インテリア

公開日2025.08.22

人気のインテリアテイスト一覧|18種類の特徴をプロが解説

「部屋をおしゃれにしたいけど、どんなインテリアが自分に合うのかわからない…」そんな悩みはありませんか?家具や色の選び方ひとつで、お部屋の雰囲気はガラリと変わるものです。

本記事では、人気のインテリアテイスト18種類を、特徴やポイントとともにプロの視点でわかりやすく解説します。テイストの違いや選び方がわかれば、理想の空間づくりがぐっと楽しくなるでしょう。

インテリアコーディネーター / 整理収納アドバイザー1級

平井 千恵美

なぜ、インテリアテイストを決めておくほうがいいの?

お部屋のインテリアテイストを決めておくことで空間全体にまとまりが生まれ、洗練された印象になります。また、色や素材、デザインが調和されるため、視覚的に落ち着きをもたらし、ストレスを感じにくい空間になります。

特に新生活のスタートや引っ越しなどで一から家具やインテリアを揃える場合は、インテリアのテイストを決めておくことが大切です。家具や雑貨を選ぶ基準が明確になり、テイストに合わないアイテムを衝動買いしてしまう失敗も防ぐことができます。

人気のインテリアテイスト18種類一覧

ここでは、人気の高いインテリアテイスト18種類の特徴や魅力を紹介します。自分が「好き」といえるテイストを見つけて、理想のお部屋づくりのヒントにしてください。

1.モダン

モダンテイストは、直線的で無駄のないシンプルなデザインが特徴です。装飾を最小限に抑え、見た目だけでなく使いやすさや機能性を重視した家具選びがポイントとなります。

色合いは白、黒、グレーを中心としたモノトーンが基本です。空間に統一感と洗練された印象を与えるガラスやステンレス、大理石などの無機質な素材を取り入れることで、よりクールな雰囲気が引き立つでしょう。

  • よく使われる素材:ガラス、ステンレス、大理石
  • よく使われる色:白、黒、グレー

モダンテイストの空間づくりは、以下の記事でも解説しています。

モダンインテリアとは?家具・配色の特徴と部屋の作り方
2.ナチュラル

ナチュラルテイストは、自然素材の風合いを活かした、温かみのあるインテリアスタイルです。空間全体にやさしさや落ち着きを与え、リラックスできる雰囲気をつくります。

このスタイルでは、ベージュやアイボリー、淡いグリーンなど自然界にある柔らかなカラーのアイテムがおすすめです。無垢材やオーク材などの木製家具を選び、リネンやコットン、ラタンといった天然素材のファブリックや小物を取り入れると、よりナチュラルな統一感が生まれます。

  • よく使われる素材:木材(オーク、バーチなど)、ラタン、リネン、コットン
  • よく使われる色:ベージュ、アイボリー、淡いグリーン
3. 北欧

北欧テイストは、シンプルで機能的でありながら、温かみのあるデザインが特徴です。北欧特有の長い冬を快適に過ごすための工夫が詰まっており、居心地のよい空間づくりが重視されています。

白やグレーなど明るい色をベースに、くすみブルーやマスタード、ダスティピンクといった北欧らしいアクセントカラーを取り入れるのがポイントです。天然木を使ったナチュラルな質感で、丸みを帯びた曲線的なデザインの家具が調和します。照明にはペンダントライトなど、デザイン性と柔らかい光を兼ね備えたものがおすすめです。

  • よく使われる素材:木材(チーク、メイプルなど)、リネン、ウール
  • よく使われる色:白、グレー、くすみカラー

北欧テイストの空間づくりは、以下の記事も参考にしてください。

北欧インテリアとは?家具・配色の特徴と部屋の作り方
4. インダストリアル

インダストリアルテイストは、工場や倉庫を思わせるスタイルです。むき出しの配管、コンクリート打ちっぱなし、レンガ壁など、素材そのものの質感を活かした無骨でクールなデザインが特徴です。

アイアンや古材を使ったアイテムを中心に選ぶとより雰囲気が高まり、無骨ながらも洗練された印象になります。黒やグレー、ダークブラウンなどのダークトーンで空間を引き締めるのがおすすめです。

  • よく使われる素材:アイアン、木材(古材)、レンガ
  • よく使われる色:黒、グレー、ダークブラウン

以下の記事では、団地をDIYでインダストリアルにリフォームした事例を紹介しています。

【ルーム紹介】古い団地をDIYでインダストリアル系に改装
5. ジャパンディ

ジャパンディテイストは、日本の「侘び寂び」と北欧の「ヒュッゲ」を融合させた、ミニマルで温かみのある洗練されたインテリアスタイルです。自然素材の家具を低めに配置することで、落ち着きと心地よさが両立した空間が生まれます。

空間の余白を大切にし、視線の抜けや静けさを意識しましょう。色彩はベージュやグレージュ、淡いブラウンなどのニュートラルカラーで統一し、木材やリネン、陶器など素材の質感の違いで奥行きを出すとより美しくまとまります。

