公開日2025.06.10
北欧インテリアとは?家具・配色の特徴と部屋の作り方

温かみがあり、洗練された雰囲気が人気の北欧インテリア。「北欧インテリアってどんなインテリアなの?」「北欧インテリアに憧れるけど、具体的にどうすればよいのか分からない…」という方も多いのでは?
北欧インテリアスタイルの特徴やお部屋に取り入れるためのポイント、おすすめのショップをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
北欧インテリアとは?
1940年〜50年代に本格的に形成された、デンマークやフィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧圏発祥のインテリアスタイルのこと。
冬の季節が長く、日照時間も短い北欧圏では、家で過ごす時間が長いため、インテリアにこだわる人が多いと言われています。「いかに家で快適に過ごすか?」を考え尽くされた北欧インテリアには、自然の温もりを感じるシンプルな家具、気分が明るくなる配色など、心地よく過ごすための工夫が多く取り入れられています。
北欧インテリアの家具と配色の特徴
北欧インテリアに使われる家具や素材、色づかいには以下のような特徴があります。

木材を使用した家具が多く、表面の仕上げも木の風合いを感じさせる、手触りの良いものが多いです。また、ウールやコットン、リネンなどの素材のファブリックも好んで使われます。

北欧の家具は、無駄を省いたシンプルなデザインが特徴です。また、シンプルなだけではなく、機能的&洗練されたデザインであることも人気の理由です。
気分が明るくなる色づかい

配色としてはオークやビーチなど明るい木の色やホワイトをベースに、自然とのつながりを感じさせる色(くすみブルーやグリーン、マスタードイエローなど)をアクセントカラーとして好んで取り入れられています。
北欧インテリアの代表的な家具と照明ブランド
北欧インテリアには、アイコン的な家具デザインや照明があります。それらを取り扱う、北欧のブランドをご紹介します。
家具ブランド
・CARL HANSEN&SON(カール・ハンセン&サン)

- 1908年、デンマークで設立されたブランド。北欧家具の中でも特に有名な、ハンス・J・ウェグナーがデザインした「Yチェア」は、1950年から現在に至るまで世界中で愛されています。
・FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)

- 1872年、デンマークで設立されたブランド。アルネ・ヤコブセンがデザインした「アリンコチェア」「セブンチェア」が有名。
・Muuto(ムート)
2006年、デンマークで設立された、比較的新しいブランド。北欧の若手デザイナーを起用し、北欧デザインに新たな息吹を吹きこんでいる。
照明ブランド
・Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)

- 1874年、デンマークで設立されたブランド。ポール・ヘニングセンがデザインしたペンダント「PH5」は、北欧インテリアを代表する照明。
・LE KLINT(レ・クリント)

- 1943年、デンマークで設立された王室御用達ブランド。デンマークの建築家であるP.V.イェンセン・クリントが、日本の折り紙に影響を受け、1枚のシートからオイルランプ用のシェードを作ったのがはじまり。
・&Tradition(アンドトラディション)
2010年、デンマークで設立された、比較的新しいブランド。
クラッシックデザインとモダンデザインを組み合わせた、未来のクラッシックを創造することを目指すブランド。
北欧インテリアのスタイルの種類
北欧インテリアはさらに「北欧ナチュラル」「北欧モダン」「北欧ヴィンテージ」の3つのスタイルに分けられます。
1.北欧ナチュラル

北欧デザインのシンプルさと機能性がありながら、自然素材の温もりや 優しさに重きを置いたスタイル。明るい木の色がベースになります。カーテンやクッションなどの布地は、コットンやリネンなど素朴で自然な風合いのものが多く使われます。
2.北欧モダン

温かみは残しつつ、より都会的でクールな印象を全面に出したスタイル。スチールやアイアン、コンクリート調、ガラスなどの素材をMIXすることも多く、木の素材との分量比で温かみとクールさのバランスが変わる。カラーはホワイト、ブラック、グレーがよく使われます。
3.北欧ヴィンテージ

