公開日2024.03.12
白シャツの黄ばみは、落とすより予防が肝心!汚れの蓄積を防ぐ洗い方
白シャツの襟元と袖の黄ばみが落ちない…
白い衣類は着る回数が増えるほど、黄ばみが気になるもの。黄ばみはついてから長い時間が経つと普段の洗濯では落とすことが難しくなります。黄ばみを防ぐ洗い方を取り入れて、清潔感のある白さをキープしましょう。
黄ばみの原因と防ぐ方法
黄ばみの原因
白いシャツなどについた黄ばみ、それは洗濯で落ちきれなかった汗や皮膚の汚れが酸化したものです。繊維の奥まで入り込んだ汗や皮膚の汚れはいつもの洗濯では落とすことは難しいため、蓄積されて酸化し、黄色く変色してしまうのです。衣替えで1年ぶりに白いTシャツを出したら黄色くなってしまっていた、というのもこの酸化が原因です。
黄ばみは落とすより「防ぐ」が肝心!
襟元や袖が黄色くなってしまった場合、その部分に直接洗剤を塗布して通常の洗濯をすればよいのですが、蓄積された時間が長いほど落ちにくくなります。
黄ばみは、できてしまってから落とすことより、普段の洗濯で汗や皮膚汚れの蓄積を防ぐことをおすすめします。いつもの洗濯を少し変えるだけで黄ばみを防ぐことができます。また、もとの白さをキープすることもできます。
黄ばみを防ぐ洗い方
衣類に適した漂白剤を選ぶ
白い衣類の洗濯には普段、漂白剤をお使いかと思いますが、衣類によっては使用できない漂白剤があるのをご存じですか?
洗濯表示タグの三角形が使える漂白剤の基本記号です。白い衣類に使用できる漂白剤は「塩素系」「酸素系」の2種類あります。
塩素系
漂白力が強いタイプ。使えない衣類に使用すると色落ちしてしまい、購入時とは違う白色に変色してしまうことがあります。
酸素系漂白剤
塩素系漂白剤が使えない時に、酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)を使います。塩素系漂白剤より漂白力は弱くなりますが、柄物にも使用できるタイプです。
漂白剤を間違えると変色の原因にもなります。白い衣類でも洗濯表示タグを確認して漂白剤を使い分けましょう。
黄ばみは「つけおき洗い」で防ぐ
黄ばみの原因となる汗と皮膚の蓄積を防ぐために、普段の洗濯の前につけ置き洗いを加えましょう。手順は簡単!
洗剤とバケツを用意し、表示通りに水で洗剤を薄めてつけおき用の液体をつくります。
衣類を入れて10分程つけます。
その後、普段と同じ洗濯をするだけ。洗濯の前にこのつけ置き洗いをすることで、繊維の奥に汗や皮膚の汚れが入り込むことを防ぎ、もとの白さをキープすることもできます。
つけおき洗い便利!折りたためるバケツ
洗面台に水をためてつけ置き洗いするとその間、洗面台が使えなくて困る…、なんてことありませんか? そんな時は使う時だけ広げて、使わない時は折りたたんで収納できるバケツがあると便利です。形は丸よりも四角のほうが、衣類の端を折らずにつけておくことができるのでおすすめです。
写真はニトリの「靴が洗える たためるソフトバケツ」。靴を洗うための四角タイプですが衣類にも使えます。
使わない時は、折り畳んで洗濯機横の隙間に収納! 近くに置いておけば、取りに行く手間も省けます。
落ちない黄ばみができてしまったら…
白い衣類に黄ばみができてしまってなかなか落ちない、という時はクリーニング店に持ち込むのも解決策の一つです。クリーニング店では汗じみ専用の洗剤や機械を使用しています。ただ、時間が経つとクリーニング店でも落とすことが難しくなるため、早めに依頼するのがよいでしょう。
最後に
白いシャツ、Tシャツを収納する秋冬の衣替え時や着る機会が増える春夏は、清潔感のある白色を保つためにもご紹介したつけおき洗い、ぜひ試してみてくださいね。
アドバイザー
時短家事・収納アドバイザー
ほり かおり
料理・そうじ・片づけを仕組みからまるっと整え、家事の時短へアプローチ。日常の中でカンタンに“きれいをキープ”できるテクニックを提案。