インテリア

2023.04.10

初めての観葉植物。おしゃれに見せるなら、高さのある植物と鉢カバーがポイント!

植物は日々の暮らしを豊かにしてくれる大切なアイテム。その上、インテリアをおしゃれにみせてくれるのも観葉植物の魅力でしょう。
ご自宅でも植物を生かしたインテリアを楽しんでいるというインテリアコーディネーターの久保貴美さんに、初心者におすすめのリビングに置く観葉植物とおしゃれに見える鉢カバーの選び方について伺いました。

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

リビングに置く観葉植物を選ぶポイント

高さのある観葉植物を1つ置く

初心者の方はテーブルや棚の上に置けるような小さめの観葉植物を選びがち…。でもインテリアとしては、高さのある大きめサイズの観葉植物を1つ購入する方がおすすめです。存在感がある植物だと、家具や本棚などと同じようにリビング空間を構成する要素となるからです。

おすすめの高さは、1メートル

高さが1メートルくらいだとちょうどいい空間のアクセントになります。リビングの広さにもよりますが、植物の枝幅は広がっていない方が空間を圧迫せずに置きやすいかもしれません。

葉の形もインテリアのイメージに合わせよう

植物の葉の形も、品種によって異なります。一概にはいえませんが、丸い葉はナチュラル系の柔らかい印象のお部屋、シャープな細い葉っぱだと大人なイメージでスッキリとした印象のお部屋に適しています。

育てやすい観葉植物ベスト5

次に、どの品種を買ったらいいかわからない…という方に育てやすい、おすすめの観葉植物をランキング形式でご紹介します。

ハート形の葉がかわいい。でもこまめなお手入れも必要

5位 フィカス・ウンベラータ

熱帯アフリカ原産のクワ科の植物。大きなハート形の葉が特徴的。見た目のかわいさで人気があり、インテリアにも映えます。葉が大きくて薄いのでへたりやすく、埃もたまりやすいので、こまめな霧吹きやお手入れをして長持ちさせてあげましょう。

細い葉と湾曲した幹がスタイリッシュ

4位 ソング・オブインディア(ドラセナ)

「幸福」という花言葉を持つ、インドや東南アジアが原産のリュウゼツラン科ドラセナ属の植物。グリーンの細い葉にイエローの縁取りが美しく、湾曲した幹も印象的です。

南国風のカジュアルなインテリアと相性◎

3位 セローム

南ブラジル原産のサトイモ科。根っこが立ち上がってきたような個性的な幹とエキゾチックな葉の形が絶妙なバランスです。南国のような、カジュアルで楽しげなインテリアと相性が◎ 。耐陰性があり、丈夫で育てやすい。
※耐陰性…日照が少ない場所でも生育する性質

耐陰性が高く、場所を選ばずに育てられる

2位 シェフレラ(カポック)

風水ではリラックス効果や良縁を導いてくれるといわれている、中国南部・台湾が原産のウコギ科フカノキ属の植物。放射線状に広がる小さな葉が、手をパーにしたような姿が愛らしい♪ 耐陰性が高いので場所を選ばずに育てられます。

どんなお部屋にも合わせやすく育てやすい

1位 フィカス・ベンガレンシス

育てやすいと評判のゴムの木の中でも人気の品種。インドやスリランカが原産のクワ科フィカス属の植物です。葉の光沢感や色味など、部屋のインテリアを選ばないオールマイティさが魅力です。樹形も個性的でかわいらしい。

コーナー部分に、観葉植物は置くべし!

観葉植物はリビングの角に置くのが基本中の基本。特にリビングに入った時に一番はじめに目がいく場所(角)がおすすめです。専門的には「空間に入ったときに一番はじめに目がいく場所」のことをフォーカルポイントといい、フォーカルポイントに置くことで、空間をぐっと引き立たせることができます。

おしゃれに見えるポイントは「鉢カバー」にあり!

鉢カバーとは?

鉢と鉢カバーの混同にご注意! 鉢とは底に穴が空いていて、植物が植わる器を指し、鉢カバーは穴がなく、鉢を入れて使うもの。
鉢カバーは様々なデザインがあり、観葉植物をインテリアとしてランクアップさせてくれるアイテムです。

選ぶときは鉢よりも一回り大きいサイズで、鉢の高さよりも2〜3㎝上が目安。せっかく鉢カバーに入れてもプラスチックの鉢が見えてしまっては残念なので注意してくださいね。

つくりたいリビングのイメージに合わせた鉢カバーを選ぼう

植物の種類と鉢カバーの組み合わせは無限大。観葉植物に着せ替えをするように、つくりたいインテリアのイメージに合わせた鉢カバーを選んでみましょう。



ナチュラル系

ラタンやシーグラスなどの自然素材のバスケットなど、くしゃっと形が変形できるのがおしゃれな鉢カバー。

※写真はイメージです

例えば、こんなリビングに

温かみが感じられる、木の風合いやベージュ、生成りなどの淡い色が多く使われた空間。北欧や自然素材がお好きな方にもピッタリ。



モノトーン&モダン系

モノトーン、ホワイト、グレーなど。質感でいえば、つるっとした光沢のある素材が相性抜群。金属やシルバー系をプラスするとより高級感も出るでしょう。陶器や大理石などの素材もぐっとモダン感を演出してくれます。

※写真はイメージです

例えば、こんなリビングに

モノトーンカラーなど、メリハリの効いた空間。クールでカッコいいイメージがお好きな方。



アンティーク&ビンテージ系

バケツや鉄、アルミやステンレスなど工業製品のようなざらっとした質感のある素材の鉢カバーはアンティーク感を出せて、遊び心も感じられます。家にあるブリキの箱やペンキ缶など、なんでも鉢カバーの代用にもできるのでDIYで自分好みの価値カバーを作るのもおすすめです。

※写真はイメージです

例えば、こんなリビングに

無骨で男らしくカッコいいイメージのインダストリアル系がお好きな方。または、アンティーク・ビンテージ系の家具がお好きな方。



民族&南国系

麻や藁など、南国系の自然素材。ナチュラル系と重なりますが、よりプリミティブで個性的な印象のもの。民族系のショップで見つけたアフリカングッズもGOOD。いろんなアイデアが試せそう。

画像提供:インテリアショップ ELEMENTS

例えば、こんなリビングに

民族系のラグや装飾、エスニックテイストが感じられる自由なイメージがお好きな方。



最後に

室内のインテリアコーディネートには、植物は欠かせません。日常の中に生命が増えることで自然を感じることができ、日常生活に潤いが出ます。植物を置くだけでインテリアがより魅力を増し、暮らしも豊かになります。ぜひ、まずはお気に入りの観葉植物を探すことから始めてみてください。

アドバイザー

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

個人邸やモデルルームのコーディネート、店舗の装飾&ディスプレイなど空間づくりに関わるあらゆる分野で活動中。

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