  • よく使われる素材:木材(オーク、アッシュ)、リネン
  • よく使われる色:ベージュ、グレージュ、ライトブラウン

和と北欧を融合させるポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

和を取り入れるインテリア 「ジャパンディスタイル」のつくり方
和室の活用アイデアと仕事部屋にしたインテリア実例
6. ホテルライク

ホテルライクテイストは、高級ホテルのような上質で洗練された空間を楽しむスタイルです。シンメトリーを意識したバランスのよいレイアウトと、生活感を抑えることが空間づくりのポイントです。

白、ベージュ、グレーなどの落ち着いたトーンでまとめ、統一感と上質さを演出しましょう。レザーや光沢感のある素材、重厚感のあるデザインを選ぶと洗練された印象になります。また、空間に豊かさを出すために、大きめの観葉植物やアートをアクセントにするのもおすすめです。

  • よく使われる素材:大理石、レザー、木材(ウォールナット、アッシュなど)
  • よく使われる色:白、ベージュ、グレー

ホテルライクな空間づくりは、以下の記事でも解説しています。

ホテルライクなリビングの作り方|快適でおしゃれな空間の5つのポイント
7. ヴィンテージ

ヴィンテージスタイルは、時代を感じさせる味わい深い家具や雑貨を取り入れたインテリアです。レザーソファや古材のテーブル、インダストリアルな照明など、使い込まれた風合いや質感を活かすアイテムがよく合います。

ブラウン、カーキ、ネイビーなど落ち着いたトーンで統一し、深みと重厚感を演出しましょう。アンティーク家具や雑貨など、経年変化による味わいを楽しめることが、このスタイルの醍醐味です。

  • よく使われる素材:木材(古材)、レザー
  • よく使われる色:ブラウン、カーキ、ネイビー
8. ミッドセンチュリー

ミッドセンチュリースタイルは、1940〜60年代のデザインを取り入れたインテリアです。曲線的なフォルムやカラフルで温かみのある配色のほか、当時に開発されたプライウッドやFRPなどの素材を使用して、機能性と美しさを両立しています。

イームズチェアやサンバーストクロック、テーブルランプなどがこのスタイルの代表的なアイテムです。明るく開放的で、どこか懐かしさを感じさせる空間を意識しましょう。

  • よく使われる素材:木材(ブナ、人工木など)、スチールパイプ、ガラス
  • よく使われる色:ダークブラウン、ブルーやイエローなどのアクセントカラー
9. 和モダン

和モダンテイストは、日本の伝統的な意匠と現代的なデザインを融合させたインテリアスタイルです。畳や障子、格子など和の要素を取り入れつつ、シンプルなモダン家具と組み合わせることで、落ち着きと機能性を両立した空間になります。

色合いは木や土、石など自然を感じさせるアースカラーをベースに、黒やグレーで引き締めるのが効果的です。ローテーブルやローソファなど低めの家具を選び、床に近い暮らしを意識したレイアウトにすると、和の美意識をより引き立てることができるでしょう。

  • よく使われる素材:木材(ヒノキ、タモなど)、石または石目調のアイテム、畳、障子
  • よく使われる色:白、黒、グレー、柿茶、えんじ

和モダンな空間づくりは、以下の記事も参考にしてください。

和モダンな部屋の作り方|配色や家具選びのポイント
10. ブルックリン

ブルックリンスタイルは、ニューヨークのブルックリン地区の古いアパートや倉庫をリノベーションしたような雰囲気が特徴です。ブルックリンのアパートを思わせるレンガの壁面にレザーや木材を使ったインテリアは、インダストリアルよりも柔らかく落ち着いた空間を演出します。

黒やダークブラウンのアイテムを使うと空間が引き締まります。このスタイルでは、都会的でラフな空間を目指しましょう。

  • よく使われる素材:レンガ、スチール、レザー
  • よく使われる色:白、黒、ブラウン
11. ボヘミアン

ボヘミアンスタイルは、多様な民族や文化の要素を自由にミックスした、個性的で温かみのあるインテリアです。エスニック柄のファブリックやタペストリー、ラグを取り入れると、空間に豊かな彩りが生まれます。

このスタイルでは、カラフルで複数の色を組み合わせた大胆なコーディネートが映えます。家具や小物にはウッドやレザー、リネンなどの自然素材を合わせると、より居心地の良い空間になるでしょう。

  • よく使われる素材:木材、竹材、ラタン、リネン、コットン
  • よく使われる色:白、黒、ブラウン、マスタード、テラコッタ、ターコイズブルー

ボヘミアンな空間づくりは、以下の記事でも解説しています。

ボヘミアンインテリアとは?家具・配色の特徴と部屋の作り方
12. カフェ風

カフェ風スタイルは、居心地の良いカフェのようなリラックス空間を目指したインテリアです。温かみのある木製家具を中心に、観葉植物やデザイン性の高いペンダントライトをアクセントに取り入れましょう。

