インテリア

公開日2025.02.26

ダイニングテーブルを選ぶ前に|快適なダイニングにするポイント

ダイニングは基本的に食事をする場所ですが、実際は食事だけでなく、色々な使い方をすることもできます。
引越しや買い替えなどでダイニングテーブルを選ぶ前に知っておきたい、ダイニングを快適にするポイントを3つお伝えします。

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

1. ダイニングテーブルを選ぶ前に、「したいこと」をイメージする

ダイニングテーブルを選ぶ時、見た目や座る人数だけを考えていませんか?

ダイニングテーブルは、使い方によって暮らしの楽しみや可能性を広げてくれるアイテムです。ダイニングテーブルを選ぶ前に、ダイニングテーブルで「したいこと」「するであろうこと」をイメージしましょう。

日々の食事以外にもしたいことを想定してダイニングテーブルを選ぶことで、日々のストレスがなくなったり、暮らしや人生をもっと楽しむことができるようになります。

なんとなく部屋が狭くなることを恐れて「食事するだけだから」と小さめのダイニングテーブルを選ぶと後で後悔することもあります。この時のイメージは現実的な想定だけではなく、将来的にしたいこともイメージするとよいでしょう。

ダイニングテーブルでしたいことの具体的な例とポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。

したいことの具体的な例

人を招いて食事がしたい

人を招いて食事をしたり、パーティーをしたい。お料理が好きなのでたくさんテーブルに並べたい。そんな方は、大きめのテーブルもしくは拡張できるエクステンションテーブルがおすすめです。みんなで温かい時間を過ごせ、料理が美味しそうに見えるよう、照明の「光の色」にもこだわりましょう。

仕事がしたい

リモートワークが普及してきたこともあり、ダイニングテーブルの上で仕事をしたい方も多いでしょう。PCの他にも資料を広げたり、書類の記入など、スペースを取りますのでサイズを考慮しましょう。長時間座ることも多いので、椅子も座り心地の良い、疲れないものを選ぶとよいでしょう。

子供が学習する場所にしたい

小学生の子供がいる場合は、ダイニングで宿題することもあります。食事の時と勉強する時の光の色を変えたい場合は、光色切り替えタイプの照明を選ぶといいでしょう。
テーブルの上が教科書や消しゴムのカスで散らかり、食事の際に片付けないといけないというストレスを避けたい場合は、リビングに宿題ができるサイズのテーブルを置くか、別にデスクを置くことをおすすめします。

リラックスしたい

コーヒーなどを飲みながらスイーツなどを食べたり、お家にいながらカフェ気分でリラックスしたいという方も多いと思います。 テーブルの大きさはさほど必要ありませんが、大事なのは「雰囲気」。テーブルやダイニングチェアの素材や形、照明のデザインや音楽など、“理想のカフェ”をイメージすることでよりリラックスできます。

趣味を楽しみたい

ミシンで裁縫をしたり、絵を描いたり、ちょっとしたDIYをしたり、趣味関係の作業は、道具や材料でテーブル占拠することが多いもの。趣味を思う存分楽しむためにも、ストレスにならない大きさのテーブルがいいですね。また、汚れる可能性がある場合は、汚れを落としやすい素材がいいかもしれません。

教室を開きたい

料理、テーブルコーディネート、ハンドメイドなど、趣味や特技を使って自宅で教室を開きたいという方もいるかもしれません。その場合、想定の生徒数と作業などをするのに必要なスペースを考慮してテーブルを選ぶことが必要です。何かものを書く作業がある場合は、書いた時にガタガタしない素材がおすすめです。

ダイニングテーブルは未来に対応できるものを

現在夫婦2人であっても、将来的に子供が生まれた場合、往々にして宿題をダイニングテーブルですることがあります。また、子供の友達やママ友が遊びに来ることもあるかもしれません。ライフスタイルの変化にも対応できるものを選んでおきましょう。

