公開日2024.11.12
高さのあるレイズドベッドDIYに挑戦!材料と作り方【ガーデニング】
おしゃれなガーデニングのスタイルとして人気の「レイズドベッド」。前回は、ガーデニング企画としてホームセンターで購入できるレンガや材料を使った花壇を作りましたが、今回は木材で作る「レイズドベッド」に挑戦しました!
レイズドベッドは、植物が栽培しやすいメリットも!
レイズドベッドとは?
地面よりも土を高く盛り上げて作る植物栽培用のスペースのこと。庭の土を直接掘るのではなく、木材やレンガなどで囲いを作り、その中に土を入れて使用します。使う素材やデザインにこだわることで、庭やバルコニーを自分好みに演出することができるので、ガーデニングを楽しみたい方にレイズドベッドはおすすめです。
前回、レンガで作った花壇もレイズドベッドに分類されます。
レンガで簡単!おしゃれな花壇の作り方【ガーデニング】
レイズドベッドのメリット
レイズドベッドは見た目だけでなく、植物を栽培する上でのメリットもあります。
●排水性が高い
土が高くなっているため、水はけが良く、根腐れのリスクが減ります。
●土壌管理がしやすい
好みの土壌を作ることができるため、栄養豊富な土を作りやすいです。
●害虫対策
地面と離すことができるため、土中の害虫の影響を受けにくくなります。
●作業がしやすい
高さを持たせることでしゃがまずに作業できるようになるため、身体への負担が軽減されます。
必要な材料と作り方
今回は、木材で作る「レイズドベッド」に挑戦!
作り方を教えいていただくのは、木工のプロ・村上貴信さん。
教えていただいたのは
株式会社ARC研築 代表取締役
ロカコプロジェクト 代表
村上 貴信さん
二級建築士・古民家鑑定士・既存住宅状況調査技術者。住宅や店舗、インテリア・家具の企画・設計・監理などを行う傍ら、大阪府茨木市でDIYを活用したリノベーションのサポートを行う「ロカコプロジェクト」では、ものづくりで賑わいをつくり、面白く楽しいまちづくりを手がけている。
庭やベランダなどでレイズドベッドを置く場所が決まったら、そのスペースにあった寸法で設計図を作ります。
<サイズ>
横幅900mm×高さ750mm×奥行356mm
今回は十分にスペースがある庭なので、育てたいハーブの数に合わせたサイズにしました。
<デザイン>
木材はホームセンターで購入できる1×4材や角材を使用します。塗料は木目が残るウォルナット調で茶褐色の汚れが目立ちにくく、落ち着いたカラーをチョイス。
次に必要な材料をホームセンターで揃えます。木材はホームセンターであらかじめカットしてもらいました。
必要な木材・塗料・土・植物の量
- ・1×4材(6フィート:1820mm)7本:¥2,282-(1本¥326)
- ・30×40材(6フィート:1820mm)2本:¥764-(1本¥382)
- ・木材保護塗料(水性)1缶:¥1,408-
- ・ビス(ステンレススリムネジ)1セット:¥382-
- ・培養土(30L)2袋:¥1,600-(1袋¥800)
- ・腐葉土 1袋:¥657-
- ・赤玉土 1袋:¥327-
- ・鉢底石 1袋:¥492-
- ・ハーブ 6鉢:¥1,962-
横幅900mm×高さ750mm×奥行356mmのレイズドベッドに必要な量になります。
価格は購入時のものになります。
カットした木材に塗装をする
まずは、ホームセンターでカットした木材に塗料を塗装します。外の置くものなので、屋外用の木材が腐りにくい木材保護用塗料を塗布します。防腐以外にも防虫・防カビの効果もあります。
塗料を塗った後に更にウエスやタオルで伸ばすようにすると、ムラができにくく乾きやすくなります。
