更新日2024.09.06 公開日2024.07.26
ダイニングにはなぜペンダントライト?リビング照明との組み合わせ方
おしゃれなLDKを目指すのであれば、ダイニングの照明は天井から吊り下げるタイプのペンダントライトがおすすめです。今回は、私がコーディネートした事例を元に、ペンダントライトの選び方、そしてリビング照明との組み合わせのポイントをお伝えします。
ダイニングの照明はなぜ、ペンダントライトがいいのか?
一般的なお家のダイニングの照明は、天井に張り付くタイプの丸型の「シーリング照明」が多いかと思います。明るさ的にはもちろんいいのですが、部屋全体を上から均一に照らしてしまうため、どうしても空間がのっぺりとした印象になってしまいます。また白色の光だと、ダイニングの温かみも損なわれてしまいがち。
ダイニングを天井から吊り下げるタイプのペンダントライトにして光の位置を低くすることにより、空間にメリハリが生まれ、おしゃれ感がグッとアップします。また、目線の高さにあるペンダントライトは空間のいいアクセントとなって個性もプラスしてくれます。
光の色は電球色(薄いオレンジっぽい光)がおすすめです。空間に温かさが生まれ、料理も色鮮やかに、人の顔色も良く見せてくれますよ。
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ペンダントライトの選び方
まずは、灯数を決めましょう。ペンダントライトを吊り下げる灯数のパターンは、大きく2つに分けられます。
1:1灯吊り
ペンダントライトを1灯吊り下げるパターンです。大きめのペンダントライトはお部屋にインパクトを与え、モダンな印象になります。
1灯吊りの場合、ダイニングテーブルに対してペンダントライトが小さすぎるとバランスが悪くなりますので、テーブルとのバランスをみましょう。特にネットで買う時は、商品のサイズを必ず確認するようにしましょう。また、お部屋に必要な明るさを確保できるかも要チェック。
ダイニングに必要な明るさ、ダイニングテーブルの幅と灯数の関係については以下の記事を参考に。
プロがおすすめする、リビングダイニングの照明とその選び方
2:多灯吊り
2〜3灯以上のペンダントライトを吊り下げるパターンです。
比較的小さめのサイズを、複数吊り下げる場合が多いです。同じものでもいいですし、同じシリーズのデザイン違い、色違いを組み合せてもいいですね。吊り下げる高さを変えて楽しむこともできます。複数のライトが一つになったタイプもあります。
リビング照明とのバランスも考える
ダイニングのペンダントライトは、空間イメージの象徴的存在になります。また、リビングとも繋がっているため、リビング照明とのバランスも考える必要があります。
例えば、ダイニングもリビングも主張の強いデザインの照明にするとゴチャゴチャして見えることがあります。そういう場合は、どちらを主役にするかを決めて、もう一つはシンプルなデザインの照明にするなど、組み合わせのバランスを考えることが大切です。
ダイニングとリビングの照明はトータルで考えることがおすすめです。
コーディネート事例でみる組み合わせ方
ここからは私がコーディネートした事例を元に、ペンダントライトの選び方とリビング照明との組み合わせの考え方をお伝えします。
床色と合わせたテーブルにホワイトとブラックを加え、北欧ナチュラルにモダンな要素をプラスしたインテリア。ベースがシンプルなので、ペンダントライトはブラックが入った大きめサイズのインパクトがあるものを選んでいます。ブラックが程よく空間を引き締めてくれています。
リビング照明は天井から少し下がった、間接照明のように天井にも光が広がるデザインのものを選び、ダイニングとのバランスをとっています。
洗練されたボヘミアンスタイル(自然派、民族っぽさ)をイメージしたコーディネート。
ペンダントライトは木製の個性的なシャンデリアで、空間のアイコン的存在に。
リビングはそれを引き立てるシンプルなものを選んでますが、側面の素材がざっくりとした布地のものを選び、自然スタイルのエッセンスをリンクしています。
ダイニングテーブルを壁際に寄せたため、引っ掛けシーリングの位置とテーブルのセンターのズレを、ダクトレールを使って調整しています。
明るい内装カラーを濃い目の家具で引き締め、キャメルカラーの皮革チェアやラグで、カジュアルなレトロっぽさを意識したコーディネート。あまりカジュアルになり過ぎないよう、ペンダントライトは品のある小ぶりのデザインのもので格上げを。色はブラックでカッコ良く。
写真のように多灯吊りにする場合は、ダクトレールが簡単で便利。スポットライトも追加し、背面のアートを照らしています。
ペンダントライトのデザインはシンプルなので、リビング照明はデザイン性のあるシーリングライトをチョイスし、空間がチープにならないようにしています。
カフェっぽさに少しの高級感をプラスさせたインテリアコーディネート。
室内窓のある部屋にブラックのペンダントを2灯吊り下げているため、ダイニングはガラスのシンプルなデザインのものでケンカしないようにしています。あえて丸みのあるデザインを取り入れ、空間が男っぽくなり過ぎないよう、柔らかさと上品さをプラスしています。リビングがダウンライトなので、繋がった空間にペンダントライトを2箇所使っても、うるさくならずに引き立ててくれています。
繋がった空間のダイ二ングとリビングは、照明でイメージをプラスしたり抑えたり、バランスを調整することでお部屋に統一感を出すことができます。
最後に
空間を一気に垢抜けさせてくれる、ペンダントライト。小学生の頃、実家のダイニングの照明がシーリングからペンダントライトに変わった時の衝撃を今でも覚えています。
目に見えるものを映し出す「光の効果」は想像以上に大きいもの。
模様替えしたいな〜という方は、ダイニングの照明から変えてみるのもおすすめですよ。