また、家で「こういう趣味を楽しみたいな」「いつか教室を開いてみたいな」などがある場合、今は無理でも、いつかはしてみたいことを想定してダイニングテーブルを選ぶと夢も現実になりやすくなるかもしれません。

2. ダイニングがごちゃごちゃしてしまう原因|収納家具について考える

ダイニングでするであろうことやしたいことを考えたら、収納をどうするかも考えましょう。ダイニングやリビングがごちゃごちゃしてしまう原因の多くは、収納にあります。

収納場所はあればあるほどいいという訳ではなく、必要な収納場所を確保し、モノの居場所を決めることが大事です。ダイニングテーブルで作業をするときによく使うモノ、それらを収納する家具について考えておきましょう。

引越しなどでダイニングテーブルとチェアを購入する際には収納家具もあわせて選んでおくと、的確な家具の大きさやレイアウトを決めることができます。また、ダイニングテーブルとチェアとのイメージを統一させることができ、スッキリとしたインテリアになります。

以下の記事では、ダイニングとリビングが片付けやすくするコツをご紹介しています。

リビングが散らかる原因は?すぐ片付けられる、収納のコツ!


3. ダイニングでの作業をしやすく|収納家具のレイアウトを考える

今のダイニングには、「ダイニングテーブルとチェアしか置けない…」と思い込んでいる方が多いと思いますが、レイアウト次第で収納家具も置けるケースが意外にあります。
今のダイニングテーブル近くに収納家具を置くことができると、作業に必要なものをすぐに出したりしまったりすることができるので、スッキリとした使い勝手のよいダイニングにすることができます。

レイアウトの基本は、「動線が確保できるか」です。レイアウトの基礎知識さえ知っていれば、置けるかどうかの判断が出来ます。以下の記事では、レイアウトを考える上での動線について詳しく紹介しています。

リビングダイニングでの家具の配置に悩んだら。知っておきたいレイアウトの基本

ここからダイニングテーブル近くに収納家具を置いたレイアウトパターン例をいくつかご紹介しますので、今のダイニングのレイアウトの参考にしてみてください。

壁面に収納家具を置くレイアウト

ダイニングの壁面は、動線さえ確保できれば、収納家具を置くことができます。

収納家具を壁側に置き、ダイニングテーブルと離したレイアウトです。動線が厳しい場合や空間にゆとりをもたせたい場合は、テーブルと収納をくっつける方法もあります。

収納家具をダイニングテーブルにくっつけることでスペースに余裕ができます。この場合、テーブルの下になる収納部は、オープンにすると使いやすいです。

壁面に収納を置くことが厳しい場合

壁面に収納を置くことが厳しいという間取りの場合は、上のようにリビングとの間に間仕切り的な収納を置くことができるかもしれません。
背が高いものだと圧迫感を感じたり、小さい子供がいる場合は、万一倒れた際に危険ですので、高くても100㎝ぐらいまでのものがいいでしょう。また、オープンタイプの方が抜け感が出て圧迫感が少なくなりますが、雑多な印象になるのを避けるため、同じ種類のファイルボックスやかご等で統一感を出すとスッキリ見えます。

以下の記事では縦長・横長LDKの場合のダイニングのレイアウトなパターンをご紹介しています。

【縦長・横長LDK別】おしゃれで快適に過ごせる、ダイニングのレイアウト


まとめ

ただ食事をするだけでなく、色々な使い方ができるダイニング。
特にダイニングテーブルは、食事以外の使い方を考えて選ぶこと大切です。その過程で「こういう家具が必要かも!」「こういうことができたらいいな♪」という気づきにもなるかもしれません。あなたにとっての快適なダイニングづくりの参考にしてください。

アドバイザー

二級建築士 / インテリアコーディネーター

久保 貴美

個人邸やモデルルームのコーディネート、店舗の装飾&ディスプレイなど空間づくりに関わるあらゆる分野で活動中。

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