1950〜1970年代の北欧ヴィンテージ家具を取り入れたスタイル。家具の色は濃い色が多く、落ち着いたレトロなイメージです。全体をヴィンテージ家具にする場合もあれば、一部の家具をヴィンテージにしてアクセントにする場合もあります。濃いグリーンやブルーなど、深みのある色をアクセントカラーにすることが多い。
お部屋を北欧インテリアスタイルにするポイント
ここでは、北欧インテリアスタイルにするための家具選びのポイントを、スタイル別にご紹介します。
北欧ナチュラル・北欧モダンにしたい場合
北欧ナチュラルにしたい場合、オークやバーチなど、明るい木製の家具を選びましょう。塗装は艶ありではなく、木の質感を生かしたマットな塗装のものを。デザインも装飾的なものではなく、シンプルで機能的なものがいいでしょう。

北欧モダンにしたい場合は、同じく明るい木の色をベースに、ホワイトやブラック、グレーの家具を空間のアクセントとして取り入れるとスタイリッシュ感がアップします。
リビングダイニングの一部の家具を買い替えたい場合は、ダイニングチェアがおすすめです。なぜ、ダイニングチェアなのかについては、以下の記事で詳しく説明しています。
新居の家具選び。リビングダイニングで一番お金を掛けた方がいいものは?
北欧ヴィンテージにしたい場合
北欧ヴィンテージにしたい場合は、ヴィンテージ家具はどうしても一点ものとなり、ブラウンの色味や濃さが個体によって変わりますので、色の組み合わせのバランスに注意しましょう。

一部の家具を北欧ヴィンテージの家具に買い替えるなら、「キャビネット」や「シェルフ」が部屋のアクセントになりやすく、取り入れやすいでしょう。
手軽に取り入れるなら、北欧雑貨から
家具などは買い替えず、手軽に北欧インテリアスタイルにしたいという方は、北欧雑貨を取り入れるのがおすすめです。「何か物足りない」というお部屋の場合も、雑貨や小物にはお金を掛ける価値があります。
おすすめの北欧雑貨
●クッションカバーなどのファブリック
「マリメッコ」「フィレイソン」「クリッパン」「アルテック」などの北欧テキスタイルブランドのものを。
●置物や飾り

・スウェーデンの陶芸家・デザイナー「リサ・ラーソン」の置物
・藁に糸を通して作られたフィンランドの装飾品「ヒンメリ」
・白樺でできたカゴ
これらの雑貨をとり入れることで“北欧らしさ”が出ます。また、北欧らしいアートポスターを取り入れると、おしゃれ感がアップします。
個性が欲しいという方には、デンマークのアーティスト「ビヨン・ヴィンブラッド」のフラワーベースもおすすめです。
北欧家具・雑貨が購入できる、おすすめショップ
最後に、オンラインでも購入できる、おすすめの北欧インテリアショップをご紹介します。北欧インテリアに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
CONNECT(コネクト)
北欧ブランドを中心に、照明、家具、ヴィンテージ家具、雑貨のセレクトショップ。北欧インテリアの定番がしっかり抑えられたセレクト。
オンラインが中心だが、ショールームもあり
HAY(ヘイ)
定番の北欧ブランドではなく、もう少し個性が欲しい方に。遊び心のあるデザインやカラフルなものが多くて楽しい。
haluta(ハルタ)
北欧ヴィンテージ家具の専門店。主にデンマークから1930年〜70年代の家具を仕入れている。
nest(ネスト)
センスのいい北欧雑貨のオンラインショップ。アートポスターも種類が豊富。
最後に
「いかに家で快適に過ごすか」を考え尽くされた北欧のデザインには、 心地よいインテリアのヒントがたくさんあります。
自然を感じる、長時間座っても疲れない、装飾よりも機能的であること、気分を明るくする色づかい、やさしく温かい光etc…
家で過ごす時間をもっと心地よく過ごしたい方、北欧インテリアスタイルを取り入れてみませんか?