インテリア

公開日2025.04.09

【ワンルーム・1K】狭くても快適に過ごせる、おすすめレイアウト

一人暮らしでよく見られるワンルーム・1Kの間取り。この間取りは限られたスペースであるにもかかわらず、食べる・寝るなど様々な要素が入り混じるため、ごちゃごちゃしてリラックスしにくい点が挙げられます。

今回は、ワンルーム・1Kの間取りでも、快適に過ごせるおすすめのレイアウトと、おしゃれに見せるアイデアをお伝えします。

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

ワンルーム・1Kの間取りが、リラックスしにくい原因

ワンルーム・1Kの間取りに共通するもの

一人暮らしで多いワンルーム・1Kの間取り。
両方の間取りに共通しているのは、「食べる場所」と「寝る場所」が一体になっているというところ。そのため、区切りをつけることが難しく、部屋全体がぼんやりとしてごちゃごちゃした印象になりがちです。
また、区切りがないことで生活のメリハリがなくなり、リラックスできない、ついダラダラ過ごしてしまう、という原因にもなります。

一人暮らしの間取りの悩みは、レイアウトで解決

ワンルーム・1Kは、この食・寝一体型の間取りをうまく活用するよう、事前にレイアウトを考えることで、快適な空間にすることができます。

「なんとなく家具を配置すれば、それなりのお部屋になるのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。一人暮らしの部屋のレイアウトを考えることには、以下のようなメリットがあります。

・「食べる」「寝る」の区切りをつけられる

  • 料理をして、食べて、リラックスして寝る。一人暮らしの空間は、ひとつの部屋で色々なことをします。家具のレイアウトを考えることによって区切りがつけられ、気持ちを切り替えることができるので、落ち着ける空間にすることができます。

・収納場所が増える

  • 限られた空間では、デッドスペースをなるべく減らし、必要な家具を考えてレイアウトすることが必要です。そうすることによって、収納場所が増え、スッキリした快適な空間にすることができます。

一人暮らしのレイアウトのコツは、「メリハリ」「動線」「目線」の3つ

ここから、具体的なレイアウトについて説明していきます。

レイアウトのコツ【1】食べる・寝る場所のメリハリを意識する

ワンルーム・1Kの間取りは、食べる場所と寝る場所のメリハリをつけることがもっとも大切なポイントと言っても過言ではありません。メリハリは、レイアウトでつけることができます。

メリハリをつける、おすすめレイアウト

(1)ベッドとテーブルの位置を離す

「食」と「寝」の区別は曖昧ではありますが、テーブルとベッドを離して配置することでゆるやかに仕切ることができます。一番手軽な方法ですので、あまり手間を掛けたくない場合におすすめです。

(2)観葉植物でゆるやかに仕切る

観葉植物でゆるやかに仕切ったレイアウト。部屋の雰囲気も良くなり、なんとなく区切りをつけられるのが観葉植物です。特に癒し要素が欲しい場合におすすめ。

(3)家具でハッキリと仕切る

家具を置いて「食」と「寝」の場所をハッキリと区切ったレイアウト例です。家具を間仕切り代わりにする方法は、収納場所が増えるメリットがあります。あまり背の高い家具は圧迫感が出るので、腰高ぐらいまでの高さがいいでしょう。

(4)パーティションで仕切る

軽やかに、でもハッキリと部屋の区別をつけてくれるのがパーティション。病院やオフィスっぽくならないよう、パーティションのデザインや素材は意識しましょう。

レイアウトのコツ【2】部屋と家具のサイズを把握し、動線を確保

当たり前ですが、部屋の大きさ=家具を置けるスペースではありません。部屋の大きさから動線を引いた寸法が家具を置けるスペースです。
レイアウトする際は、移動をスムーズにするうえで必要な動線をしっかり確保するようにしましょう。
*人が一人通るために必要な幅は60cm、横向きに通るために必要な寸法は40cmです。

家具を先に決めてしまう前に、可能であれば不動産屋さんに部屋の寸法を確認するか、部屋の採寸をさせてもらいましょう。家具屋さんに図面を持って行けば、レイアウトを考えてもらえるかもしれません。

レイアウトのコツ【3】目線を意識する

ここでいう目線とは、部屋の中で椅子に座ったり、ベッドに寝転がったときに見える景色のことです。椅子や床に座ったとき、ごちゃごちゃしたものや見たくないものが目に入ると、なかなかリラックスできません。