一回の塗装では木材にしっかり染み込まないので、一旦乾かしてから、もう一度塗装します。この二度塗りをすることで、塗料が染み込み、塗膜が厚くなるため耐久性がアップします。また、塗りムラが軽減でき、均一な仕上がりになります。二度塗りは手間がかかりますが、その分仕上がりが違ってくるので行うようにしましょう。
塗装した木材を組み立てる
塗料が乾いたら木材を組み立てていきます。両サイドから組み立てます。
ビスを打つ場所に印をつけ、下穴を開けてからビスで固定していきます。下穴を開けるのは手間ですが、木が割れるのを防いでくれます。特に柔らかい木材や細い木材の場合は必ず下穴を開けましょう。
屋外に置くモノには錆びにくいステンレス製のビスがおすすめです。今回は、木材の厚みを考慮して40mmのものを選びました。
木材の間に隙間ができると土や水が漏れてしまうため隙間ができないよう、しっかり木材同士は詰めて固定します。
両サイドが組み立てられたら、前後の木材をビスで接合させます。先ほどと同様に印をつけ、下穴を開けてからビスで固定していきます。
枠組みがひとまず完成。
同様の工程で、最後に底板をつけていきます。
底板が取り付けられたら、ドリルで水はけ用の穴を数箇所開けます。底にこの穴を開けておかないと、水が溜まってしまい植物が根腐れしてしまうことがあります。穴を開けた箇所は塗料が塗られていないため、木材保護用を塗っておきましょう。
レイズドベッドが完成しました!
土を入れる前に、底穴から土や石が流れ出ないように網(麻縄の網や不織布など)を敷きます。網を敷くことで虫の侵入を防ぐ効果もあります。
水はけを良くするため、一番底に鉢底石をたっぷり入れます。その上に培養土と腐葉土と赤玉土の3種を混ぜ合わせます。
植物が元気に育つための土の配分は、ヒアリングガーデナー酒井 智児さんに教えていただいた前回の花壇づくりと同様です。
レンガで簡単!おしゃれな花壇の作り方【ガーデニング】
最後に植物を植えていきます。植え方や植えた後の管理の方法も前回の花壇づくりと同様です。今回は、ハーブを植えましたが、ハーブは植える際にお花とは違うポイントがあります。
ハーブを植える時のポイント
- お花と別の場所に植える
ハーブの根は、お花の根より強いので、花の成長を妨げることがあります。ハーブとお花は別々の場所に分けて植えましょう。 - ハーブ名のプレートを刺しておく
植えた後に、これが何のハーブなのかがわからなくなることが多いので、ハーブ名のプレートを一緒に挿しておくようにしましょう。料理ですぐに必要な時にわかりやすくなります。
レイズドベッドの作り方 まとめ
このレイズドベッドは、背が高いため、しゃがまずに手入れができ、腰など身体への負担が軽減されるのが特徴です。また水はけが良く、根腐れのリスクが少ないのでガーデニングが初めての方でも失敗も少ないのでうれしいですね。デザインやカラーなども自分の好きなイメージにDIYで作ることができるので、「これからベランダやお庭でガーデニングを楽しみたい!」という方に特におすすめです。
協力アドバイザー
株式会社ARC研築 代表取締役
ロカコプロジェクト 代表
村上 貴信さん
二級建築士・古民家鑑定士・既存住宅状況調査技術者。住宅や店舗、インテリア・家具の企画・設計・監理などを行う傍ら、大阪府茨木市でDIYを活用したリノベーションのサポートを行う「ロカコプロジェクト」では、ものづくりで賑わいをつくり、面白く楽しいまち
協力アドバイザー
ヒアリングガーデナー
酒井 智児(さかい ともこ)さん
植物が人のココロとカラダを癒やす力の晴らしさを体験し、癒しや生きがいを求めている方達の力になりたいという思いからヒアリングガーデナーをスタート。子育てコーチング×ガーデンニングをコンセプトに、植物と共に暮らす豊かさを伝える教室を開催し、子育て支援の一環として「子ども寄植え教室」「親子DE寄植え~花育~」にも力を入れている。