明るく清潔感のあるナチュラルカラーでまとめると、開放的で心地よい空間が生まれます。テーブルやチェアは、木のぬくもりや自然の風合いを感じられる素材を選ぶのがポイントです。日常の中でほっと一息つける、温かみのあるスタイルを目指しましょう。

  • よく使われる素材:木材(オーク、パインなど)、リネン、コットン
  • よく使われる色:白、ベージュ、ブラウン、グリーン
13. シャビーシック

シャビーシックスタイルは、使い込まれたアンティーク家具や淡いパステルカラーが織りなす柔らかな雰囲気が特徴です。ペイントが剥がれた木製家具やレースのファブリックは、時間の経過や味わい深さを演出します。

照明や小物もアンティーク調のものを選び、ホワイトやグレイッシュカラーで統一すると、上品で落ち着いた印象になるでしょう。クラシカルな美しさとほどよいカジュアル感は、フェミニンな空間に仕上げたい方におすすめです。

  • よく使われる素材:木材(ホワイトオーク、杉など)、リネン、コットン
  • よく使われる色:白、クリーム、くすみカラー
14. 西海岸

西海岸テイストは、カリフォルニアの海辺を思わせる開放的でリラックスした雰囲気が魅力です。白とブルーを基調にした爽やかな色使いは、ビーチにいるかのような空間を演出します。

ホワイトウォッシュの木材やヴィンテージ感のある家具を選び、デニムやリネンなどカジュアルな素材を組み合わせるのがポイントです。サーフボードやマリンモチーフの小物、流木などの自然素材をアクセントにすると、より海辺らしいリラックス感が高まるでしょう。

  • よく使われる素材:木材(オーク、パインなど)、デニム、リネン、ガラス
  • よく使われる色:白、ブルー、グリーン
15. カントリー

カントリースタイルは、素朴で温かみのある田舎風のインテリアが特徴です。パイン材の家具やアイアンのアクセントを用いて、チェックや花柄のファブリックを取り入れるとカントリーらしい家庭的な雰囲気がアップします。

このスタイルでは、ブラウンやホワイトなど自然な温もりを感じられる配色がおすすめです。アンティーク風の家具や手づくり感のある雑貨を配置し、どこか懐かしく、心が安らぐ空間を目指しましょう。

  • よく使われる素材:木材(メープル、パインなど)、タイル、リネン、コットン
  • よく使われる色:白、ベージュ、ブラウン
16. アジアン

アジアンスタイルは、バリやタイなど東南アジアのリゾートを彷彿とさせるエキゾチックな雰囲気が魅力です。木材やラタン、竹などの自然素材を取り入れ、赤やゴールドのアクセントカラーで華やかさをプラスします。

アジアン雑貨や彫刻、バティック柄のファブリックを取り入れるとより個性的な空間になるでしょう。観葉植物を配置し、間接照明で柔らかな光を演出すると、よりリゾート感あふれる癒しの空間が完成します。

  • よく使われる素材:木材(マホガニー、チークなど)、竹、ラタン
  • よく使われる色:ベージュ、ブラウン、オレンジ、パープル
17. 韓国

韓国スタイルは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。淡いベージュやホワイト、グレーなどの柔らかな色合いを基調に、ナチュラルな木目や布素材を組み合わせることで、温かみのある落ち着いた空間をつくります。

ミニマルな家具やシンプルな小物を選び、間接照明を効果的に使いましょう。全体的にすっきりとまとまりながらも柔らかさや自然な風合いを感じられるのが韓国スタイルの魅力です。

  • よく使われる素材:木材(オーク、ウォールナットなど)、リネン、コットン
  • よく使われる色:白、アイボリー、ベージュ
18. 地中海

地中海スタイルは、スペインやギリシャなど地中海沿岸の明るく開放的な雰囲気が特徴です。白い壁をベースに、ブルーのアクセントカラーを効果的に取り入れ、爽やかで清潔感のある空間を演出します。

アーチ型の窓やアイアンの装飾、タイルやモザイクなど、細部にこだわったデザインを取り入れると、リゾート感がアップするでしょう。自然素材やラタンの家具とも相性がよく、ナチュラルでリラックスできる空間をつくりたい方におすすめです。

  • よく使われる素材:木材(パイン、ホワイトオークなど)、テラコッタ、タイル
  • よく使われる色:白、ブルー、グリーン

まとめ

この記事で紹介した18種類のインテリアテイストは、それぞれ色使いや素材、家具の選び方、レイアウトの工夫で個性あふれる空間をつくれます。自分の好みやライフスタイルに合わせて、理想の住まいづくりのヒントにしてください。

お気に入りのスタイルで、心地よく豊かな毎日を楽しみましょう。

アドバイザー

インテリアコーディネーター / 整理収納アドバイザー1級

平井 千恵美

さまざまな市町村のまちづくりに携わりながら、人と住空間のつながりを見出す活動を行う。前職では注文住宅の構造設計を担当。自宅のリフォームやDIYの経験も多数。

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