座った時や寝転んだ時に見えるものを意識して家具をレイアウトすることにより、リラックスできる空間になります。

ワンルーム・1Kの家具を選ぶ際の注意点とポイント

背の高い家具は避ける

高さのある家具は収納力が上がりますが、どうしても圧迫感が出てしまうため、避けることをおすすめします。
部屋にクローゼットや押し入れがなくて収納が足りず、どうしても背の高い家具が必要な場合は、濃い色ではなく明るい色のものにすると圧迫感が軽減されます。

家具の高さと奥行きを合わせる

「部屋が狭いから」と、モノが増えるたびにサイズがバラバラの小さい家具を置くと、部屋にデコボコ感が生まれ、雑多な印象になってしまいます。
隣り合う家具は、高さと奥行きを揃えることにより長い直線が生まれ、部屋がスッキリ見えます。高さを合わせることが難しい場合は、少なくとも奥行きは合わせましょう。

多機能&省スペース家具を取り入れる

多機能な家具や省スペースな家具は、一人暮らしのお部屋にありがちな問題を解決してくれる心強い味方になってくれます。例えば、

・ソファが欲しいけど置くスペースがない → ソファベッドを取り入れる

・少しでも収納が欲しい → 収納つきベッドやウォールシェルフ、突っ張りラックなどを取り入れる

・ヨガやピラティスをするスペースが欲しい → テーブルを折り畳みテーブルにして畳む


などが挙げられます。

他にも、色々な使い方ができる家具を選ぶのもポイントです。スツールはサイドテーブルとして使ったり、来客時にはチェアにしたり、時にはグリーンを飾る台にしたり、シーンや用途に合わせて使い分けできるのでおすすめです。

以下の記事では、1Kでウオールシェルフを作った実例をご紹介しています。

【ラブリコDIY】1K賃貸でもOK!玄関がおしゃれになる壁面収納

ワンルーム・1Kでも、おしゃれで快適な部屋にするアイデア

美しくないものは隠す

雑誌や書類、化粧品に薬…こういった身の回りのものは、部屋に生活感を生み出してしまい、特に狭い部屋ではより悪目立ちしやすくなります。
少し手間かもしれませんが、部屋のノイズになりそうなものは、扉つきの収納や引き出し、ファイルボックス、箱、カゴなどの中に入れて隠してしまいましょう。これだけでも部屋がスッキリ見えるはず。

その代わり、見せてもカッコイイものや美しいものは堂々と見せてくださいね。

「お気に入り」を飾るスペースを作る

限られた空間であっても機能性ばかりでは殺風景になり、心が満たされない部屋になってしまいます。
おすすめなのは、見るたびに気分が上がるような、お気に入りの雑貨や観葉植物、写真などを飾るスペースを1箇所作ること。シェルフがあればその上がおすすめですが、なければ壁面にアートやフレームを飾ってもOK。そこが部屋の主役となり、空間を自分らしく彩ってくれます。

以下の記事では、育てやすい観葉植物とおしゃれな飾り方を詳しく紹介しています。

初めての観葉植物。おしゃれに見せるなら、高さのある植物と鉢カバーがポイント!

プラスアルファの照明で雰囲気アップ

天井照明が「日常」だとすれば、スタンドライトやフロアライトは「非日常」を演出するアイテム。こういったプラスアルファの照明があると空間を瞬時に変えることができ、気分転換ができるのでおすすめです。

リラックスしたい時、映画を観る時、友達とゆっくり話したい時など、天井照明を消してスタンド照明だけにすると、同じ部屋でも違う気分を味わうことができます。もっと手軽に試したい場合は、テーブルや棚などに挟んで使うクリップライトもおすすめです。

以下の記事では、部屋のアクセントにもなるおすすめのテーブルライトを紹介しています。

癒し効果バツグン!個性あるおしゃれなテーブルライト6選

最後に

狭い一人暮らしの部屋は、レイアウトひとつで空間の使い勝手や見え方が大きく変わります。大切なことは、“自分の好み”と“機能性”、両方のバランスをとることです。
トライ&エラーを繰り返しながら、自分だけの心地よい空間を作りあげる過程を楽しんでくださいね。

アドバイザー

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

個人邸やモデルルームのコーディネート、店舗の装飾&ディスプレイなど空間づくりに関わるあらゆる分野で活動中。

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