリができやすくなります。

同じように、木箱の柱と持ち手部分の角棒にも印をつけてカットしていきます。

カットした木材にやすりをかけていきます。
100均の木材の表面はあらかじめ綺麗に加工されていますが、さらにやすりをかけて滑らかにすることで、触ったときの手触りがより良くなります。また表面の不純物が取り除かれるため、接着剤がしっかりと密着しやすくなり、塗装のノリも良くなるのでムラがなく綺麗に仕上がります。

塗装する場合は、やすりがけをした後に塗布しておきます。一度に厚く塗らず、薄く均一に塗り、乾かしてから2度塗り、3度塗りと重ねることで塗装は綺麗に仕上がります。室内で使用する木箱には、塗料はニオイが少なく、乾きも早い水性塗料がおすすめです。

木材を組み立てる際は、まず側面(4枚)の木板を木工用ボンドで接着していきます。
\ここがポイント!/

木工用ボンドは、木材に染み込んで強力に木材同士を接着するため、実はDIYでは欠かせないアイテム。乾燥が早く、乾くと透明になるので家具作りに適しています。水性でにおいが少なく、安全に使えます。

接着した側面に柱部分も木工用ボンドで接着し、乾かします。

この時にクランプを使用すると、木材を固定しておけるので便利です。クランプは100均でも購入できるので一つは持っておくとよいでしょう。
使いやすいラチェット式バークランプについて、以下の記事で紹介しています。
片手でラクに固定!DIYの普段使いにはラチェット式バークランプがおすすめ

柱部分を接着した側面の木材に、隣り合う側面の木材を木工用ボンドで接着していきます。側面を順に接着していき枠組みを完成させます。最後に底面の木板2枚をはめ込んで接着します。

木工用ボンドが乾いたら、釘で固定していきます。木材が柔らかく薄いため、電動ドライバーなどの電動工具でビスを打ちこむと割れてしまう可能性が高いので、釘を金槌で打ちこんでいきます。
\ここがポイント!/

釘を打つ前にキリを使って少し下穴を開けるとさらに木材が割れにくくなります。キリは100均でも購入できます。

最後に側面に取っ手を付けます。

木箱の完成です!

塗装すると釘が目立たずインテリアにも馴染みます。
セリアの木材を使った額縁の作り方
額縁は、モールディング材で簡単に作れる

今回は、100円ショップのセリアの「モールディング材」を使用します(※)。モールディング材は、建築や家具などに使用される装飾材で、壁の巾木や額縁などにも使用されています。このモールディング材を使えば簡単に額縁を作ることができます。
※店舗により取り扱う木材の種類は異なります。また、在庫切れの場合もあります。
必要な材料

- ・セリアのモールディング材(450x20x9mm)×3(1本は予備)
- ・セリアの桐角棒(450x12x12mm 3本セット)×1
- ・セリアの桐板材(450x150x9mm)×1

- ・木工用ボンド(ダイソー)
- ・三角吊金具(セリア)
- ・マスキングテープ(裏板を固定する金具の代用/持ち合わせ)
- ・ノコギリガイド(持ち合わせ)
- ・ノコギリ(持ち合わせ)
- ・クランプ(持ち合わせ)
額縁作りの手順

A5サイズ(底板が縦210 × 横縦150mm)の額縁を作ります。
正面と裏面の底板から見た縦幅と横幅を表示している展開図を描きます。

木材をカットした時の必要なカット図です。

まず、モールディング材と枠組み用の角棒を木工用ボンドで接着します。後でカットするため、しっかりボンドは乾かしましょう。乾かす際はクランプで固定することでズレを防ぐができます。

ボンドが乾いたら必要なサイズにカットしていきます。額縁は、角をきれいに仕上げる「留め切り(とめぎり)」にする必要があります。斜め45度カットし、2つの45度の角度を合わせて90度の角を作る方法です。
\ここがポイント!/

ノコギリで木材を45度にカットするには実は高度な技術が必要です。その際、カットを手助けしてくれる「ノコギリガイド」があれば断面をキレイにカットしやすくなります。ノコギリガイドは、使用する木材の厚みに対応できるものを選ぶようにしましょう。

全てカットできたら、木工用ボンドで接着し、マスキングテープで4カ所を固定して乾かします。フレームはこれで完成です。

次に、底板部分の木材をカットします。

裏側のフレーム枠に三角吊金具を付けます。このときもキリで下穴を開けるとネジがとめやすくなります。

フィルムカバーはダイソーの「プラバン」を使用します。今回の額縁はA5サイズで設計しているので、既成のプラバンはカットせずにそのまま挟むことができます。

底板をフレームに固定させるため、今回は100均のマスキングテープを使用します。固定する金具にもこだわるとよりクオリティが高くなります。

額縁の完成です!
最後に

100均の木材を使って作れる木箱と額縁のDIYアイデアを紹介しましたが、木材以外の材料も工具もほぼ100均で揃えることができました。
100均の木材は軽くて扱いやすいので、塗装やデザインを工夫すれば、初めてでもオリジナルなDIY作品が楽しみながら作れますよ。ぜひ、挑戦してみてください。
筆者

sumica編集部
自然体で心地いい時間が過ごせるおうちにしたい、そんな想いを込めて、「こんなのあったらいいな」「これは便利!」と思う暮らしのアイデアをお届けします。